[コトブキ探偵と黄昏町の怪物] 最終回
- kosn_ninja
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[町]鳥居の向こうに、夜へ続く橋がみえる。だが、目に見えない結界があるようだ。只の怪物には、通れない。《魂5以下で異形なし、もしくは力10以上かつ探索4以上のとき、黄昏町からの脱出成功》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 #kstsgr
2015-08-25 00:05:44今まで応援して頂いた皆さん。ありがとうございました。次回、最終回です。なんやかんやで脱出したコトブキ探偵。果たして借金を返済できるのか!? #kstsgr
2015-08-25 00:07:05俺たちは、橋を渡って黄昏町から出た。橋の途中でミナセが、何度も名残惜しいように黄昏町の方を振り返ったが、やがて振り返る事なく橋を渡った。今の俺たちにできる事はない。橋を渡ってしばらく、ぼんやりとした白い道を歩くと、やがて真っ暗な夜道に出た。 #kstsgr
2015-08-26 21:58:45目の前には人気のない山道が広がっている。さて、事務所に帰ろう。そう思った時、あの男が目の前に現れたのだ。「ついにやってくれましたか。コトブキ探偵」年齢不詳。としか言いようのない顔つきに、黒い僧衣を纏い、坊さんにしては似合わぬ長い髪を後ろで一つに束ねた男。 #kstsgr
2015-08-26 22:01:55「ザイゼン…」今回の俺の依頼人でもあり、黄昏町をあんな事にした張本人だと俺は推測している。「おっと、何故そんな怖い顔をしてるんです?」「黄昏町の事だ。何か知っているんだろう?」「そんな事より…」ザイゼンは糸のように細い目で、俺の隣のミナセを見た。 #kstsgr
2015-08-26 22:04:04「私の目的は君なんですよ」ミナセが怯えたように、俺の後ろに隠れる。「依頼の通り、渡して貰えますか?」俺は後ろにいるミナセを見た。「師匠…あの人、本当に危険だ」ミナセが呟くように言った。ザイゼンは、口元に怪しげな笑みを浮かべている。おそらく、俺の借金の事だ。#kstsgr
2015-08-26 22:06:07あの膨大な借金を返せるなら、俺は躊躇いなくミナセを渡すと思っている。「どうしたんです?言ったでしょう。娘を連れて来れば借金は帳消しだと」「ダメだな」俺は後ろ手で、ミナセの手を握った。「ミナセは渡せない」「何故です?昔の貴方は金さえ渡せば、人殺しも躊躇わなかった筈」 #kstsgr
2015-08-26 22:08:11