【コトブキ探偵と黄昏町の怪物】

コセン・ニンジャ @kosn_ninja

「ふぅー…」息を吐く。頭の中がこんがらがって今にもショートしそうだ。整理する。俺は…そう、あの依頼人から依頼を受けて、調査にやってきた探偵だ。だが、「なんで、こんなところにいるんだろうかね」セピア色の風景。時が止まったように動かない景色。 ＃kstsgr

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そして、目の前には学校。おかしい。俺は…俺は…なんだっけ。「まあいいさ。とにかくここの従業員にでも話を…」聞こう。と独り言を呟きかけたその時、背中に衝撃が走った。時間がスローモーションになる。景色が激しく何回転も回り、天と地が入れ替わる。 ＃kstsgr

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（ありゃ？）違う。回っているのは景色じゃない。俺の身体だ。そして、俺は地面に頭から着地した。めきりという嫌な音と、職業柄味わい慣れた血の味が、口の中いっぱいに広がる。最後にみたのは…「なんだ…あれ」畏怖を感じるほどに強大な竜と、6時6分で止まったままの学校の時計… ＃kstsgr

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俺は死んだ。 #kstsgr

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[ハンドアウト]気が付くと、交差点の真ん中で突っ立っている。信号機は君に、どの色をも示さない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552 ＃kstsgr

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[町]「助けてぇっ」君の懐に小さな少年が飛び込んだ。「…なーんちゃって」首に鋭い痛みが走る。噛み付かれた！《力3以上で勝利【魂+1】、力2以下で死亡【魂-1/異形『牙(力+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 ＃kstsgr

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（魂10 力0 探索0） ＃kstsgr

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[ハンドアウト]気が付くと、君は知らない民家の畳の上で寝転がっている。黄ばんだレースカーテンが揺れている他に、動くものはない。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552 ＃kstsgr

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町）「牙は実に便利だ」男爵風の男は得意げに話す。「あの厄介な人間共を食ってしまえるし！君が欲しいなら分けて差し上げよう」《男の誘いに乗るなら、君は戮され異形を得る【魂-1/異形『牙(力+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 ＃kstsgr

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酷い…悪夢だった。俺はいつの間にか潜り込んでいた布団に寝転び、見慣れぬ天井を見ながら思った。身体を起こしてみると、どこも痛くもない。あの巨大な竜や化け物の少年は夢だったのか？だとしたら、いやにリアルでタチの悪い夢だった。 ＃kstsgr

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辺りを見回してみると、ここは民家の一部屋のようだ。畳が敷かれた和室には脚の低いテーブルと座布団しか物がない。窓には黄ばんだカーテンがかけられており、そこから、黄昏色の光が差し込んでいる。「おや、起きたのか。コトブキ探偵？」＃kstsgr

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俺はとっさに声の方に振り返った。そこには座布団に正座してチャを飲む男爵風の男がいた。これは探偵としての勘だが、この男からはあの化け物少年と同じ匂いがした。「誰だあんたは？」「誰だっていいだろう？サイガ・コトブキ。」 #kstsgr

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「なぜ、俺の名を？」「失礼ながら、財布の中身を見させて貰ったよ。あまり金回りはよくないようだがね」俺は急いで財布を取り出して、中を見た。良かった、何も取られていない。#kstsgr

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「クク…そうあせらずとも、私は金などに興味はない。そう、興味があるのは…」男はチャを一口飲み、言った。「取り引きをしないか？」「取り引き？」どうにも胡散臭い。「そうだ。君は力が欲しいのだろう？この町で生き抜くための力が」 #kstsgr

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「ああ、そうだ」俺には、依頼を果たす使命がある。「そして私は魂がほしい。」「魂？」「そう。言うなれば、人が人であれる理由。というべきものかな？」さっぱりわからん。「それで、その…魂と引き換えに何が貰えるんだ？」 男爵風の男はニィー。と口を開いて見せた。#kstsgr

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そこにはずらりと、見事な牙が生えそろっていた。そして、その牙には人間をたやすく殺せるほどの力があるように見えた。「牙は実に便利だ。」男爵風の男は得意げに語る。「厄介な人間を食ってしまえるし！君がほしいなら分けてあげよう」分ける？分けるってなんだ？ #kstsgr

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とにかく、俺は力を分けて貰えることになった。魂と引き換えに。 （魂 10→9 力 0→2 探索 0 ） #kstsgr

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[町]据えた臭いが立ち込める廃屋。怪物が燃やされた跡だ。その中に、君は光る何かを見つけた。《火耐性所持のとき【アイテム：不思議なビー玉(町診断時に魂+1回復/死亡時に消失)】を入手》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547 ＃kstsgr

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…おそらく、狩られた怪物が燃やされた跡なのだろうか。廃屋の中には不快な匂いが漂っている。光る何かをみつけたが、まだ燃え跡は熱く、手がつけられなかった。 （魂 9 力2 探索0 ） ＃kstsgr

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【コトブキ探偵と黄昏町の怪物 DAY6】 ＃kstsgr

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（DAY6までのあらすじ・謎の人物から依頼を受けたコトブキ探偵は、指示された場所に行くと、急に意識があやふやになり、気がついたら黄昏色の町にいた。そこで殺されまくったら、男爵風の男からなんか牙を貰えた。あと探索ってどうやって増やすの？）【魂 9 力2 探索0 】#kstsgr

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サイガ・コトブキはしがない探偵である。彼には借金がたくさんある。探偵会社から独立した時、事務所を借りる費用。これは仕事が少ないせいでどんどん膨れ上がるばかりだ。次に大学の入学費。これも利子が膨らみ続け、今ではかなりの金額だ。そして最後に、病気の恋人の治療費。 #kstsgr

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そう、彼には恋人が居る。正確には居た。というべきか。彼女は数年前にコトブキ探偵の手を握りながら逝ってしまった。その時のわずかな延命を施すための借金が、コトブキ探偵を苦しめているとはなんたる皮肉か。#kstsgr

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だが、コトブキ探偵はその事を悔いてはいなかった。なぜなら、彼にとってその時間こそが前にも後にも一番幸せだった時間に違いないのだから…その後、恋人の遺書に従った、慎ましい恋人の葬式を挙げたコトブキ探偵に声をかけた人物がいた。#kstsgr

コセン・ニンジャ @kosn_ninja

「君は、確か探偵業をしているとか。私は、××××××という者だ。実はとある町に行って、××××を××××してもらいたい。どうかね？」提示された金額は、コトブキ探偵の借金を返してもおつりが返って来るくらい破格の金額であった。 #kstsgr