ダブルクロス初心者GMさんが語る「初心者だからこそ感じるもの」とそこから派生する考察について

「慣れてしまった」TRPGクラスタ勢にとって、初心者さんが語ってくださるフレッシュなGM体験と、初心者PLさんのフレッシュな反応は、この上ない貴重な資料だと思います。 誰でも編集可にしてあるので、思うところあればどうぞ追加してください!
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にゅい @lanuit2012

実を言うと、初心者さんたちが味わった「衝撃と絶望感」の入れ知恵をしたのは、私だ。私は鈴目さんから丁寧にボス2体の物語をヒアリングし、イメージを共有し、データを組んだ。その結果「へなちょこパンチを範囲でばらまくジャーム」と「BS山盛り低火力範囲攻撃をばらまくボス」が出来上がった。

2015-09-03 00:51:33
にゅい @lanuit2012

慣れたPLなら2人のボスの攻撃を受けて、鼻で笑うだろう。「全力でこれ?笑っちゃうね。じゃ、私の番かな。覚悟してね?」って。ロイス被害は多く見積もって2枚、BSは侵蝕率に余裕があればロイスで飛ばす。そう冷静に判断できる。GMの意図も読めるだろう。「これはPC無双のボス戦だよ」って。

2015-09-03 00:54:45
にゅい @lanuit2012

私は「低火力が2人じゃさすがに緊張感がないし、こけおどしのBSを山ほど積もう」と提案した。BS付与ボスは行動順が最後。なら「ラウンド間持続する」ダイスペナルティをLv.MAXで、クリンナップで自動回復する放心、事実上意味のない硬直、唯一効果があるであろう重圧を乗せた。

2015-09-03 01:00:42
にゅい @lanuit2012

エフェクト名を聞いて効果が思い出せるPLさんなら、このボスは重圧以外脅威に値しない、と容易に分かる。ちょっと慣れ始めたPLさん相手なら、私が期待した「うわ、こいつ意外と危ないかも?!」ってリアクションのはず。でも誤算だったのは、初心者PLさんたちがBSを私の予想以上に恐れたこと。

2015-09-03 01:02:38
にゅい @lanuit2012

私の予想以上に初心者PLさんがBSを恐れた理由は鈴目さんが懇切丁寧に説明してくれた。事後、話を聞いて私は反省した。初心者PLさんの気持ちが、想像できたからだ。「回避すらままならない攻撃、ダメージが通ったら身動きひとつ取れない、がんじがらめの茨の檻に閉じ込められる」恐怖が。

2015-09-03 01:11:14
にゅい @lanuit2012

ランダムでなく確実に発動するBS。しかも種類を変えて重複して乗っかる。初心者さんに解除方法なんて分かるわけない。10個振るのがやっとのPCにとってダイスペナルティ6個は脅威だろう、おまけに重圧とか怖い名前のBS、動けない硬直、さらにペナが増える放心。「殺す気か?!」と思うだろう。

2015-09-03 01:15:09
にゅい @lanuit2012

TRPGというものにすら慣れていない、だからセオリーも知らない、とにかくピンチ、身動きひとつできない状態に追い込まれたPC。初心者PLさんたちは「この状態で攻撃されたら、もうアウトだ」とさえ思ったんじゃないだろうか。一発で絶体絶命の状況に追い込まれた、さぞ凶悪なボスに見えたろう。

2015-09-03 01:17:42
にゅい @lanuit2012

実際のデータはこうだ。行動手番は一番最後で《コンセントレイト:オルクス》+《アニマルテイマー》+《タブレット》+《ポイズンフォッグ》+《棘の縛め》+《茨の輪》+《縛鎖の空間》+《惑いの一撃》。ドッジのダイス-4個、命中で重圧+放心、ラウンド間全ダイス-6個、与ダメージで硬直。

2015-09-03 01:21:07
にゅい @lanuit2012

PCは3人、全員白兵型ですでにジャームボス1人とエンゲージ中。自分の攻撃に対してPCたちがドッジを試みたら《盲目の羊》と《ジャミング》とでそれを妨害。なるほど、こけおどしだな、とニヤリとされたあなたは、相当DX3に精通していらっしゃる。そう、私は確かに、こけおどし目的で組んだ。

2015-09-03 01:29:01
にゅい @lanuit2012

でも実際の反応は違った。初心者PLさんたちは、ダメージを食らった上にBSが複数種類乗ったことで、私の想像以上の絶望感を味わっただろう。それでも、無事倒せて、最後は笑いながら終えられて「楽しかった!またやろう!」って言ってもらえたという。それは鈴目さんの実力。素晴らしいことだ。

2015-09-03 01:41:10
にゅい @lanuit2012

こうしてツイッターで日々、皆さんがTRPGのことをつぶやき、意見交換し合い、より良いプレイのために頭を捻るのは、素晴らしいことだと思う。でも、それは中~上級者PLさん相手を想定した話題が大半で「TRPGそのものの初心者さん」相手の話題が議題になることはほとんどない。

