ジョナサン・オリヴィエ追悼記事、日本語訳まとめ

写真家クリス・マンによる追悼記事

目の前が見えなくなるほど素晴らしい文。

http://www.chrismannportraits.com/image-of-the-week/2015/8/10/jonny-ollivier

（　）内は私の補足です。
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＜日本語訳＞
これまで撮ってきたどのジョナサンの写真も大好きです。

私があまりに高慢な自我をもっているという人もいるでしょう。それか、ジョニーの身体の純粋な姿は、どの画像も本質的に紛れもなく美しくなる。
それは真実です。ジョニーの身体は美しかった。彼の身体のラインは圧倒的だった。
大変な仕事のどの瞬間も、身体の形の中で示した。
（ダンサーだから、身体以外の方法ではなく、という意味かと）
彼は文字通り、彼の意志によって、（身体が）形作られていた。
彼は自身の芸術品（身体）の達人、偉大なダンサー、別格なパフォーマーだった。
でもそれは、ジョニーが完全に人の心を捉える生得の落ち着きだった。

私達の多くは、私達がどんな人間か、何を言うか、人によって自分がどう判断されるかを怖がり、私達自身を非難することを無駄な時間を費やす。
ジョニーはそんなことはしなかった。ジョニーは生きていた。
シンプルに、言い訳なしに、徹底的に生きていた。
徹底的にジョニーだった。

ジョニー、あなたは自由の一部でした。
あなたの影響は私の写真へだけでなく、最終的に私の人生にまで深く及びました。
あなたは私に向かって伝えた。私と理解し合った。なんて完璧な画像ができたのでしょう。
あなたは決して何も押し付けたり、コントロールしようしたりはしなかった。
説明や制限なく、あなたを撮影出来た。あなたの自由は私の自由になった。
どうやったのでしょう？

答えは簡単。
人生。
あなたは人生に形（イメージ）をもたらした。あなた自身として存在するだけで、
（多分、人生は観念的なもので物質としては存在しないという定義だからかと。）。
私が愛していることをするために（写真撮影）、私を信頼するだけで。
私が愛すること（写真撮影）は、これらの過程（ジョナサンと撮影を通じて理解し合うこと）からもたらされました。あなたと一緒に完全に存在するために。
明らかだったのは、それが特典だということを思いがけず確かめてしまいました。
あなたが去ってしまって哀しい。
だがそれ以上に、あなたの偉大さを、この一番真実が分かる形（写真という方法）で捉えたことが、私にとって啓発されたものになりました。

ジョニー、私達はあなたが踊れることを知っています。
ですが、私にとっては、自分の機材や自分自身への判断や予想をせずに、探検することを許してくれた（踊りだけでない、人間的な魅力、包容力があるということかと。）。
めったにいない人柄。美しいダンサー。そして本当に正真正銘の男。

ジョナサン・オリヴィエ

1977 - 2015

「安全を忘れなさい。生きるために、あなたが恐怖を感じる所で生きなさい」
―ルミ