特殊性癖向上委員会

ラザニヤさん🍊A6P3 @xP__Px

町を賑やかに染め上げる声の中をすり抜けて。 裏路地に入り支度を整える。 大通りへと出て目的地へと歩を進める。 「あれ？」 誰かに声をかけられる。 「かあさん、買い物に出たんじゃなかったの？」 木造の家の玄関先。 純朴そうな子供がこちらを見上げて何かを呟く。 #性向会

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「出たんだけどお金を忘れてね。まったく歳は取りたくないよ」 慣れた口調で出まかせを言う。 「そうなんだ。じゃ、僕遊びに行ってくるねー！」 「夕飯までには帰るんだよー！」 遠ざかっていく背中を見送り。 「……子供は遊ぶことが仕事です」 玄関通り室内に入る。 #性向会

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子供用のベッドを見つけ。 「そして、学ぶことも仕事です」 懐からエロ本を取り出し。 「今だ未知の、肉欲というものをね」 ベッドの下へと潜り込ませる。 これで準備は万端。 あとは時がくれば扉は開かれる。 来た道を戻……その前に。 もう一度、変身。 #性向会

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足元の何かを持って。 改めて来た道を戻る。 「あら？」 誰かと出くわす。 「アンタ、確か広場で遊んでたはずじゃ？」 木造の家の玄関先。 恰幅のいい女性がこちらを見下げて何かを聞く。 「遊んでたんだけどボールを忘れて取りに帰ってきたんだ」 慣れた仕草でボールを見せる。 #性向会

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「そうかい。まったくアンタは私に似ておっちょこちょいだねぇ」 「えへへっ、じゃあ遊んでくるね！ 夕飯までには帰るよ！」 気をつけるんだよとかけられる言葉を背中に聞いて。 「……ご安心ください、奥様。我々の教団に抜かりはありません」 #性向会

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すれ違い様。 買い物カゴに密かに入れた『いかがわしいおもちゃ(投影体)』にいつ気がつくだろうとほくそ笑み、路地裏に入る。 姿を元に戻し、再び大通りへ。 広場へ向かい見知った子を見つけ。 「ぼうや」 声をかける。 「このボール、君のでしょ？」 「えっ？ あっ、ほんとだ！」 #性向会

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「落ちてたよ」 「そうなんだ。ありがとう！ おねぇちゃん！ ……あれ、でも僕ボールなんて持って来てたっけ？」 「細かいことは置いといて、さぁ。遊んでいらっしゃいな」 「……そうだね。遊んでくるよ！」 友達の輪に戻る姿を見送りその場を後にする。 #性向会

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「よく遊び。よく学び。よく発情なさい。アナタにはそれが赦されているのですから。この世に生きる全ての生物に、それは赦されているのですから……」 意味深な言葉を残して……。 #性向会 #IFの日

ほりしゅー @IKS_gc2

わんわん（お昼ご飯まぐまぐ）

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@IKS_gc2 「お客様。食後にこちらなどいかがですか？ あぁ、料金は結構です。サービスですので」 ウェイトレスに変身して机に特殊性癖を乗せたエロ本を置いて去る。

ほりしゅー @IKS_gc2

@xP__Px イヌ「……（じーっと胡乱げに眺める→ふんふんと匂いを嗅いだ後、興味を失ったように丸まる）」 （イヌになんてもの渡すんですかw）

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@IKS_gc2 「全ては欲望の導くままに……」

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あー、やっぱり自分はこういうのが一番性に合ってる。

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@xP__Px なんせミラージュ見た時真っ先に思い浮かんだからねこれ。

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@xP__Px あっ、ちなみにエルピスはエロス教兼パンドラです。

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汝欲するのであらばその両の手を伸ばせ。 汝求めるのであらばその両の足を動かせ。 ならば得られん。 なれば得られん。 より良き歪な純粋も。 より良き誠な淫乱も。 神に縋るな。 人に頼るな。 己の内に潜みし性に。 心の底に在りし欲に。 縋れ。 頼れ。 #性向会 #IFの日

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そこにこそ汝は居る。 そこにこそ己は或る。 性とは人の歩んだ軌跡。 癖とは人の最もな個性。 二つを合わせて。 『性癖』と成る。 #性向会 #IFの日

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「さて、少し遅めの昼食といたしましょうか」 エロ本片手にオーダー品を待つ。 #性向会 #IFの日

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「おい」 本の中の男が絶頂を迎えようとした時。 ふいに誰かに声をかけられる。 口に運ぼうとしたティーカップを置き見上げるとそこには。 大柄で強面の男が立っていた。 「最近ここいらで変な奴がうろうろしてるって聞いてきたんだが……」 男はそう言うと手に持つ本をチラと見て。 #性向会

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「どうやら、アンタみたいだな」 瞳に殺気を纏わせる。 「何もんだ、アンタ？」 問いに対して白濁としたホットミルクを一口。 「まさか……パンドラか？」 出てきたある組織名にさらに一口。 卑猥に飲んで唇をチロリと舐める。 「はい、僕はパンドラでもあります」 #性向会

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それが何かと言いたげな顔で男を見据える。 「だったら聞きたいことがある。一緒に来てもらおうか？」 「……もし、嫌だと言ったら？」 不躾な要求におちょくるような口調で返す。 男の中で何かが切れた気配がした。 腰もとから抜かれる剣。 向けられる切っ先。 #性向会

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「口だけしか動かない体にして来てもらう……と言ったら？」 こちらの言い回しを無遠慮に使い。 勝ち誇ったような下卑た笑いを浮かべる、圧倒的に有利な男。 それでも。 「……そうですか。では、嫌です」 こちらの意志は変わらない。 #性向会

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「……そうか」 振り上げられる凶器。 「じゃあ」 振り下ろされる凶刃。 「まずは腕からだっ！！」 向かってくる、死。 しかしそれすらも。 自分にとっては快楽でしかない。 それすらも。 自分にとっては好機でしかない。 町の大通りに面したカフェ。 #性向会

ラザニヤさん🍊A6P3 @xP__Px

オープン席の為内からも外からもよく見える位置。 誰が見てもその刃が腕を寸断するのは明白。 だが……、変身。 「っ！？」 それは寸前の、服を少し切った程度の所で止まった。 きっと誰もが目を疑っただろう。 きっと男は頭が混乱しただろう。 なぜなら……。 #性向会

ラザニヤさん🍊A6P3 @xP__Px

こちらの姿が、先ほどの。 純朴そうな子供の姿に変わっていたのだから。 「……えっ？」 思考の整理が追いついていない相手の顔にホットミルクをぶちまける。 怯んだところを立ち上がり、エロ本の角で片目を潰す。 「ぐぁぁっ！」 膝から崩れ落ちようとする顎に膝蹴り。 #性向会