エイトでデリ　亮編

あみ @ami_qitt25

亮×デリ1 明日はドレスを選ばなきゃならない ドレスなんて… 何でも良い 別に着てれば良いんだから… 私じゃ無くても良いんだから… 親の為の結婚なんて… 今の時代あり得ない でも、逆らえる訳でも無く… 現実逃避に家出するなんて… 子供みたい #エイトでデリ

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

亮×デリ② ホテルのベッドで１人横たわる 何してんだろ… こんなことしても意味ないって分かってるのに 大きな溜め息が零れる 顔も見た事ない人と添い遂げなきゃいけないなら… せめてもう一度あの人の腕に抱かれたい まぶたの裏に、浮かんでは消える姿を想う #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

亮×デリ③ 高2の時に家庭教師で来てた 亮ちゃん… 初恋の人で初めての人 優しくて照れ屋で… 情熱的で子供みたいな人 私から好きって言って 彼も同じ気持ちだって… 初めて結ばれて… でもそれきり 彼には会ってない わかってる… 両親が彼を遠ざけたのは… #エイトでデリ

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

亮×デリ④ ｢…きらい｣ 私を縛り付ける両親も、反抗しなかった自分も、何もかも ｢また…会いたいな｣ 出来ることなら、もう一度彼に… ｢あ、｣ ¨自分の好みの人を呼べる¨ そんな噂が大学で広まってることを思い出した #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

亮×デリ⑤ バッグの中からスマホを取り出し 検索してみた “デリバリー 好みの男性” 何店か出てきた中で 気になる見出しが… 《貴女の感じてる寂し寂しさ 忘れて見ませんか？》 私は今寂しいんだろうか？ なんとなく 店舗のサイトに行ってみた #エイトでデリ

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

亮×デリ⑥ 清潔感があって、とても見やすく書かれているサイト画面 ｢こんなの、本当にあったんだ…｣ ただ噂だけが、勝手にひとり歩きしてるのかと思っていた 内容を読み進めて行くうちに、目に止まったもの… ¨好きな男性のタイプを教えて下さい¨ #エイトでデリ

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亮×デリ⑦ 好きなタイプ… 細身だけど筋肉質 身長は170㎝ぐらい 指は細長い はにかんだ笑顔が可愛い人 亮ちゃん… 1番に想い出したのは やっぱり 亮ちゃんの事… オーダーメニューを記入して 送信した 亮ちゃん見たいな人が 来る訳無い… #エイトでデリ

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亮×デリ⑧ それでも期待している自分がいて… 亮ちゃんの姿が頭をよぎる度に、必死に想いを閉じ込めた コンコン…ッ ふと、扉をノックする音に気付く ｢これ…｣ ちょっとクセのある叩き方 ｢…まさか、ね｣ 頭を振り、ゆっくりと扉を開けた #エイトでデリ

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亮×デリ⑨ そこには… 良く知ってる様で 初めて見る顔の… 「り、亮ちゃん？」 声が擦れて自分の声じゃ無いみたい 『な、なんで？ ちょ、なんでなん？なんでお前…』 亮ちゃんなの？ 本当に？ 私が逢いたいって思ってたから そう見えるだけ？ #エイトでデリ

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亮×デリ⑩ 『ごめん、ちょ、ワケ分からへん…とりあえず中、入ってええ？』 ｢あ、うん…｣ 扉を締め、改めて向き合う 『お前…何してんの？』 １つ大きく息を吐き出し 『これがどういうもんか…分かってるん？』 少し困ったような顔 #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

亮×デリ11 「判ってる…つもり…」 ソファにどかっと座ると 両膝に両肘を乗せ頬杖を付いて 横目で私を見ながら これまだしてるんだ 亮ちゃんが考える時の癖 私が告白した時も 同じ事して…ため息をついたな ため息を一つ付いて 私に向かって 『理由話して』 #エイトでデリ

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亮×デリ⑫ ｢明日…ドレスの試着があるの…｣ ちゃんと顔を見れなくて 『ドレス…？』 目線を逸らしながら ｢うん…顔も知らない許嫁との、結婚式で着るドレス…｣ ぽつぽつと話していく ｢いきなり現実を突き付けられて、頭真っ白で…家出、してきたの…｣ #エイトでデリ

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亮×デリ13 『家出…』 呆れてるよね…自分でも判ってる 『で、どうして…これなん？』 なんて説明したら 判って貰えるの 「…もう一度会いたかったから…」 『もう一度って…俺が来る訳じゃ…』 「判ってる、でも 最後ならもう一度って…」 #エイトでデリ

