【妄想二次創作】仮面ライダードライブ 後日談 「幻肢痛」

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「止められない。もう、止まらないんだ。俺にも、もうどうしようもないんだ。他の方法は、当然探した。忘れようとしたさ」

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「みんなが……みんなが優しくしてくれれば。してくれるほど。痛みが、強く……強くなるんだよぉ！」

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『FIRE ALL-ENGINE』

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『TIRE KAKI-MAZEAL』

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『FLARE-SPIKE-SHADOW』 「「「ATTACK-ONE-TWO-THREE」」」

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「あ………あ、あ、ああ………」

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超重加速から解放され、完全に進ノ介の支配下に入ったシフトカー達。

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『そうだ。それでいい。そのまま進むのだ、仮面ライダードライブ』

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『全ては計画通り。そして、あの御方を、ふたたび、この世界に……』

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剛の視界。過剰分泌されたアドレナリンで曇った中、進ノ介の姿がぶれる。タイプスピード？ゴルドドライブ？

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いや、あれは――

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だが、その時。

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爆発は、ドライブピットの「内側」から起こった。

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爆煙の中、明らかに意思の込められた触手が繰り出される。剛は咄嗟に飛び退き、致命傷を避けた。

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「「「UNION」」」

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神々しく、そして懐しく、そして、あまりにも邪悪な声が重なる。

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「久しぶりだな、進ノ介」

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爆煙の中に恐るべき三位一体の和合を示す輝きが浮かびあがる。

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赤。黄土色。そして……銀。

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左半分。タイプスピードによく似た、赤色の表情。

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右半分。誰もが忘れることのできない、傲慢な無表情。

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フレーム。その二つを内包する、ドライブドライバー。

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「体は」「トライドロン」「そのものだ」

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封印ゲート破片の直撃を受け、常人であれば肉片、骨片と化しているはず。だが。進ノ介は、平然と立っている。

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進ノ介の輪郭がゆらぐ。若い男性の姿は、解像度を減らしてゆく。まるで旧世代、16bitゲームマシンのモザイクエフェクトのように。