まな大先生によるのぶ夢大会

※なお腹筋への被害は深刻な模様
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心が狭い @GN1008TK_ManA

@yocchandapyon 「よっちゃん」生徒会長の声が、くん、と私の後ろ髪を引いた。けれど、無理やり足を動かして前に進む。幼馴染だったあの頃には戻れない。「あだ名で呼ぶのやめてって言ったじゃん」そう返せば、のぶくんは、ぐっ、と唇を噛み締めて「すまない」と呟いた。

2015-10-29 18:33:05
心が狭い @GN1008TK_ManA

@yocchandapyon 彼の綺麗な黄色の髪とスペル眉毛が、くっ、と揺れるのが視界に映った。本当は今すぐあの眉に触れて、撫でて、いつものように「のぶ君」と呼びたかったけれど、私は「さよなら、生徒会長」と、それだけ告げて今度こそ歩き出した。「よっちゃん、」と彼が呼んだ気がした。

2015-10-29 18:37:48
心が狭い @GN1008TK_ManA

@yocchandapyon 「どうしたのよっちゃん、元気ないじゃん」声をかけてきたお式に、よっちゃんは力なく笑って、そんなことないよ、と告げた。言えるわけがなかった。貴女が、お式がのぶくんと付き合ったから、ショックで寝れなかったなんて、親友の彼女に打ち明けることはできなかった。

2015-10-29 18:43:21
心が狭い @GN1008TK_ManA

@tos 「遅いぞ」のぶくんが笑いかける。笑う彼の足はもう半分ほど溶けて見当たらなかった。「…あの子は?」私が聞くと、彼はにこり、と笑って「もう先に入ってもらってる」と言って指をさした。その先には、塩酸のお風呂。これから私たちは一つになる。3人でひとつなのだ。

2015-10-29 18:49:19
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 「式、」彼の、普段からはゆめゆめ想像できない、甘く低い声が、私の名前を呼ぶ。ゆっくり瞼をあげて、視線を交わらせた。彼に身体を預けながらぼんやり思う。本当はわかってる。親友の元気がなかった理由なんて。きっと今も、隣の家の、向かいの部屋で、彼女は泣いているのだ。

2015-10-29 18:58:08
心が狭い @GN1008TK_ManA

「んだあれきめぇ」「おい高杉バカ聞こえるだろもうちょっと静かに」「教室で抱き合ってんのなんざキモい以外の何もんでもねーだろ、家でやれ」「えーでも俺とならやるっしょ?」「やらねぇ」「えー」「やらねぇ」 〜のぶ式の濡れ場の横を素通りする銀高〜そっとロッカーに隠れるよっちゃんを添えて

2015-10-29 19:03:45
心が狭い @GN1008TK_ManA

@tos 「生徒会長、」突然響いた声に、その場の空気が固まったように感じた。ガタン、なぜかロッカーの揺れる音も聞いた気がしたけれど、それどころではなかったお式はゆっくり教室のドア付近に視線をやった。「…まなたん、」急速に体温が冷えるようだった。

2015-10-29 19:10:04
心が狭い @GN1008TK_ManA

@TOS 「風紀、乱れてますけど」まなたんの声はどこまでも冷たく、淡々と響く。視線は黒板に向けたまま、だが、ちらり、とのぶ君の粗末なものを確認したのを、お式は見逃さなかった。だよね。そうだよね。心の中で頷く。きっとまなたんがのぶ君のものにならなかったのは、そういうことだったのだ。

2015-10-29 19:13:58
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 「あっ、ァ、」のぶ君のか細い声が響く。体育館倉庫。古びたカビ臭いマットの上で、私の指の動きに一喜一憂する彼は、先刻まで全校生徒の前で威風堂々と演説をしていた生徒会長だ。「のぶ君、気持ちいい?」尋ねてやれば、啜り泣きながら彼は頷いて「よっちゃん、」と私を呼んだ

2015-10-29 23:12:53
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 蛍光灯の光で、喜々の顔は影になってよく見えない。「覚悟は、できているんだろうな?式、」両手首は彼の掌で床に縫い付けられ、背中に布団、腰には枕。式が疑問によって動かすよりも早く、べろり、彼の舌がそこを這ったものだから、堪らず式は逃げるようにして首を傾けた。

2015-10-29 23:29:06
心が狭い @GN1008TK_ManA

@tos 「ァ、あ、ンっ!」のぶ君の声が高くなる。彼に手脚を廻し身体を密着させるお式と、そっと視線を通わせて、にんまりと笑った。「のぶ君が幸せで私たちも幸せだよ」彼の中に埋めた3本の指で痼りを乱暴に潰し乍、ザラザラする刈り上げを撫でてやれば、声にならない声をあげて、彼は果てた。

2015-10-30 07:50:53
心が狭い @GN1008TK_ManA

@yocchandapyon @hey_shiki 私ののぶくん、と言いかけて、慌ててよっちゃんは口元を手で覆った。その所作が、涙を堪えるように見えて、お式は唇を噛み締め、よっちゃんの手を取った。「……、よっちゃん、わたしたち、3人で、しあわせになれないかな…」

2015-10-30 08:17:02
心が狭い @GN1008TK_ManA

「お式、よっちゃん」キングサイズのベッドに君臨する彼は、優雅にそこへ腰を据え、その怒張を隠しもせず私たちの名を呼んだ。じゃらり、鳴る鎖は、彼の右手と私たちの首元を繋いでいる。「のぶ君」彼女の声が上擦る。「のブンッ」その事実に焦った私は、彼の名をまともに呼ぶこともできなかった。

2015-10-30 08:36:50
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 「お式、その話はもうやめたらどうだ?」のぶくんがお式をそっと抱きしめながら言った。お式は、はらはらと涙を流しながら「もう、こうするしかないの、」とつぶやいた。

2015-11-03 13:07:42
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 「のぶくんっ」お式がその声音を明るくして名前を呼ぶと、生徒会長こと一橋喜々は、ゆっくり振り返って、それまでの凍てつくような声音とは打って変わって「おしき、」と優しく彼女を呼び寄せた。

2015-11-03 13:16:39
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 人目も気にせず、のぶくんは私を優しく抱きとめた。「遅かったじゃないか」そう咎める声も、どこか嬉しそうで、お式は思わず頬を緩ませた。

2015-11-03 13:19:54
心が狭い @GN1008TK_ManA

@hey_shiki 「もう終わりか?」のぶくんが、椅子に座ったまま、うつろな目をした私とよっちゃん、その他にも何人いるかわからない女の子たちが体を震わせる、独特の匂いの立ち込める教室を見回した。

2015-11-03 13:24:26