HAPPY BIRTHDAY

安田章大 × 〇〇
1
りえこ @eighter_rieko83

HAPPY BIRTHDAY 1 「今年の誕生日は一緒におってやぁ♡」 なんて言ってたのは彼の方。 それなのに、その次の日、しょんぼりして帰って来た…。 「みんなが飲みに行こうって…久しぶりの顔もあるから、絶対参加やって言うねん…。」 だって。

2015-09-11 00:02:02
りえこ @eighter_rieko83

2 そんなの、あなたの誕生日祝ってくれるから、でしょ? 『いいじゃない、行ってきなよ?絶対楽しいよ?私は帰って来てからでも、次の日でもいいよ。ちゃんとお祝いするから、ねっ?』 「うーん………。」 納得いかない、と唇尖らす彼に、チュッとキスをした。

2015-09-11 00:02:07
りえこ @eighter_rieko83

3 独り占めしたい気持ち、もちろん私にもあるけど、たくさんの人からお祝いしてもらえる人って、ステキだと思うから。 だから、笑顔で送り出したい。 そう思って、今朝は笑顔で『いってらっしゃい♡』と送り出した。 「絶対早よ帰ってくるから!!寝らんと待っとってや!!」

2015-09-11 00:02:13
りえこ @eighter_rieko83

4 わかった、って言ったけど…お祝いは…たぶんムリだよ…(笑) 帰ってから、私のお祝いを受ける元気が残ってるか…たぶんナイだろうけど、精一杯の準備はしておこう…。 彼の好きな食べ物に、ケーキ…そして、ささやかなプレゼント。 喜んでくれるといいな…。

2015-09-11 00:02:18
りえこ @eighter_rieko83

5 そして、日付が変わって、彼のバースディ。 おそらく出番のないテーブルの上のものと、それを見つめる私。 なんか…眠くなってきたな…。 ピンポーン、という音で目が覚めた。 あ!帰って来た! いそいでモニターの所へ…あれ…? 彼は合鍵持ってるのに…あっ!

2015-09-11 00:02:23
りえこ @eighter_rieko83

6 モニターに映ってるのは、大倉くんと…彼の肩に凭れてる章大の姿。 慌てて鍵を開けて、玄関へ。 「ごめーん、飲ませ過ぎてもぉたぁ!」 『たっちょんも一緒だったんだね?ごめんね?大変だったでしょ?』 「コイツんちまで送るゆーたら、〇〇んちやーって暴れてさ!あは!」

2015-09-11 00:02:28
りえこ @eighter_rieko83

7 『え!やだ…ごめんね?』 「ベッドまで運ぼか?」 『あ、ごめん、お願いできる?』 「えーよえーよ!」 大倉くんとは反対側を支えて一緒に運ぶ。 「ごめんなぁ…色々用意しててんなぁ?」 テーブルを横目に見て再び謝られる。 『ホントにいーの!こうなるかなって思ってたし。』

2015-09-11 00:02:34
りえこ @eighter_rieko83

8 「いや…言わんけど、帰りたがってたの分かっててん…けど、引き止めてもーて…。」 『そうなると思ってた!(笑)まだ誕生日になったばかりだもん、起きてからお祝いするから平気!』 何度も謝る大倉くんを見送って、ベッドに横たわる章大の隣へ。 気持ちよさそうに眠って…あれ?

2015-09-11 00:02:39
りえこ @eighter_rieko83

9 「んんんんん~…〇〇~…?」 『ん?なぁに?お水飲む?』 「ん…のむ…。」 待ってるように告げてキッチンへ走ると、冷えたお水を持って、再び彼の元へ。 『起きれる?』 「ん…。」 飲み干すのを確認して、グラスを置いたら、強く腕を引かれてあっという間に組み敷かれた。

2015-09-11 00:02:44
りえこ @eighter_rieko83

10 「遅なってごめんなぁ…。」 『いいってば…明日も仕事でしょ?もぅ寝な…んっ!』 最後まで言わせてくれず、唇は塞がれた。 そのまますぐに舌が入ってきて、私の舌を捕らえる。 いつもの優しさはどこへやら…荒々しく胸を揉まれ、服が肌蹴ていく。

2015-09-11 00:02:49
りえこ @eighter_rieko83

11 彼の指が下着の中にも入ってきて、いちばん敏感なところを掻き乱した。 従順に反応してしまうカラダ…。 「…なんや…こーゆーのも好きなん…?ヤラしいなぁ…♡」 『ちがっ…、』 私の言うことなんか聞きもしてないふうで、下着を脱がされた。 そして、足を大きく広げられる…。

2015-09-11 00:02:54
りえこ @eighter_rieko83

12 くる…! と思い、思わず目をつぶる。 彼の体が覆いかぶさってきて……えと…重い…。 それに…こない…。 聞こえてきた彼の寝息…。 寝…寝ちゃったのっ?! 思い切り彼を押して、横に退ける。 見ると、幸せそうな寝顔…。 もぉーっっっ!! なんなのよ、バカーっ!!