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亮×デリ⑭ 微かな希望を…託したのかもしれない 『そんなん…俺やって、会いたかったわ』 思いがけない言葉に顔を上げた ｢え…？｣ 髪をくしゃっと乱す指 『あー、もうっ！なんやねん俺…かっこ悪すぎやんかっ！』 そのまま頭を抱えてしまった #エイトでデリ

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亮×デリ15 「亮ちゃん…？」 『ごめん…俺な、知ってたんよ お前に許婚おるの…だから…』 亮ちゃんの手が 私の手首を掴んだと 思ったらそのまま引き寄せられて 亮ちゃんの腕の中に… なんで知ってるの？ 私だって最近知ったのに… 『行かなきゃええやん』 #エイトでデリ

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亮×デリ⑯ 頭の中を、ぐるぐると回る疑問 『なぁ…俺と一緒に居てや』 でも今は… ｢うん…亮ちゃんと一緒に居たい｣ 会えなかった時間を埋めたい ｢ねぇ、亮ちゃん…｣ 顔を埋めたまま、呼びかけ 『ん？』 ｢キス…して？｣ おねだりをする #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

17 亮ちゃんの手が顎に掛かり 上を向かされる 照れて赤くなった顔と 優し眼差しはあの時と 変わって無くて ゆっくりと唇が重なる 何度も角度を変えて お互いを確かめる様に… 唇が離れると 抱き上げられてベッドに運ばれた さっきとは違い 深いキスをして… #エイトでデリ

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亮×デリ⑱ ｢んぅ…｣ 亮ちゃんに抱かれながら、あの日のことを思い出す ｢は、あ…｣ 深くなるキスと脱がされていく服 ｢ふ…ぅっ｣ 露になった肌を指が撫でる 『…あの時と同んなじやな』 亮ちゃんが、ふっと笑った ｢亮ちゃんも思い出してたんだね｣ #エイトでデリ

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19 あの日…初めて結ばれた日 もう、随分前の事だけど 忘れた事は無かった 『俺だけなん？ 他の奴は…おらへんかったん？』 「ん、亮ちゃんだけだよ…」 その言葉でニッコリと笑い 再び唇が重なる 亮ちゃんの手が、指が、唇が 私の全てを愛してくれる #エイトでデリ

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亮×デリ⑳ ｢っぁ…ん…っ｣ 触れられる度に反応する身体 ｢ふあ…っ、ぁん…｣ 亮ちゃんへの想いを、身体全体で伝えてるみたい 『もっと声…聞かして？』 唇が首筋を伝う ｢ん…ぁっ、あ…っ｣ 胸を包み込む手と、太腿を撫でる指 #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

21 「亮…ぁッ、もぅ、//」 太腿を這っていた手が ゆっくりと上に上がり 脚の付け根に辿り着く 確かめる様に 触られて 「ぁん、、」 短く声が漏れる 探る様に指が中に… 『ほんまに 俺しか知らんねんな…嬉しいわ』 指が動く度に痛みが伴う #エイトでデリ

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

亮×デリ 22 ｢ひゃ…ぁっ、んっ…｣ 優しく中を解していく指 『…これだけでも痛い？』 涙目になっている私を気遣う ｢ん…っ、ちょっと、だけ…っぁ、｣ 『無理はせんでええからな？』 覗き込む亮ちゃんに抱きつき ｢私が…亮ちゃんと、シたいの…っ｣ #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

23 『シたいって…おまっ、//』 「もぅ、想い出は…いゃぁ、んっ、」 亮ちゃんにしがみついて… 『そんなん言って、煽んなや… 優しく出来なくなるやん…』 亮ちゃんの指が抜かれ 熱い物が充てがわれた ゆっくりと確かめる様に 中に亮ちゃんが… #エイトでデリ

ゆずなぎ @yuzukinagi_you

亮×デリ 24 ｢は、あ…っ、んんっ！｣ 少し進んでは止まり、慣れた頃を見計らってまた進める ｢っぁ、ん…っ、｣ 腰が進むにつれ、亮ちゃん自身が更に中を押し拡げていく 『も…ちょっと、やから…っ』 キュッと収縮する壁に耐える亮ちゃんの額に、汗が浮かぶ #エイトでデリ

あみ @ami_qitt25

25 「りょ、ぁぁ、、んッ」 『ん、全部入ったで…分かる？』 亮ちゃんの声が遠くに聞こえて 痛みより亮ちゃんと一つに なれた満足感が上回っていた 嬉しくて… 『泣くなや…』 亮ちゃんの唇が流れ落ちた 涙を拭ってくれた 「亮…す、き…」 #エイトでデリ