パラレル・ワールドK

yukina @pcu28770

体中からカシミアが出てくる

yukina @pcu28770

それを編んでマフラーにしてみる

くみた柑 @KumitaKan

@pcu28770 それを編んで洋服にしてみる。 私はそれを着て街を歩いた。 子ども「ねぇ、あのお姉ちゃんどうして服を着てないの？」 母「しっ！見ちゃいけません！」

yukina @pcu28770

@KumitaKan 　 子どもはおかしなことを言うものだ。私はその足でコンビニに向かった。 途中で犬に出会った。その犬は、ハゲ散らかっていた。おそらく皮膚病なのだろう。 すると突然、声が聞こえた。 「ちょっと君、署まで来てもらおう」 警察だった。 私は逃げた。どこまでも走った。

くみた柑 @KumitaKan

@pcu28770 すぐに警察とは距離が開いた。 「待て～」と苦しそうな声が聞こえ振り向くと、警察官の制帽が宙にとんだ。 その警察官もハゲ散らかしていた。 警察は巻いたが、走っても走ってもハゲ散らかした犬が追いかけてくる。

yukina @pcu28770

@KumitaKan 喰われる、と私は思った。 私は逃げた。 どこまでも走った。

くみた柑 @KumitaKan

@pcu28770 走って走って走って、恐怖にかられたまま私は走り続けた。 ふと前方に、走る犬が見えた。 ハゲ散らかしていた。

yukina @pcu28770

@KumitaKan このハゲ散らかしている犬の、明日はどっちだ！ (つづく)

yukina @pcu28770

(承前：リレー小説 つづき) ハゲ散らかした皮膚病の犬はその後、近くの家に入った。私は犬を追った。 家の中では誰かがカシミアと格闘していた。散弾銃を持っていた。 私はその誰かを見た。 その誰かも私を見た。 (了)