神様と花たち～神様カッコカリ～

赤那 @sekinaBow

犬最上「お話終わったー？」 犬時雨「片付け終わったよ」 満潮「わ、」 神様「終わった、終わった。青葉、衣笠宜しくな」 衣笠「山城さんのご飯も頂いたし」 青葉「お任せ下さい！ではでは！」 満潮(狐さん逹行っちゃった…) 山城「時雨、最上。満潮と遊んでいいわよ」

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満潮「あの。私、満潮」 犬最上「僕は最上さ」

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犬時雨「僕は時雨だよ。満潮は動物が好きなのかい？」 満潮「う、うん。…好き」 犬最上「そっかそっか。じゃあ蛇とかは？」 満潮「蛇？蛇は良く分からない」 神様「だとさ、見せてやれば？」 山城「きっと驚いて泣くわよ」 扶桑「泣くわね…」 神様「朝潮逹に泣かれたのまだ気にしてんのか」

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山城「たまたま体調が悪かったとは言え不覚だったわ」 扶桑「朝潮はよかったけれど暫く霞と大潮は寄り付かなかったわ」 神様「俺も大泣きしたあいつらに抱き付かれて困ったなー」 山城「ちっ」 扶桑「はぁ」 神様「何だよ」 満潮「もふもふ…」 犬時雨「もっと触っていいよ」

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夢を見た気がする、誰かが私の名前を呼んで手を振っていた。私はどうしていいか分からずにその私の名前を呼ぶ白い影みたいなものに小さく手を振り返した。微かに影が笑った声が聞こえた。 満潮「………夢？」 いつの間に眠っていたんだろう… 部屋の廊下を誰かが歩く音がして、追いかけた

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満潮「庭なんてあったんだ…」 犬時雨「満潮？」 満潮「きゃっ、し、時雨？お…おはよう」 犬時雨「まだ夜明けだよ？眠れなかった？」 満潮「ううん。よく眠れたし、何だか夢を見て……」 犬時雨「？」 満潮「何でもない、時雨は早起きなのね」 犬時雨「うんっ！これから主と散歩に行くんだ」

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満潮「…散歩？」 犬時雨「満潮も行く？こっちだよ」 犬最上「早く行こうよー」 神様「まだ時雨が来てないだろ。待ーて」 犬最上「うー、…あっ来た！」 犬時雨「最上、遅れてゴメンね。主、おはよう」 神様「おはよう。餓鬼もな」 満潮「おはよう、ございます」

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神様「随分早いな、扶桑逹はまだ寝てるぞ」 満潮「夢を見て…目が覚めちゃって…」 神様「ふうん」 犬時雨・犬最上「はーやーくーいこーよー」 神様「分かった！分かった！餓鬼、二度寝しないならお前も来い」 満潮「は…はい。」 神様「あーでも、お前体力無さそうだな。…村雨ー」

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狼村雨「はいはーい！呼んだかしら」 満潮「白い、犬？」 狼村雨「狼よ、初めまして」 神様「村雨、そいつ乗せてやれ。」 狼村雨「はーい。揺らさないように気を付けるわね」 満潮「…あの、えっと、よろしくお願いします」 犬時雨「(満潮って結構流されやすいのかな？)」

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暫くは、時雨・最上・村雨は獣の姿固定なので名前から犬や狼の表記取ります。

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村雨「乗り心地はどうかしらー」 満潮「えっと、大丈夫です。重くないですか…」 村雨「軽いくてちゃんと乗っているか不安になるくらい」 時雨「満潮、小さいよね」 最上「細いよね」 神様「…餓鬼、お前こうやって山の中歩いた事は？」 満潮「あります」 神様「朝や昼に？」 満潮「…夜に」

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最上「夜に？大丈夫だった？追いかけられなかった」 神様「変に緊張してるのはそのせいか？」 満潮「…何で私ばかり追いかけられるの」 神様「見えるからだろ。見えない相手にいくら悪戯しても面白くないからな。って、言ってもお前は悪戯はしなさそうだな」 満潮「そんな、理由で…」