2015-09-03 01:46:55
にゅい @lanuit2012

私たちはたまには、予期せぬ入り口から入ってきた初心者PLさんたちに、どう対応し、何に配慮すべきか、知識や体験を持ち寄って考え、話し合うべきだと思う。今回はポケモンという入り口から入ってきてくれた稀有な初心者さんたちだった。このセッションを楽しんでくれたのは、鈴目さんのおかげ。

2015-09-03 01:54:25
にゅい @lanuit2012

また、何より鈴目さんのこの一連のツイート自体が、私たちにとっては貴重なデータだと思う。初心者さんが何をどう感じ、何に戸惑い、何を恐れるか。それは慣れ過ぎてしまった私たちには、もう記憶の彼方に霞んでしまったもの。だからこういうフレッシュな報告は、すごく貴重で大切だと思う。深く感謝。

2015-09-03 01:59:24
にゅい @lanuit2012

なにより、「初心者さんたちが集まって、セッションして、笑いあって、時に大爆笑して、大いに楽しんで」「『またやろうね、やりたいね!』って言葉をもらえた」という話は、理屈抜きで、私たちTRPGクラスタにとって幸福なお話だと思う。聞いているだけで心があたかかくなる。希望がもてる。

2015-09-03 02:03:27
鈴目 @C1earS0und

だけど、それでも。CRPGとの価値観の違いに悩まされたであろう仲間たちは、最後には、「楽しかった!またやろう!」って、笑って締めくくってくれた。エンディングなんて、やりたい放題で大爆笑だ。 あの笑顔を見られただけで、自分の割いた時間や労力は、十二分に報われたな、って思えた。

2015-09-02 23:30:16
にゅい @lanuit2012

これは純粋に鈴目さんの大殊勲であり、またこの人の持つ稀有な資質によるものだと思う。この春初めてTRPGに触れ、PL経験なしでGMを3回もやり、初心者PLさんたちに笑って「またやりたいね」って言ってもらえた。鈴目さん自身が嬉しかったろうし、TRPGクラスタにとっても幸福な出来事だ。

2015-09-03 01:57:18
鈴目 @C1earS0und

うまく説明できたかな? どうだろう。 こう表現したらもっと伝わりやすいと思う、とか、お気づきのことがありましたら、教えてくださると嬉しいです。

2015-09-02 23:32:27
鈴目 @C1earS0und

あ。『戦闘不能からの回復』に、手番を使うか使わないか、というのも「差」なのかな。『げんきのかけら』みたいな復活アイテムも、ほかのゲームのたとえば『レイズ』のような蘇生技も、キャラクターの手番を消費する行動だ。タイタス昇華や、オートアクションの《リザレクト》とは、その点も違う。

2015-09-03 00:04:42
鈴目 @C1earS0und

あ、ああ、そうか。CRPGならレベリングしまくって、ボスなんか目じゃないくらい強くなってからボスに挑んでもいいんだ。作品によるけど、ボスデータは一定だから。 TRPGでは、ボスデータを、キャラクターデータにあわせて調整する。「手応えを感じてもらえるように」。そこも違うんだ。

2015-09-03 00:16:12
鈴目 @C1earS0und

これはプレイスタイルに左右される部分で、個人の好みで、自由であって当たり前なんだけど。 CRPGでは、「相手の能力が自分のキャラクターより勝る状況でのボス戦」を、しない、という選択ができるんだ。自分の能力がエネミーを超えるまで、レベリングするという方法があるから。

2015-09-03 00:22:46
にゅい @lanuit2012

この辺のお話も、実は良くも悪くも「慣れてしまった」私たちでは、なかなか気づきづらい部分で、とても貴重な意見だと思う。TRPGと全く関係のない畑で養分を得て、それをシナリオやセッションに活かした人はたくさんいるだろう。こういう新鮮な方のお話は、それらの中でも特に貴重だと思う。

2015-09-03 02:06:16
sillygo @sillygo

ダブルクロスねえ……

2015-09-02 23:42:19
sillygo @sillygo

DXからTRPG入るような人がもしいてそれをPLとして迎えて俺が相手するなら、まずそのPLさんのPCをOPで確殺したあと、「君は死んだ。……はずだ。だが、なぜだろうか。君は失われていくだけだったはずの命が、血が再び体を駆け巡り、やがて鼓動が響くのを感じる」という具合に演出するかね

2015-09-03 02:08:07
sillygo @sillygo

これは実際にトーキョーN◎VA初体験のPLさん三人を相手にした卓でやったことで、「神業で殺す→神業で生き返らせる」というプロセスを経ることで、神業はすげえものだということを印象づけられた(はず) DXなら実際にダメージロールするくらいが派手かもしれん

2015-09-03 02:11:09
にゅい @lanuit2012

「死、そして覚醒による蘇生」というのは初心者さん相手に有効な王道のひとつだけど、そこにsillygoさんが仰るような重々しく丁寧な描写と、一般人の身では知り得なかった強大なものに殺され、その強大なものに救われる、という流れはすごく有効で美しいと思う。ダメージロールも派手でグッド!

2015-09-03 02:41:43