黄昏町にて彷徨う

「黄昏町の怪物」プレイログ 後日文章を付け加えていくスタイル
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リンク 診断メーカー 黄昏町の怪物[ハンドアウト診断] 『気付くと君はひとりきり。黄昏色の町は知らない場所のはずなのに、妙に記憶にひっかかる。聞こえてくるのは怪物の息遣いと、怯える住人達の囁き声。君は、この町を抜け出すことができるだろうか?』初期ステータス【魂10/力0/探索0】ハンドアウト診断に従い指定の場所へ移動し、日替わりの結果を受けてください。死亡時は翌日にこのハンドアウト診断からリスタート。ステータスは持ち越し。異形は5つまで所持可能。以降入れ替え自由。重複は不可。魂がゼロになると自我を失い怪物化、のバッドエンドです。 - 診断メーカー

 

1日目

ミ=ゴ @Mi_go_pail

[ハンドアウト]気が付くと、君はガードレールに腰かけ自分の影を見つめている。頬が濡れていたが、何故なのか分からない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-06-24 03:05:54
ミ=ゴ @Mi_go_pail

[町]芝生に踏み込んだ足に鎖が絡みつく。罠だ。ドラム缶の重石が転がり落ちた先は溜め池。深い水底へ君を引きずり込む。《水耐性所持で脱出【魂+1】、不所持で水死【魂-2/異形『鱗(水耐性、力+1)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-06-24 03:07:00
ミ=ゴ @Mi_go_pail

速攻で死んだwwwwww 魂8/力1/探査0 異形・鱗(水耐性、力+1) #黄昏町の怪物

2015-06-24 03:09:36

 

2日目

ミ=ゴ @Mi_go_pail

[ハンドアウト]誰かに呼ばれて目を覚ますが、路上に停まったバスの中には君一人しかいない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552 死んだのでリトライ

2015-06-25 00:06:37
ミ=ゴ @Mi_go_pail

[町]老婆がくれたパンには毒が盛られていたようだ。動けない君の首に、縄が…。《所持異形1つ以下なら助かる【魂+1】、異形2つ以上で吊死【魂-2/異形『虫羽(探索+3、力-1、水や火の判定で消失)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 セフセフ

2015-06-25 00:07:30

 
「早く起きて、  」

柔らかな声に呼ばれた気がして目を開くと、誰もいないバスの中々だった。
乗客はおろか、運転手すらもいない。

目が覚める前に味わったあの纏わり付く感覚と、肺に溢れかえる水の味を思い出し、体を触った……が、身体も洋服もカラリと乾いたままで変わりはなかった。

いや、変化はあった。

腕にはビッシリと鱗が生え揃い、人間ではなくなってしまったことを知らしめる。
こんな腕じゃ嫌われてしまう…………誰に?


バスから出て、辺りを彷徨く。
黄金に輝く町並みは、どこか懐かしさを感じさせる。
それは、その黄金を彷徨う異質な存在にも等しく分けられる。

この町で初めて人に会う。
腰が曲がりきり、半分ほどの背丈しかない老婆だ。
人に会えた嬉しさに、思わず話しかける。

「おやおや、それは大変だったねぇ」

人が良さそうな笑みを浮かべ肯いているが、老婆のうっすらと開かれた目が不躾に観察をしていることに気付いた。

「いきなりのことで、腹が減っているだろう。パンが余っているから、食べなさい」

言われると同時に腹が鳴る。
確かにこの町に来てから禄にものを食べていない。
折角の好意なので、ありがたく受け取った。

恐る恐る一口目を囓る。美味しい。
貪るように食べると、あっという間にパンは無くなった。
老婆に礼を言おうと顔を上げると、世界が揺れ、目の前に世界が横たわった。

老婆が笑っている。
何かを喚いているが、理解が出来ない。

嫌だ、死にたくない。

老婆を見上げる視界が滲んでいく。

嫌だ、嫌だ、殺される、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、死にたくない、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、やめてくれ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、死ぬ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ怖い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死ぬ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ恐い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ死ね嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌だ嫌だ死嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ殺す嫌だ嫌だっ!!!!

 

ミ=ゴ @Mi_go_pail

魂8→9/力1/探査0 異形・鱗(水耐性、力+1) #黄昏町の怪物

2015-06-25 00:08:11

 

3日目

ミ=ゴ @Mi_go_pail

[町]《町にいる他のプレイヤーと出会うことができる。お互いの力を比べ多い方が勝利【魂+1】、負けた方は死亡【魂-1/勝者の持つ異形(竜尾、鬼腕以外)をひとつ得る事ができる】、同数の場合勝敗は相談の上決定》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-06-27 02:27:41

 
目が覚める。
首には縄がかかっていた。
どうやら助かったらしい、辺りを見渡しても老婆の影も形もなかった。
あの老婆はなんだったのだろうか?