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神様「お前はその土地の神に会いに行かなかったのか？」 満潮「一つの所に居続けた事なんてないし、拾われたのは…人売りで、」 神様「なるほど、村雨。止まれ」 村雨「はあい」 ひょいと満潮を抱き上げる。 満潮「っ？！」 神様「泣きそうな顔してるな。何だ？何か怖い物でも見えるか？」

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満潮「み、んな。人もあんたも皆…」 神様「あんたか、良い呼び方するな。皆が怖いか、時雨も？最上も？村雨や扶桑逹もか？」 満潮「人じゃ、ない」 神様「そうだ、人じゃ無いな。だけど、昨日の様子だと怖がっているように見えなかったけどな」 満潮「……」

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神様「俺の前で嘘を付くか、良い度胸してる」 時雨「主、止めてよ。満潮、折角泣き止んだんだよ」 神様「夢を見たって言ってたな。どんな夢だ？」 満潮「それは…」 神様「あれが見れたのは、夜泣きながら寝ているお前に時雨や最上逹が側にいたからだ、穏やかな夢だったんだろう？」

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満潮「分からない…」 神様「お前を心配した奴らに言う言葉はそれでも、まだ怖いなのか」 満潮「………」 村雨「主さん、ちょっとやり過ぎ何じゃない…山城さん逹を今ここに呼んできてもいいのよ」 神様「おい、それは止めろ。…餓鬼、下ろすぞ」 時雨「満潮、大丈夫？」 最上「驚いたよね？」

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神様「…」 村雨「やり過ぎ」 神様「いつまでも、眉間に皺寄せて、嫌だも怖いも何も言わないあれが悪い」 村雨「それでもあれはダメ。あれじゃ、主さんが嫌われるわよ」 神様「どうでもいい…いや、朝潮に怒られるか？」 村雨「朝潮ちゃん逹だけじゃなくて皆怒るわよ」 神様「…暫く飯抜きか」

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満潮「時雨、最上…それと村雨。」 「？」 満潮「こ、怖いって言ってごめんなさい。わたし、あんなにいっぱい温かい事をしてもらったの初めて、で。でも、みんなは私を追いかけたものと一緒で…」 時雨「満潮が追いかけられたら僕達が追い払うよ」 最上「いつでも呼んでよ、どこへでも行くよ」

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村雨「もちろん私や、扶桑さん逹もね。あのね、見える人を守るのも私達の役目なの。」 神様「一応、俺もなー」 最上「主は黙っててよ」 神様「…」 時雨「だから満潮が困っている時はちゃんと呼んで？声に出して助けてって言って。そうしたらすぐに行くからね。」 満潮「うんっ、…ありがとう」

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神様「戻るか」 最上「そうだね、山城逹も起こさなきゃ」 神様「あいつら朝弱いよな」 最上「ご飯作らなきゃ」 時雨「満潮、歩ける？涙止まった？」 村雨「戻るみたいだから背中に乗って」 満潮「うん…」 時雨「主はね、満潮が泣いてて凄く気にしてたんだよ。悪い人じゃないんだけど…」

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満潮「でも、やっぱりあの人だけは…」 村雨「怖い？」 時雨「仕方ないか、神様だからね。」 満潮「ごめんなさい。」 時雨「謝る事ないよ！大丈夫！またさっきみたいに主が変な事したら言うんだよ！」 満潮「噛みつくの？」 時雨「山城と一緒に追いかけ回すのさ！」 満潮「ふふ、なにそれ」

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神様「…」 最上「満潮、やっと笑ったね。」 神様「ああ、そうだな」 最上「主、嬉しい？」 神様「別に。…まあ、泣かれるよりはマシか」 最上「主は損するのが好きだよね」 神様「お前、毛刈るぞ」 最上「お断りさ！」 満潮「(怖いけど、それだけじゃないような…変なの)」