#大禍災【イルヤウス（エリヤ）の末路】

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou さて、イルヤンやるかい？

アンカ @GCillyou

@ariannroddo まいりましょうか

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou では、 気がつくと、君は暗闇の中にいた。 深い深い闇の中、その中で君は一人立っていた。 #大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo どこへ向かえばいいのかわからぬままゆったりと靴音鳴らして直進。急ぐことはない。時々耳をすませて、時々鼻歌など歌いながら。 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「止まれ」 重々しい声が響くと同時に、頭上からスポットライトで照らされるに君に光が当たる。 「イルヤウス……いや、エリヤか」 問いただすような声が響いた。 #大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 是、と答え、光の眩しさに目を細め気配を伺う。 声はひとつ。 だが、気配は？ここはどこか？ 余裕の笑みはそのままに。 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「そうか、では、エリヤ、今からお前を断罪しよう」 周囲に蒼い炎が吹き上がる。そこには幾つもの人影……否、髑髏の顔をした死神がせっせと動き回っている。 「エリヤ、君の生前の罪、その一切合切を並べる」 炎の中から声と槌の音が響く。→ #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou と同時に、君の周囲に複数の紙が舞った。 そのひとつひとつに、君のこれまで行ってきた悪事が事細かに並べられている。 「これがお前の罪、お前の業、その全て……何か、述べることはあるか」 相も変わらずの詰問するような刺々しい口調で言葉が投げかけられる。#大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「何も？」紙を一通り眺め感心とばかり首を竦める。「素晴らしいな」大小に関わらず出来事はおろか、日時、知らなかった相手の名前まで明確に記されている。 どうやらここは所謂あの審判の場らしい。 ならば隠し立ては不要。 「すべておれがこの手でやった」 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「言い逃れはないか……いいだろう」 炎の中から再び槌の音が響く。 すると、君の眼前に天秤がひとつ現われた。 「お前の罪を数えよう」 槌の音が響く。その音と共に、周囲を舞っていた紙が秤の片側に吸い込まれていき、天秤がゆっくりと傾いていく。#大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 抱く希望はひとつだ。 はやく再び人間として生を得たい。何があるのか知らないがー脳裏に浮かぶのはあの嵐の中のひかりだーやっぱりひとは素晴らしい。生きることは素敵だ。 また、誰かに会いに行きたい。 …その為だったら、どうなってもよかった。 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「無理だな」 言葉の主は無慈悲に断罪する。 「再び人としての生を得る？　無理だ。お前の業はあまりにも深い。永久凍土の中で、永遠の苦しみを味わえるほどに」 大きく傾いた天秤を見、心を見透かすように言葉を投げる。 「お前に光があるとでも？」#大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「狭い裁量だ」笑む。 「罪を否定したわけじゃない。裁きを拒否したわけでもない。 」腕を広げる「それなのに頭ごなしに無理という」広げた片手を胸に当てる。「わたしひとり程度を裁きで反省させられる自信がないのか？」 裁判官に対等の口をきく傲慢。→ #大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo それに、付け加えて一歩踏み出す。 「光ならある」 両手を再びコートのポケットへ突っ込む。 「今、当てられている」 堂々声の主を見据える。 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「ここは断罪の場、私はただ、ありのままに裁くのみ……そこにお前の意志は介在しない」 返ってくるのは冷たい声のみ。 「そんなものを光と呼ぶ、虚勢か？　諦念か？　だが、どう足掻こうと、お前の罪は消えはしない。お前の罰に変わりはない」#大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「勿論だ！」突如声が怒りに猛った。「…減刑しろなどと浅ましいことを言った覚えはないぞ裁判官」 翻り冷徹。 「その天秤の中身は思い描く生の為幸福の為重ねたものだ。おれの業だ、私の罪だ！生きた証で人生そのものだ！」 「正しく測って貰わねば困る」 → #大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「失敬」横へ振り凪いでいた拳を開きポケットへと戻す。 「おれが言った光とは、まさしくその罰だ」 再び堂々と立つ。 「罰とは罪を雪ぐものだろう？…あなたの言う通り、誰の意思なくありのまま、赦される日まで」 笑む。 「さあ、正しい罰を寄越せ」 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「面白い……よかろう。贖わせてやる。その時、お前が再び人としての生を得られるようにしてやろう」 木槌の音が響くと共に、天秤がつり合っていく。 「罰は主観時間で懲役100万年……その分の労役をお前に科す」 木槌の音が再び響き、天秤の揺れが止まる。→ #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「刑期の間、お前は人にあらず……畜生未満の存在だ。相応しい姿になれ」 木槌が再び鳴り響く。今度は君の姿が醜く変わっていく。角が生え、肌は荒れ、醜悪な翼の生えた姿へと。 「それが100万年の間、お前の姿だ……咎人たるイルヤウスよ」 #大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「お色直しか、手が込んでるな」礼を述べ混沌にて鏡をつくり覗く。「おうおう、随分恐ろしげな」触手体であった時と同じ調子でぐいと体を操作してみる。 「裁き、謹んでお受けしよう」 朗々高らかに宣言する。 「…この姿で百万年過ごせばいいのかな？」 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「罪人への裁きを、これにて終了とする」 半ば無視しながら、終了を宣告し、槌を打ち鳴らす。それと共にあちこちで働いていた骸骨顔達が闇の中へと消えていく。 静寂に包まれた闇の中、蒼い炎の中から声がする。 「労役と告げた……君には、役に立ってもらおう」 #大禍災

アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「労役、ね」少なくとも永久凍土よりはずっと楽しそうである。 青い炎に向かい儀に則った礼をする。 「どうぞよろしく、我が主」 ひどく悪魔的な一礼だった。 #大禍災

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「では、早速仕事を与えよう」 炎の中から声の主は命ずる。 「冥府限定獄炎竜の焼肉弁当5つ、3分以内ね？　はい、ヨーイドン」 #大禍災 youtube.com/watch?v=txeeBy…

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アンカ @GCillyou

@ariannroddo 「待って❤️」

めんっ！たこっ！ @ariannroddo

@GCillyou 「あぁん？　罪を雪いで人間になりたいんでしょ？　ほら、働く。馬車馬のようにパシリのように下僕のように」 炎が割れ、人影が現れる。 「やあ、またあったね。エリヤ君……イルヤウス君だっけ？　まあ、同じかな」#大禍災 pic.twitter.com/axiyCazhd4

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