薬宗短歌bot(人力)まとめ

魚介 @iakoyg

@minatoooh ここという選びをつねにあやまちて夢のごとくにたのしかりける/岡井隆

魚介 @iakoyg

@minatoooh 隠すほど裸、切るほど花の薔薇、だが、眠れば眠るほどきみは死者/藪内亮輔

魚介 @iakoyg

@minatoooh 花の動悸押花にせむ 遺されし短き言葉と短き夏と/浜田到

魚介 @iakoyg

@minatoooh 危うきを越え得し二つの唇が永久のくちづけに入るまでは見よ/岡井隆

魚介 @iakoyg

@minatoooh 匂いにも光沢あることをかなしみし一夜につづく万の短夜（においにもつやあることをかなしみしひとよにつづくまんのみじかよ）/岡井隆

魚介 @iakoyg

@minatoooh 今生の水面を垂りて相逢はず 藤は他界を逆向きて立つ/石原吉郎

魚介 @iakoyg

@minatoooh 駆けぬける光であつた馬であつたきらめく蹄であつたあなたか/日高堯子

ちはる @tusa_chiha

@minatoooh ここちよき頭蓋の丸み確かめるように力を強く弱くと/中澤系

ちはる @tusa_chiha

@minatoooh 嬉々として刃渡りの上ゆくような思慕であること（恋、でなくとも）/佐藤聖

ちはる @tusa_chiha

血しぶきのごとき桜を身に受けてきみの前世をさまよい歩く（佐藤聖）/薬宗

ナラ港 @minatoooh

@tos 生れて初めて夜の街に出た赤信号が炎えて見えた／岡しのぶ

ナラ港 @minatoooh

@tos 虹になど誓うないずれ消えてゆく否はじめからないものなどに／岡しのぶ

ナラ港 @minatoooh

@tos 水無月のだれのためにも泣くまいと紫陽花雨に捧げる保身／岡しのぶ

魚介 @iakoyg

@minatoooh 唯一のまともな椅子に食べ尽くしてやりたいひとを座らせておく/山階基

魚介 @iakoyg

@minatoooh 地に足をつけてはいけない約束で明るい砂時計の中にいる/狩野悠佳子

魚介 @iakoyg

@minatoooh こいびとの洋服を着て炎えしきるこの世の海に釣り糸垂らす/大森静佳

魚介 @iakoyg

@minatoooh 右の眼とひだりの眼とがすれ違う花の傷みを知るまでの生/大森静佳

魚介 @iakoyg

@minatoooh どうしてか燃え尽きたものばかりみなわたしに星を見せるのだった/小林朗人

魚介 @iakoyg

@minatoooh 閻魔なら深く接吻け舌切れよ嘘の山に肘つく男/ねむの

魚介 @iakoyg

@minatoooh さらばとはついに言わない唇よ紅ひくまでもなく赤ければ/松野志保

魚介 @iakoyg

@minatoooh 荒野なんてなかったよって言いたくてやけどしそうなハンドルをきる/加藤治郎

魚介 @iakoyg

@minatoooh 笑うなよ あんまり久しぶりだからあなたか夢か見分けられない/田中ましろ

ちはる @tusa_chiha

見覚えのある絶望を二度目なら 愛せるような気もしています（枡野浩一）

魚介 @iakoyg

@minatoooh きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある/正岡豊

魚介 @iakoyg

@minatoooh 三つかぞえろ　誰も出来ないくちづけをほろびるまでにしてみせるから/正岡豊　と迷ったんですが何かこういつ果たされるとも知れない約束をさせたがる癖かな