「北海道新聞」大西隆雄編集委員「小田実の『ひとりでもやる』」

2015年9月13日『北海道新聞』朝刊2面掲載の、大西隆雄編集委員執筆による「異聞風聞」を引用し、まとめました。 大西氏は、行ける範囲では、デモの現場にもご自分で足を運んで、自らの身体で確認して、記事になさっています。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

北海道新聞 2015年9月13日朝刊2面「異聞風聞」 筆者:編集委員 大西隆雄氏 「小田実の『ひとりでもやる』」 以下、引用

2015-09-13 20:39:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

安全保障関連法案をめぐる安倍晋三首相の最大の功績は、この国の主権者を呼び覚ましたことだ。  法案に反対して、街頭に繰り出した学生たちの得意のかけ声はこうだ。 「民主主義ってなんだ」 「これだ!」 @karitoshi2011

2015-09-13 20:40:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  若者の1人が言った。 「私たちは沈黙を破ります。私は殺すためではなく、よりよく生きるために生まれてきたんです」 @karitoshi2011

2015-09-13 20:40:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続) 国会前で、東京・新宿で、札幌大通公園で、全国各地で人々が自分の言葉で声を上げている。それは、与党議員が批判するように「宣伝に踊らされている」のではない。自分の頭で考え、自分の足で立ち、一歩前に踏み出した行動だ。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:41:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  かつて反戦運動の先頭に立っていた作家の小田実(まこと)(1932~2007年)は言った。「ひとりでもやる」と。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:42:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  小雨の中、東京・永田町の国会議事堂前は騒然としていた。歩道からあふれた参加者が正門前の車道を埋め、人波は官庁街や公園に広がった。安保関連法案の撤廃を求める市民の抗議行動(8月30日)。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:42:42
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  正門前のステージで、大学生らのグループ「SEALDs」(シールズ)のメンバーが叫ぶように言った。「憲法を守った方がいいっておかしな主張ですか。利己的ですか」。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:43:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続) 大阪からやってきた女子学生が続いた。「安倍首相、私たちの声が聞こえますか。私はこの国の将来に責任を負う主権者の1人です。国民の力でこの法案を絶対止めるためにここに来ました」―冒頭に引いた小田実は、市民の行動のあり方を「ひとりでもやる、ひとりでもやめる」と語った。

2015-09-13 20:45:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  それは1960~70年代、ベトナム戦争に抗議する反戦団体「ベトナムに平和を!市民連合」(べ平連)を率い、デモの先頭に立った体験から出た言葉だ。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:45:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  こう書いている。「運動は、市民が自発的に『ひとりでもやる』ことで始まった。そして、戦争に協力することを『ひとりでもやめる』。(中略)これは、平和憲法を再生させる、思考と行動の基本になる原理です」要旨 @karitoshi2011

2015-09-13 20:46:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  こうも言った。「市民運動は事態が『ひどすぎる』では起こらない。『いくらなんでもひどすぎる』と市民が怒り、問題解決に自分が動き出すとき、起こる」(以上、筑摩書房「ひとりでもやる、ひとりでもやめる」2000年刊) @karitoshi2011

2015-09-13 20:46:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  国会前にいた市民は怒っていた。憲法違反が通説となった集団的自衛権の行使をごり押しする政権に。民意に耳を傾けず、「勝手に決める」政治に。まさに「いくらなんでもひどすぎる」。民主主義はどこへいった。独裁国家か、と。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:47:16
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  元札幌市議の山口たかさん(65)は、高校時代に小田実に出会い、以来、その背中を追うように市民運動を続けてきた人である。  小田の言葉は生きていると、山口さんは感じる。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:47:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続) 「『ひとりでもやる』ということは、時に孤立する覚悟も必要な決断です。でもそういう一人一人の意思が力になって国を動かす。参加者12万人という国会デモの背後には何百万、何千万の人々の思いがある」 @karitoshi2011

2015-09-13 20:48:36
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  安倍首相は「決めるのが民主主義のルール」だという。しかし憲法の平和主義に反し、多くの国民が「NO」の法案を、強引に押し通すことが民主主義のルールだと私は思わない。 @karitoshi2011

2015-09-13 20:49:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  今月6日、法案に反対する市民が札幌・大通公園に繰り出し、プラカードを高く掲げた。スローガンは、「私たちは戦わない!」 @karitoshi2011

2015-09-13 20:49:34
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続)  今月6日、法案に反対する市民が札幌・大通公園に繰り出し、プラカードを高く掲げた。スローガンは、「私たちは戦わない!」 @karitoshi2011

2015-09-13 20:50:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

引用続) 戦争への協力を「ひとりでもやめる」と言ったのは小田だ。私は小田の信奉者でも熱心な読者でもないが、その言葉はいま輝きを放っていると思う。 (以上 引用終了) 北海道新聞 2015年9月13日朝刊2面「異聞風聞」 筆者:編集委員 大西隆雄氏 「小田実の『ひとりでもやる』」

2015-09-13 20:51:36