◇黄昏町と私◇その9

『黄昏町の怪物』(http://t.co/f5TaRfDRkz)を用いたテキストカラテめいたなんか。ついに煩悩の数を超えた。
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鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「いいの?こんなに美味しいのに」「私は自分を食べたくなんかありません!」叫ぶと、思いっきり不可解な視線を向けられた。「変なの……じゃ、全部クロハが食べちゃうね」……というわけで、今回も結局余すところなくじっくりと食べられた。いつか殺してやる。15 #4215tk

2015-10-29 20:54:57
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

百八日目終了! まだ勝つことはできない。魂-3 異形:蛇髪・竜尾・三ツ目・火玉(火耐性)・鬼腕 【魂27/力13/探索4】 【所有:実(3)】 【■怒哀楽】 #4215tk

2015-10-29 20:56:06
@hiiragi_r_t_d

オツカレサマドスエ!余すところなくといっても多分骨は残してるわけで、私ちゃんはこれからも自分の骨の上で食べられたりするのだなあと考えるとこうふんする #4215tk

2015-10-29 21:03:03

鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

[ハンドアウト]気が付くと君は、きつい坂道をとぼとぼと登っている。どこからか、風もないのに、風鈴の音がする。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-10-30 00:02:28
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

[裏町]君を見つけ群がった小鬼は、羽音を聞いて一目散に逃げ出す。黒い影が空を覆った。《力12以上でアイテム「宝石」所持のとき勝利【異形『烏羽(探索+1)』入手】、それ以外は死亡【魂-3】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/562373

2015-10-30 00:03:51
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

霞んでいた視界が元に戻る。どうやら私はきつい坂道を登っているところだったらしい。どこからか、風もないのに、風鈴の音。あ、だいぶ前に切子さんから買ったやつか。まだ壊れてなかったんだなあ。だいぶ手酷い目に遭ってきたのに両方ともまだ健在。大したものだ。16 #4215tk

2015-10-30 19:36:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

……などと現実逃避している場合ではない。すでに周囲には小鬼の気配がする。相変わらず数が多い。なんとかできないだろうか……と、考えて初めて間もなく羽音が聞こえる。げ、嘘だろ!?行動に移るより早く、両肩を鉤爪で鷲掴みにされた。「ごちそうちゃん、見ぃつけた」17 #4215tk

2015-10-30 19:39:55
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

そこから先はあっという間だ。またあの烏女に捕まった私は、あいつの巣に持ち帰られた。「あは」満月のように輝く瞳に見据えられる。動けない。「……やたら、見つけるのが、早い、ですね?」「わかるんだ。何度も食べると。ごちそうちゃんの一部は、もうクロハのものだから」18 #4215tk

2015-10-30 19:42:08
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

クロハが微笑した。「クロハは、もっとごちそうちゃんをクロハのものにしたい。だから、またいただきます」そう言われ、手際よく剥かれた。完全に服の構造を覚えてやがるなこいつ……「ひゃんっ!?」体の表面を撫でる感覚に、思わず変な声が出る。い、いきなりなにを!?19 #4215tk

2015-10-30 19:45:18
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「んー……」羽で私の体を撫ぜていたクロハは、私の反応を見て首を傾げる。「もうちょっと効かせるか」そう言って私に覆いかぶさり、鼻が触れんばかりまで顔を近づける。その瞳はきらきらと妖しく輝いている。「顔が、近い……!」「それが?」不意に彼女が離れた。20 #4215tk

2015-10-30 19:48:12
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

そして再び体を翼で撫でられる。「やっ、あっ」くすぐったい、というか、すごい妙な感じ。私は不自由な体を捩らせ、この感覚から逃げ出そうとした。無論、できなかったが。……というか絵面的に見て最悪じゃないかこれ!普通に襲われてるぞ、いろんな意味で!なんだこれ!?21 #4215tk

2015-10-30 19:51:42
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

「はぁッ、なに、を」私は喘ぐように言う。口が動かしづらいだけだからな、断じて変な意味はない……と、誰にともわからぬ言い訳をする。「うん。これでよし」クロハが満足げに頷き、私の左手を両翼で器用に持ち上げた。「じゃあゆっくり味合わせてもらうね。ごちそうちゃん」22 #4215tk

2015-10-30 19:54:13
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

そう言って、クロハは私の指を舐め始める。丹念に。「前はっ、そんなこと、してなかったじゃ、ないですかっ?」嫌な熱を持ち始める体に寒気を覚えつつ、私は訴える。口元に私の指をやったまま、彼女が私を見返す。「好きなものはゆっくり、じっくり食べる。でしょ?」23 #4215tk

2015-10-30 19:57:13
@hiiragi_r_t_d

好きな子の血肉が、自らの肉体に溶けるのだよ……一つになるのだ #4215tk

2015-10-30 19:59:08
@hiiragi_r_t_d

ああ、感覚干渉は魔眼の力なのね #4215tk

2015-10-30 19:59:41
@hiiragi_r_t_d

アァーッ!いけないぞ!いけない!フィヒヒヒヒーッ! #4215tk

2015-10-30 20:00:09
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

そしておもむろに人差し指が齧りとられる。「あんッ!?」ああもう!出したくてこんな声出してるんじゃないのに!あの妙な感覚と嫌な熱が傷口から溢れ出る。その傷に口を当て、クロハは血を啜る。無くなったはずの指先を丁寧に舐められる感覚に、私は怖気を走らせた。24 #4215tk

2015-10-30 20:00:09
@hiiragi_r_t_d

素晴らしい!イヒヒヒヒーッ! #4215tk

2015-10-30 20:01:04
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

……傷舐めは血が止まるまで行われた。私はといえば、喉から漏れそうになる声を必死に抑え、身を捩らせることくらいしかできない。「……ッ、さっさと、食べれば、いいじゃないですかッ!」思わず叫ぶ。クロハがきょとんとこちらを見た。「や。クロハはこう食べたいんだ」25 #4215tk

2015-10-30 20:03:11
🍶延喜代🍶 @d_6pwpw4

ウフフォフォフォフォ……こうふん、 しますね! ウフフォフォフォフォ #4215tk

2015-10-30 20:04:32
@hiiragi_r_t_d

未知の感覚に声を必死に抑え、身をよじる私ちゃん…………想像するだけで素晴らしくこうふんする!!! #4215tk

2015-10-30 20:05:22
鹿奈しかな a.k.a SS @RiverInWestern

その言葉を聞いて、私は不覚にも泣きそうになった。自分への不甲斐なさ、怒り、嫌悪感、恐怖……そうしたものが一気にないまぜになって溢れそうになる。なんでこんな目に?「あァッ!」不意にまた一本指を噛み切られ、私は声を上げた。びくん、と体が跳ねる。26 #4215tk

2015-10-30 20:06:06
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