円卓騎士（創作）厳選長会話集2015

円卓騎士(亜月創作) @EntkKnights

ディナダン「あらら、こんな所でどうしたのー？私に相談してみてー？」 傭兵「き、騎士の方か……？すまん、ここに来る途中で傭兵団が魔物の群れに襲われて……救援を要請したいんだ」 ディナダン「それは大変！直ぐに編成されると思うから、詳しい場所と規模を教えてー！」

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ラモラック「戦いを楽しみにきている者と、戦いに勝ちにきている者は根本的に気迫が違う。特に自分を殺しにきている者には心してかかりたまえ。慢心があり一瞬でも隙が生まれれば、二度と起き上がれないと思え。強さの前に推し量るべきもの、即ち心である」

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ガウェイン「流石は歩く武器庫……手入れに余念がないな」 ランスロット『ははッ！ナイフの一本でも戦力だ。いくら俺自身の強さに自信があっても、武器を疎かにする程は慢心してねぇぜ？』 ガウェイン「偶にはまともな事を言う」 ランスロット『ったりめぇだ。そこらの戦闘狂よりまだ慎重だからな』

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ランスロット『慎重っつっても、それでも＂アイツ＂よりは強いぜ。遠慮も容赦もしねぇからな！クククッ』 ガウェイン「確かに。ランスは剣技で戦っていると言えるが、お前のそれは最早暴力だ」 ランスロット『それは褒めてるのか？貶してるのか？』 ガウェイン「褒めているように聞こえたか？」

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ガウェイン「もう少し力の使い所を選べと言っている。ランスロットが築き上げてきた強さは、見境なく使われるべきではない」 ランスロット『だけど、この力が＂俺＂……ああ、お前の大事な大事な親友を助けるかもしれねぇんだぜ？主導権は俺にある……お前にも、どうする事も出来ない。はははッ』

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ランスロット『現状では、一方的に狩ってる時かお前と手合わせしてる時しか楽しくねぇけどな！』 ガウェイン「それは光栄だな(棒読み)」 ランスロット『誰か面白い敵連れて来てくれねぇかな……そしたら無理矢理にでも表に出てくるのに』 ガウェイン「万が一、ランスが危ない時だけにしろ」

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ガウェイン「……あと、返り血はよく洗って落としておけ。普段温厚に見える顔も、それだと殺伐さが拭い切れん」 ランスロット『クククッそりゃどうも。俺も傷治したら眠る。今度は強敵の前で会おうぜ？はははッ』 ガウェイン「何としても、ランスには強敵に合わせないようにせねばな。……おやすみ」

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ベディヴィア「次の仕事は外交政策。たぶん向こうはまだ、ぼくらを舐めてるんじゃないかな」 ケイ「寧ろ油断して下さった方が助かります。余計に警戒されると話が進みませんし。さて、今回はどんな案を捻じ込んで差し上げましょうか」 ベディヴィア「楽しそうだね、ケイ卿(うわぁ、悪い顔してる)」

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アーサー「ケイって剣技は人並みなんだろ。だったら戦闘は避けて文官業務に専念してもらった方が良いんじゃないか？魔力も俺ほど莫大なわけじゃないんだし」 マーリン「うーむ、そうは言ってものぅ。あやつにも優秀なところはあるんじゃよ？それを踏まえると勿体無いのが儂の意見じゃ」

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アーサー「優秀なところって？」 フローレンス「僕に振るのかい？……まあ良いよ、悔しいけど僕にも認めざるを得ないところがある。ケイは一度に複数の魔法を扱うことが出来るんだ❤︎」 アーサー「そんな事が可能なのか！？ホールドも無しで？」 マーリン「タイムラグも殆ど無しでの同時使役じゃ」

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フローレンス「具体的には靴音での合図で予め組んでおいた陣系魔法を発動させて、手で術式魔法を空に書き連ね、更に詠唱魔法を唱える……なんてのをケイはやってみせるのさ。意外だろう？」 アーサー「集中力と精神力を酷使しそうだな……」 マーリン「強いて言えば、長く保たんのが欠点かのぅ」

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フローレンス「僕ならできても精々、陣系と詠唱の２種さ。あんまり同時使役に拘って無理しても、実践で発揮出来ないと意味ないしねぇ❤︎」 マーリン「確かケイは４種の練習もしておったかの」 アーサー「はぁ！？それって何時精神が崩壊してもおかしくない修練じゃねぇか！」