2015-09-11 00:02:59
りえこ @eighter_rieko83

13 ―――――― 彼より一足先に目覚める。 寝たのを確認して片付けられたテーブルに、朝食の準備をしていく。 仕事はお昼からだって言ってたから、時間は十分ある…起きるまで寝かせてあげようかな…? 「〇〇~…。」 ゆっくり寝かせてあげようと思ったのに、彼の声が聞こえた。

2015-09-11 00:03:04
りえこ @eighter_rieko83

14 振り返ると、落ち込んでる様子の彼が見えた。 ぷ…かわいい…♡ なんか…ちょっと意地悪したくなっちゃう…。 『おはよ!よく眠れた?』 「う、うん…。」 『どうしたの?』 「あっ、あんなぁ…?俺きのう…」 『楽しかったみたいだね?』 「えっ?あっ、うん、そやねんけど…、」

2015-09-11 00:03:09
りえこ @eighter_rieko83

15 『二日酔いとかはない?』 「うん…だいじょうぶぅ…でも…、」 『なに?』 「なんや…あんま……覚えてへんくて…。」 やっぱり。 『えっ…覚えてないの…?あんなことしといて…?』 「あっ、あんなこと…?!」 『………ま、いいけど………。』 「えっ!!なになにっ?!」

2015-09-11 00:03:14
りえこ @eighter_rieko83

16 慌てて駆け寄ってくる彼。 私の正面に来て、両腕を掴むと、泣きそうな顔で言う。 「ごめん!俺なんしたぁっ?!なんかヤなことしたぁっ?」 必死な顔に、すぐ意地悪する気力が失われる。 私には…無理だ…。 ふぅっと息を吐いて、『ごめん』って言った。

2015-09-11 00:03:19
りえこ @eighter_rieko83

17 『何もしてないよ。すぐ寝ちゃっただけ。』 「寝っ………ホンマ………?」 『ん!』 ニコッと笑うと、フニャッと安心した顔になって、ぎゅーっと抱きしめられた。 「良かったぁ…!!もー、俺嫌われるよーなことしたんか思うたぁ!!」 まぁ…何もしてないワケじゃないんだけど…。

2015-09-11 00:03:24
りえこ @eighter_rieko83

18 「なんかなぁ…夢見てんやぁーん…。イヤがってるのに、無理矢理シようとしてぇ…。」 無理矢理ってワケではないけど…。 体を少し離して目を合わせる。 「…あれっ?!これ…、」 彼が私の首を見た。 「きすまーく…ついとる…。」 『えぇっ?!ほんとっ?』

2015-09-11 00:03:29
りえこ @eighter_rieko83

19 近くの姿見鏡のところへ確認しに行く。 ホントだ…くっきりと痕が残ってる…。 鏡に後ろから私を抱きしめる彼が写った。 「なぁ、これ…ついたばっかりやんなぁ…?犯人は…俺…しかいてへんかぁ…。」 私の肩に顎を乗せて、また心配そうな顔になる。 「…夢やなかった…?」

2015-09-11 00:03:34
りえこ @eighter_rieko83

20 『…無理矢理なんかじゃなかったよ…それに…章大、途中で寝ちゃったから…。』 「…えっっっっ…?!とちゅーで…!!」 またギュッと抱きしめられる。 「ごめ…そんなん…大丈夫やった…?」 『だっ、大丈夫ってなにが…?』 「何がって……ココとか…?」

2015-09-11 00:03:39
りえこ @eighter_rieko83

21 スッと入ってきた手が、やわやわと胸を揉む。 反対の手は太腿の内側を撫でている。 「あと…ココとか…?」 太腿から下着の上へ移動する手。 ビクッと反応したら、彼の舌が首をなぞっていって、耳を甘噛みした。 目を瞑って声を我慢してたら、耳元で「目、開けて?」って声。

2015-09-11 00:03:44
りえこ @eighter_rieko83

22 そぉっと目を開けると、後ろから抱きしめたまま私のカラダを触ってる章大、そして、顔を赤くしてなされるがままの私の姿が鏡に写ってる。 「めっちゃヤラしい…♡」 そう言ってニヤリと笑った彼は、また両手を細かく動かしながら、首筋に噛みついた………。

2015-09-11 00:03:49
りえこ @eighter_rieko83

23 ―――――― 鏡の前に座り込む私。 私を抱きしめたまま、落ち着くのを待ってくれてる彼。 「なぁ…今日こそ絶対早よ帰って来るから…待っといてくれるぅ?」 『もちろんだよ…。』 「ありがとぉ♡」 『…しょーたぁ…?』 「ん?」 『お誕生日おめでと♡』 やっと言えた……♡

2015-09-11 00:03:55