リクカイ同棲SS

みやちゃ @Shitei_Vo_power

【リクカイ同棲中】 いかにも疲れてます、と言いたげな充血して赤くなった目をしてるリクさんは少しだけ甘えたがりだ いつもより少しだけ、ほんの少しだけ、キスの回数が多くなり、僕を抱き締める力も強くなる けどリクさんはきっと無意識 そういう日はすぐに寝てしまうし、記憶も曖昧だろうと思う

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だからこれは僕だけの秘密 赤い目のリクさんは強面である顔がさらに怖くなって、目が鋭くて、けれどその目は僕を強く惹き付ける 色香というか、普段より何となく大人っぽいような、言ってしまえばどことなくえろい、よう…な すぐに寝てしまうのは勿体無い、と思ってしまう

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その日は例のごとく赤い目をしたリクさんが帰ってきた あ、これはいつものやつだ、と僕は台所に走る 赤い目をしたリクさんはビールを一本飲んで、シャワーを浴びて、もう一本ビールを飲んで寝る その間は殆ど喋らない パターン化した状況に僕もすっかり慣れてしまった

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冷蔵庫で冷えたビールを持ってリビングに入る が、リクさんはいない 「…あれ？」 シャワー？けど扉の音はしなかった 玄関を見てもいない、出ていったはずもない 「…カイト」 「…えっ、ちょっ」 気付いたときにはリクさんの体重が体全体にかけられてて、驚いた僕はビール缶を落としてしまった

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「カイトー…」 「はいはい、カイトくんですよ。どうしたんですか？」 「んー……」 肩にぐりぐりと頭を押し付けられて少しだけくすぐったい かたい髪をなでると、ながーいため息が吐かれて、 「こら、なにしてるんですか」 服のなかにリクさんの手が入ってきた 撫で回す手はとても冷たかった

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「なんか、そんな気分？」 「疲れてるんでしょう、目が真っ赤ですよ」 「あー、うん、眠い」 眠いと言いながらしっかり動き回る手をぺちんとはたき落として、落としてしまったビールを拾う 「ほら、シャワー浴びてきてください」 「冷たいなぁカイトは」

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のそのそと浴室に歩いていくリクさんを見送って、ビールを冷蔵庫に戻してから簡単につまみを作る もう夜遅いから野菜中心で、昨日買ったお新香も出しておこう お皿に盛って、一息ついてソファに座るとリクさんが戻ってきた 相変わらずからすの行水だ 髪もまだ濡れていてぺたりと額に張り付いている

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上半身も裸で下はスウェットをはいているもののあまりに無防備である 均整のとれたしなやかな肉体を惜しみ無く晒されて目のやり場に非常に困る 「髪は乾かしてくださいって何度も言ってるでしょう、風邪引きますよ」 「ん」 返事代わりに差し出されたのはタオルだった 「あのですねぇ…」

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呆れてしまって何も言えない僕につき出されるタオル 仕方なくわしわしとリクさんの髪の毛をふくと、あー、とかうー、とか少し気持ち良さそうな声が聞こえた その頭が徐々に前へ倒れていく かくんっ、と完全に倒れて、そのまま動かなくなった 「…………リクさん？」

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今度こそ開いた口が塞がらない 甘えたなんかじゃない、まるで子供のようだ 「風邪引きますよ」 叩いても、揺さぶっても、起きる気配は全くない 口を半開きにして眠るリクさんは本当に幼く見えて、おかしくなって一人で笑ってしまった 「………お疲れさまでした」

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額にそっと口づけて、毛布を上からかける 流石にベットへ運ぶのは僕には無理だ ずり落ちないようにしっかり被せて、僕も寝ようかとリクさんから離れようとしたそのとき、服の裾を捕まれた 「リクさん？」 呼び掛けても返答はない 本当に寝てしまっているようで、僕を掴んだのも無意識だったようだ

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(なんだよ、それ) 顔が熱くなって、嬉しい気持ちで顔が勝手ににやけてしまう 寝ていても僕と一緒にいたいと、そういうことでいいんだよ、ね？ 「仕方、ないなぁ」 ソファの背を倒して、そっと毛布のなかに潜り込む 分かってたかのように覆い被さってくる腕にまた照れながら、僕も目を閉じた

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(なんだよ、それ) 顔が熱くなって、嬉しい気持ちで顔が勝手ににやけてしまう 寝ていても僕と一緒にいたいと、そういうことでいいんだよ、ね？ 「仕方、ないなぁ」 ソファの背を倒して、そっと毛布のなかに潜り込む 分かってたかのように覆い被さってくる腕にまた照れながら、僕も目を閉じた

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after story 翌朝 「なぁカイト」 「はい、おはようございます。どうしました？」 「朝からお前の顔が目の前にあった」 「一緒に寝ましたからね」 「そんなことされたらおじさん朝から大変なんだけど、おじさんムラムラしちゃうんdｽｯﾊﾟｧｧﾝ←照れたカイトくんに平手うちされた

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after story 翌朝 「なぁカイト」 「はい、おはようございます。どうしました？」 「朝からお前の顔が目の前にあった」 「一緒に寝ましたからね」 「そんなことされたらおじさん朝から大変なんだけど、おじさんムラムラしちゃうんdｽｯﾊﾟｧｧﾝ←照れたカイトくんに平手うちされた

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after story 翌朝 「なぁカイト」 「はい、おはようございます。どうしました？」 「朝からお前の顔が目の前にあった」 「一緒に寝ましたからね」 「そんなことされたらおじさん朝から大変なんだけど、おじさんムラムラしちゃうんdｽｯﾊﾟｧｧﾝ←照れたカイトくんに平手うちされた