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アーサー「ちょっと文句言ってくる」 フローレンス「え！？君、何言うつもりだい？王様！」 マーリン「行かせてやれ。儂も心配じゃったが止められなんだ。こういうのは、誰かに言ってもらわんとその危険性に気付かんものなんじゃよ」 フローレンス「まあ、王様の言うことは聞くだろうしねぇ❤︎」

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ケイ「(私の知識に加えて魔法の同時使役を成せば、戦況も覆せるでしょう。ランスロットと同程度の戦果も上げられるはずです。剣が弱い私とて、戦う手段はいくらでも……)」 アーサー「ッ義兄さん！！」 ケイ「……血相を変えてどうしましたか？」

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アーサー「魔法の同時使役……しかも４種の修練をしてるって聞いた」 ケイ「……貴方には隠しておきたかったのですが。まあ、何れは知れたことでしょう」 アーサー「頭の処理能力がが魔法の情報量に耐えられなくなって、壊れちまう可能性もあるんだぞ！俺たちの為にこんな事は！……もう止めてくれ」

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ケイ「別に、貴方の為でも味方の為でもありませんよ」 アーサー「えっ？」 ケイ「鈍りましたか？アーサー。私がそのような人間でないことくらい分かっているはずです。陰湿で毒を吐く堅物宰相ですよ」 アーサー「それはそうだけど、だったらどうして……！？」

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ケイ「ふん、私とて騎士を名乗る者です。試してみたくなったのですよ、自分の限界を。誰かのことを考えるよりも先に、知識欲と自己顕示欲が私を占めているのです。証明してみたいではないですか、自分の考えた理論でランスのような活躍が為せることを」 アーサー「いつの間に、そんな事を」

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アーサー「でも駄目だ！！」 ケイ「頑なですね！？」 アーサー「王として、使うなら３種までの同時魔法使役なら許してやる！今までそれで平気だったんなら大丈夫だろ。あと、これは王としてと家族として、半々での＂お願い＂だが……」 ケイ「な、何でしょう」

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アーサー「俺も円卓会議も、この城もこの国でさえも、ケイなしじゃ回らなくなってるんだよ……。だから、勝手に無茶して傷つくことはしないでくれ。お前がいないと駄目なんだ」 ケイ「……はぁ、今までその言葉でどれ程の騎士を説得なさってきたのですか」 アーサー「これが、素直な気持ちなんだ」

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ケイ「こういう時は、家臣に無茶をしろと言うのが普通なんですがね。……分かりましたよ、もう暫くは焦らずに３種のコントロールを向上することに努めます。ですから、私などにそんな辛そうな顔を向けないで下さい」 アーサー「……すまんな、俺の我儘で」 ケイ「謝っても遅いですね」

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フローレンス「ほぅら、王様の言葉なら効いた❤︎これで危なっかしい事もしなくなるんだねぇ、ケイ」 ケイ「貴方……聞いていたのですか」 アーサー「ごめん、寧ろ聞いたのが……」 ケイ「察しました。後で倍の仕事を割り振っておきます」 フローレンス「容赦ないねぇ、そこが君らしいけどさ」

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ケイ「アーサー、貴方はいい加減休みなさい！」 フローレンス「ふふ、それにしても此処は君らしくないねぇ。同時使役の修練に使ってる魔法の種類が、補助魔法や回復魔法が多いだなんて❤︎」 ケイ「……やはりもう３倍」 フローレンス「大丈夫、バレるまで言いやしないよ❤︎」

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ボードウィン「お前さん、街へ行くのにそんなローブ被って行くのか？堂々としてて良いだろうに」 ケイ「私の顔を見て良い表情をする民はいませんよ。この間はうっかりバレてガk……子供に石を投げられましたし」 ボードウィン「(表向き汚れ仕事は全部ケイの責任だからか……嫌われてんだな)」

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ボードウィン「もしかして、それ王様にも言ってねぇのか？おいおい……エクターが泣くぞ」 ケイ「言う必要がありません。円卓騎士の中で嫌われ者は私一人で結構」 ランスロット「変な意地張るなよ！」 ケイ「ランス！？聞いていたのですか！？」

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ボードウィン「気配も感じなかったな……何時から聞いてたんだ？」 ランスロット「え、『今日の紅茶は香りが素晴らしくスコーンにもよく合ってましたね』ってところから……」 ケイ「私を部屋から尾行してきたのですか！？;;;」 ランスロット「ローブ被って出てくなんて明らかに怪しいだろ？」