【国内旅行】2015年春・西日本旅行3日目まとめ

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🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

ピリッとしない朝といえば、4月の旅行のときを思い出す。3日目、岡山から四国へ行こうとして、瀬戸大橋をバスでわたろうと計画していた。しかし、児島駅に着いてバスの時間を10分勘違いしていたことに気がつく。 pic.twitter.com/Mi220Jh0L3

2015-07-10 08:22:17
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仕方ないのでマリンライナーで高松へ。与島フィシャーマンズワーフの跡は太陽光発電パネルになっていた。 pic.twitter.com/I4CuzDfu5a

2015-07-10 08:24:56
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高松駅に着くと高松駅バスターミナルを見学する。ここからは関西方面や四国各地へひっきりなしにバスが発着する。 pic.twitter.com/FWtW0f0EzX

2015-07-10 08:27:16
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高松駅からは高徳線で栗林公園北口へ。栗林公園を桜の写真を撮りながら楽しんだ。 pic.twitter.com/Ubn876qCjC

2015-07-10 08:29:36
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高松駅前でレンタカーを借り、四国島内巡検を始める。まずは五色台へ。晴れていればさぞかし美しい瀬戸内の島々が広がるのだろう。だが、少し憂いを見せる曇天の瀬戸内も幽玄で美しい。 pic.twitter.com/iU1Hk7niCe

2015-07-10 08:32:46
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五色台を降りると、瀬戸大橋の袂にある「東山魁夷せとうち美術館」へ向かう。美術コレクションは複製のものがほとんどで、やはり信濃美術館東山魁夷館には叶わない。しかし、谷口吉生設計の建築は水と島々を効果的に見せる素晴らしいものであった。 pic.twitter.com/YkT8CXCY3A

2015-07-10 08:36:53
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坂出から丸亀に向かい、『綿谷』のうどんを食べると、土器川沿いに走り、徳島県側へと抜ける。峠道を降りる途中にみえたのは吉野川を挟んで対岸の山々にへばりつくようにある人家であった。四国山地は奥深く、このような集落はたくさんある。 pic.twitter.com/BGDIPLKYkO

2015-07-10 08:40:51
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峠道を降りると、美馬市脇町についた。ここには「うだつ」の町並みがあり、重要伝統的建築物保存群に指定されている。「うだつ」とは、元々は隣家との防火壁の役割を果たしていたもので、技術が進歩した後には装飾品としての役割がつよくなった。 pic.twitter.com/F3X81kgNZ1

2015-07-10 08:45:23
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「うだつの上がらない」の語源はこの「うだつ」にあり、「うだつも立てられない稼ぎもない甲斐性なしの男」という意味のようだ。ちなみに「うだつ」は漢字では「卯達」と書く。 pic.twitter.com/GSYdhNWyEK

2015-07-10 08:48:50
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それにしても多くの重要伝統的建築物保存群はどこも維持管理に苦心している。脇町も例外ではなく、保存をあきらめて普通の現代家屋にしたものもちらほらと見える。建物だけではカネが落ちる観光にならない。食べ物や工芸品がセットになってこそ観光を飯の種にして保存可能になるのではないだろうか。

2015-07-10 08:55:29
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そもそも重要伝統的建築物保存群になったからといって観光資源になるとも限らない。白川郷や奈良町や奈良井宿といった一部は観光資源になり、多くの観光客が訪れて町並み保存が図られているが、多くの重要伝統的建築物保存群は保存するお金がない状態で、改修もままならないという。

2015-07-10 09:00:42
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

最近、世界遺産の話題がニュースで流れている。世界遺産や重要伝統的建築物保存群といった評価システムは一見素晴らしいことに見えるが、地元に無用な負担ばかり押し付けることにもなりかねない側面もある。評価やお墨付きを与えることには慎重な判断が求められるように思う。

2015-07-10 09:05:41
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徳島県神山町。四国山地に抱かれた山村だ。脇町から車で酷い山道を越えてたどり着いたこの町は、普通の田舎町に見える。 pic.twitter.com/m8MYr9eJ6V

2015-07-14 07:39:38
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中心街も開けたところに商店や人家が集まっているだけで、普通のまちに見える。しかし、この町はいま世界から注目される「創造的過疎」のまちだ。 pic.twitter.com/QHeDqb8uN9

2015-07-14 07:42:26
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話は1990年代に遡る。当時徳島県がぶちあげた「国際文化村」という構想があった。その候補地に選ばれた神山町は住民主導の国際文化村作りを考え、団体を立ち上げた。国際文化村構想はなくなったものの、団体は海外のアーティストをまちに招き、アート作品を作ってもらうプロジェクトをしていた。

2015-07-14 07:46:05
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

その後、過疎化のために空き家の対策センターがもうけられ、外国人アーティストの受け入れに実績のある団体が運営を受託することになった。

2015-07-14 07:47:43
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

その後、名刺管理アプリのIT企業が町を視察しにやってきた。そこで、団体と企業が意気投合し、リモートワークの拠点を神山町を作ることになる。古民家をオフィスにし、研修や希望する社員のリモートワークに利用されている。河原で自由に仕事する社員の姿はNHKにも特集され、大きな反響を呼んだ。

2015-07-14 07:51:46
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その後、団体はNPO法人「グリーンバレー」と名前を変え、ホームページ「イン神山」を通じて情報発信を行っている。「イン神山」にはいま世界中からアクセスがあるという。 さらに、グリーンバレーはさらなる一手を打った。それが「ワークインレジデンス」構想である。

2015-07-14 07:54:24
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全国に多くある空き家バンクは希望者に対し提供される形をとっているが、神山町は空き家に「いま町に必要な職業やお店を招く」という形をとることにした。「逆指名型」とも言われる神山町スタイルだ。

2015-07-14 07:56:30
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

その結果、神山町にはレストラン、カフェ、パン屋などがある。また、起業支援として廃工場をコワーキングスペースとして再生した。 pic.twitter.com/3mna7WwaWa

2015-07-14 07:58:55
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古民家以外にも「えんがわオフィス」という企業を集めるスペースも作っていて、現在もいくつかの企業が入っているようだ。 pic.twitter.com/EwIyAGtuIj

2015-07-14 08:00:53
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こうした様々な取り組みの結果、神山町は12年ぶりに人口を増やすことに成功した。「神山モデル」としていまや中央官庁も視察団を組んでやってくる。端から見れば「地方創成」のモデルのような事例だろう。

2015-07-14 08:04:58
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

しかし、内情はそうも甘くはない。神山モデルは2つの大きな課題を抱えている。ひとつはコミュニティの分断、もうひとつはリモートワークモデルの課題だ。

2015-07-14 08:06:46
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

コミュニティの分断に関してはもとからいた神山町民と新しく移住してきた神山町民の間にあるようだ。相互の交流がなく、新住民は新住民だけでコミュニティを作ってしまうそうだ。まちにうまく溶け込めていないということである。

2015-07-14 08:10:02
🏘まち探訪家・鳴海 侑 @mistp0uffer

旧住民でもあり、「ワークインレジデンス」の取り組みにのっかって Uターン を行った人は「このままでは神山町がバラバラになる」と危機感を顕にする。

2015-07-14 08:11:38