不穏bot-手動postまとめ

君が僕達を見ていてくれるのなら
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軽口遣いと殺人鬼の夜中。

不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「…夜かい?」 「ああ、夜さ」 「なら、好きにしてもいいのかな」 「どうかな?夜が俺達の時間とは限らないよ」 「僕が鬼でも?」 「そうさ。夜が鬼の時間である確証はないよ、逢魔時はとっくに過ぎている」 「…難しいな」 「そう?【高校生】の君はこれくらい解っていると思うけれど」

2015-09-23 01:39:12
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「【高校生】の僕」 「ああ」 「おかしなことを言いますね…ん?言うね。僕は僕なのに」 「そう。君は君であり、君は鬼であり、君は彼であって彼は君だ」 「…」 「日向と日陰が対で共に在るように。君と日向は似ているね、彼と日陰が似ているように」 「…解らないなあ」 「それでもいいよ」

2015-09-23 01:42:25
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「これはほんの軽口だから。夜に唆されて、軽い言葉はいつもより少し、本当に少しだけ、空気に残ることを赦される」 「僕は貴方の、ふうわりと空気に消える軽口が好きなのですけれどね」 「…あれれ。おかえり、××」 「ええ、ただいま帰りました××くん。毎度ご迷惑をおかけしますね」

2015-09-23 01:45:33
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「迷惑だなんて。俺は話すことが好きだからいいんだよ、口を動かすことで俺は自身を証明できるんだからね」 「口を動かすことでしか、ですか」 「そうだね。口を動かせなくなった軽口遣いに意味はなく、笑えなくなった×××××に存在はないから」 「死にたいですか」 「いいや?死にたくないよ」

2015-09-23 01:48:06
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「…ふうわり。軽口はココアパウダーのように良く溶けますね」 「そんな甘いもので在れているのならいいけれど。…さて、そろそろ俺達も溶けなくてはならないよ」 「おや」 「勝手に動いたことがばれてしまうといけない。俺達を薄い壁の向こうで覗き見している、君達にもね」

2015-09-23 01:50:48
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「それでは、ばいばい、壁の向こうの、傍観者様」

2015-09-23 01:51:41

地下世界の十五夜。

不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「月が出てるな」 「…ちか、なのに?」 「地下、だからこそさ。今日は綺麗なまあるい月だぜ」 「…」 「今夜くらいは多少、門を開いてもいいんじゃねえか。…なあ?月の下で誰かを待つ、落者さんたちよ」

2015-09-27 20:51:41
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「きっと、奴らは誰でもいいんだ。壁の向こうで此方を覗く傍観者のアンタでも、それこそアンタの処の誰か、でもな。月の下で待っている。話をしようと、声が聞こえるのを待っている」 「…なまえ、よんであげて」 「そうだなあ、あいつら鈍感で臆病だから」

2015-09-27 20:55:18
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「…まあ、あんたらが此方の奴らの名前を聞けることは無いと思うけど」

2015-09-27 20:57:54
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「余計なお世話だよ、ねえ。俺達の誰かと話そうなんて物好き、今更いないだろうにさ」 「出た、自分嫌いの軽口」 「半分軽口だよ」 「半分期待してるんだ?」 「言うねー、小鳥ちゃん」

2015-09-27 21:11:46
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「よお、正体不明」 「月を見れば闇は解ける。まさか地下の月でも然りだとは思わなかったよ、クソ創造主」 「ひでー言い草」 「うるせーさっさと僕の目返せー。月が綺麗だから免じてやってるだけなんだからね」 「はは。本当は抉り出したいと思ってるくせに」 「…軽口遣いは黙ってくれないかな」

2015-09-27 21:16:33
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「…同じところで月を見ているとは限るまい」

2015-09-27 21:19:32
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「鳥くんはあそこまで飛んだりしようと思わないの」 「はは、なにそれ!月が欲しくて泣く子供は確かに俺だけれど、だからって夜鷹になろうとは思わないよ。俺の死に方は、もっと無様でなくちゃ」 「そっかあ。そうかも。月に手を伸ばして焼け死ぬなんて立派で綺麗な死に方、俺も嫌だね」

2015-09-27 21:25:11
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「それにね、鳥は狼のためにしか死なないんだよ」

2015-09-27 21:26:32
麻代命日@固定ツイ一読お願い ⚠️垢消します @S_mns_Z

「好きで死んでるんじゃねえよ。俺は奴と出会って変わったんだ、それまでは生きる価値なんてないと思ったし、出来るのならすぐに死んでた。でもな。俺はあの鳥を守らなきゃいけねえんだ、守る為に死んだ。 少しの辛抱だ、あんな世界にか弱い鳥残してられるかよ。待ってろ、狼は死なない。」

2015-09-27 21:33:28
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

@S_mns_Z 「…待ってるよ、いつまでも。この月が欠けて、消えて、また満ちても。籠の中で待ってるよ」

2015-09-27 21:35:47
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「誰かのために死ぬ。誰かのために欠ける。嗚呼なんてこった、此処の住人は自分のために死ぬことを知らねえ。自分が満ちるために欠けることを知らねえ」 「…かわいそう?」 「そうかもな。少なくとも、名月にはなれねえだろうな」

2015-09-27 21:41:44
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「帝でさえ、三日月のためならぽっくり死ぬだろうよ。三日月ですら、帝のためならあっさり死ぬんだろ?」 「さて、どうでしょうね。僕は兄が大嫌いなもので、どう転ぶか自分でも解らないのですよ」 「よく言うぜ!」

2015-09-27 21:43:10
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「この夜は、私達には眩しすぎるのだから」 「月が映す陽の光で溶けて灰になれたのなら、あるいは」 「止せ。………止せ、気分が悪い」 「…ふふ。心配しましたか?」 「私はまた、壊さなければならなくなる」 「おや。…それは、困りますね」

2015-09-27 21:50:05
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「月がどんなに輝いていたとしても。君の星が一番綺麗で美しくて、欲しいと思う」 「そりゃ光栄だな。…でもよ、××××××」 「ああ、分かってるよ。解ってるとも。僕は旅人で、君は星」 「旅人は旅をしなくてはならない」 「星は道標にならなくてはならない」 「去っていくのは、お前の方さ」

2015-09-27 21:54:27
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「…解っているよ、痛いほどに。それでも僕は、君を×していたんだ」

2015-09-27 21:55:18
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「なあ、どうだい此処は。汚いか?気持ち悪いか?醜いか?可哀想か?哀れか?…」

2015-09-27 22:04:24
不穏な梵家bot @bomb_xxx_bot

「ちっぽけ、か。多分、それが一番的確だ。皆弱くて皆ちっさくてよ、それでも×××の玩具にするには、適切なようで危なっかしくて仕方ねえ」 「…×××××、いらいらしてる」 「んー?…そっか?そっかあ、やべ。俺も少し、オツキサマに当てられてんのかもしれねーな」

2015-09-27 22:06:45