抗原を覚えているのは誰かしら? ~免疫記憶を担うもの~

免疫は沼。 二度目に入ってきた抗原に対して攻撃耐性ができているのがワクチンのしくみ。 それでは、その抗原を記憶しているのはいったい誰なんでしょう。
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ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

みんなでワクチンをうっているとかかりにくいというのがすごくよくわかるわねえ。 実際にはここまでじゃないのだろうけど。

2015-09-16 16:01:38
Y Tambe @y_tambe

「ブースター効果だっけ?」「ブー(はずれ)」とか言うヒマがなかった。

2015-09-16 17:12:03
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 まぁともかく、特別な名前は特についてなかったと思う。

2015-09-16 17:13:40
枇杷 @loquat_priest

@y_tambe @Butayama3 集団免疫 (herd immunity) でしょうか

2015-09-16 17:15:14
Y Tambe @y_tambe

ちゃんと用語あったじゃないか。

2015-09-16 17:18:20

ブースター効果について。

Y Tambe @y_tambe

ブースター効果は、ロケット打ち上げ時のブースターと同じように「(免疫の)効果を上昇させる」もの。ある宿主にある抗原(ワクチンなども含む)を接種した後、ある程度の期間をおいてもう一度同じ抗原に曝されると、それに対する免疫が増強される現象。2〜3回打つワクチンはこの効果を狙ってる。

2015-09-16 17:25:11
Y Tambe @y_tambe

承前)免疫が増強されることで、一回だけでは弱くて十分な予防効果が得られなかったケースでも確実になり、また持続期間も長くなる。ワクチンだけでの話ではなく、市中での感染……つまり一度免疫を得た後で再びある病原体が体内に入ってきた場合にも、ブースター効果は誘導される。

2015-09-16 17:29:09

抗原の事を、「誰が」覚えているの?

Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 かつてこれは免疫分野で大きな研究テーマだったことが。「免疫記憶を担うのは何か」。答えは「記憶B細胞と記憶T細胞」。

2015-09-16 17:44:25
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 前に「獲得免疫は、獲得した動物から別の動物に移植可能」という話をしたことがあった。これは、いわば「免疫の記憶を別の動物に移せる」ということ。リンパ球を移植すれば可能だということが初期の実験からわかっていたが、問題は「リンパ球の中のどれか」ということだった。

2015-09-16 17:47:34
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 んで結果的に、B細胞とT細胞のそれぞれに「記憶」を担当するようなものがある、ということが判明。先にわかったのはB細胞の方、というか、ブースター効果でしばしば観察されるのが「感染の二回目以降、血中の抗体がすぐに上昇」という現象で(続

2015-09-16 17:50:46
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 承前)これが「二回目以降は、体内に残っている記憶B細胞が侵入してきた抗体と反応して、すぐに形質細胞(=抗体産生細胞)に分化するため」だと判明。記憶T細胞については、その後CD8陽性細胞の中に長寿命なものがいて…と判明(この辺かなり難しくなる)

2015-09-16 17:53:37
Y Tambe @y_tambe

@Butayama3 免疫学は、少し踏み込むとこれがあるから。

2015-09-16 18:02:12
Y Tambe @y_tambe

こう、攻撃刺激の強さによって、セントラル記憶T細胞とエフェクター記憶T細胞が……とか、正直僕もようわからん。

2015-09-16 18:03:20

記憶B細胞・・?記憶って?