進むのも恐ろしく、しかしその場に留まり続ける度胸もなかった。
ならば歩みを止めるべきではないだろう。

何とも出会わない歓びを噛み締め、黄昏を進む。
 

 

4日目

ミ=ゴ @Mi_go_pail

[町]蒟蒻のような物体が二車線を塞ぐように倒れている。口らしき穴から、君を食べてもよいかと、それが尋ねる。《君が蒟蒻を食べる【魂+1】or蒟蒻が君を食べる(君は死ぬ)【魂-1/異形『角(力+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-06-29 17:50:24

 
ぶよぶよとした塊が道路に横たわっている。
薄汚れた灰色で、つるりとしたその様は蒟蒻を思い起こさせた。

なんとも不可思議なそれを眺めていると、かすかな声が聞こえた。
その声は子供のものらしかった。
周りには子供の姿はなく、ただ蒟蒻のようなものがいるだけ。

意を決して、それに近づいた。

「  た 」

元気のない子供の声は、やはりそれから聞こえてきていた。
話が出来る存在に浮き足立つが、あの老婆の一件があるので、遠巻きに見ることにした。

「た た  い」

距離は変わらない筈なのに、先程よりも声が聞こえた。
何かおかしい。そう思い、この場を去ろうとしたが、足が動かない。

「たべ  ぃ」

この声を最後まで聞いてはいけない。

「 べたいぃぃい」

前からではなく、後ろからも声が聞こえてきた。
ああ、立ち止まってはいけなかった。

「食べたいぃぃぃいいいいいい」

暗転
 

ミ=ゴ @Mi_go_pail

魂9→8/力1→3/探査0 異形・鱗(水耐性、力+1)角(力+2) #黄昏町の怪物

2015-06-29 17:51:48

 

5日目

ミ=ゴ @Mi_go_pail

[町]目の前のブロック塀が崩れた。現れたのは毛むくじゃらの怪物だ。でかい。《力2以上で勝利【魂+1】、力1以下で死亡【魂-1/異形『毛皮(水耐性、探索+1)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-06-30 13:29:12

 
目が覚める、あたりを見回す。
相変わらず黄昏に輝く町並みが広がる。
なんだ、また此処か……、そう思った。
その思いが落胆か、安堵かはわからなかった。

身体を確認する。
水に沈んだあの時のようにまた何か変わってしまったのではないか、という思いからの行動だった。
そして、この変化もすぐにわかった。

角だ。

頭に、角が生えているのだ。
触った感触からは、かすかな凹凸があるがつるりとした角だということがわかった。
鏡を見ればいいのだろうが、この異形の姿を直視する勇気は生憎、持ちあわせていなかった。

異形へとまた一歩近づいた事に背筋を震わせていると、唸り声と共に目の前のブロック塀が崩れた。
土煙の向こうに居たものは、とても大きな怪物だった。
四肢は棒のように細いのに、胴体は異様に膨れ上がっていて、小刻みに震えながら歩み寄ってくる。
目を閉じ、がむしゃらに手を振り回すと、水風船が割れた音と共に、手にぬるりとしたものが触れた。

そのままの状態で数分震えていたが、あの毛むくじゃらの何かが歩み寄ってくる音はいつまでたってもしなかった。
恐る恐る瞼を上げると、血に塗れた毛の塊と、血と肉片が着いた手が見えた。
 

ミ=ゴ @Mi_go_pail

@Mi_go_pail: 魂8→9/力3/探査0 異形・鱗(水耐性、力+1)角(力+2) #黄昏町の怪物

2015-06-30 13:29:57

 

6日目

ミ=ゴ @Mi_go_pail

[町]眠っている君の頬を、柔らかな手が撫でている。目を開きたいのに、心地良さに抗えず、君は再び眠りに落ちる。《所持異形3つ以下なら【魂+3】、異形4つ以上なら【魂+2】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 シュッ =͟͟͞͞ (¦3[▓▓]

2015-07-01 03:19:33

 
ふと、頬に誰かの手が振れた事で意識が浮上する。
その手は柔らかで、この町にはとても不釣り合いなものに思えた。

どこか、この手に覚えがあるような気がした。
同時に、何故こんなところに居るのかと問いただしたい思いが湧いてくる。

飛び起きてその手を掴みたいと願うが、瞼は重く開くことが出来ない。
ゆるりと撫でる手の気持ちよさに、意識はどんどん沈んでいく

 ―― い か な い で
 

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