10月30日　三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

さて、今日は。 帝国海軍史上唯一の兄弟大将である百武兄弟の兄、海軍大将・百武三郎提督の命日(1963)です。 先月発表された｢昭和天皇実録｣に百武提督の侍従長時代の日記が採用され、注目を集めました。 #三笠の昔話

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百武提督のキャリアは日清戦争から(旗艦松島乗組)。日露戦争では索敵の大役を果たした第三艦隊の参謀として活躍。 予備役入り後、二・二六事件で襲撃を受けた鈴貫侍従長の後任として侍従長就任。昭和天皇の信頼を得て8年の長きにわたり侍従長を務めました。 #三笠の昔話

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切れ者・暴れん坊で有名だった弟・百武源吾提督と比べると、その経歴は地味さが否めませんが、そんな地味な人たちに支えられての海軍だったことも、お忘れなく。 なお、弟には源吾提督のほか、ガダルカナル島の戦いに参加した百武晴吉陸軍中将もいます。 #三笠の昔話

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さーてー ちょっと間があきましたが。 今日が命日の百武提督（兄）の同期にであり同日付で海軍大将昇格を果たした第18代連合艦隊司令長官・海軍大将谷口尚真提督の命日も今日（1941）です。 #三笠の昔話

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非常に謹厳なことで知られ、同じく謹厳で有名だった乃木将軍になぞらえて「海の乃木」と呼ばれたこともあります。 余りに謹厳すぎて、部下だった米内提督から「河の水 魚棲むほどの 清さかな」（「水清くして魚棲まず」のヒネリ）という句を贈られた、というエピソードも。 #三笠の昔話

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軍縮期の軍令部長を務め、条約派の筆頭として軍拡に反対。日米開戦は絶対避けるべしとして、日華事変の拡大にも強く抵抗。海軍の良識派として知られました。 しかし、力を増す艦隊派、その筆頭である東郷元帥からは「弱虫」と面罵され、その後大角人事により予備役入り。 #三笠の昔話

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中将時代に努めた兵学校長の任期中、兵学校での鉄拳制裁を禁止するなど、先進的な見識の持ち主であったと伝えられています。 偏屈ぶりを揶揄した米内提督も谷口提督に共感を抱いていたと言われ、日米開戦を目前に谷口提督が逝去した際、霊前で深々と礼をする姿が目撃されています。 #三笠の昔話

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では、今日の話題を参りましょうか。 今日は、海軍中将寺島健提督の命日（1972）です。 三笠には1ヶ月程度（黄海海戦で殖田参謀が離脱したあとの補佐）しか乗組みしていませんが、条約派の重鎮として活躍、戦時は政治家として大臣職も務めました。 #三笠の昔話

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その他、第六潜水艇では佐久間艇長の前任者として潜水艇の改良に取り組んだ経歴もあります。 しかし、いわゆる大角人事により退役に追い込まれ、後に実業界に転じて浦賀船渠社長となり、数々の軽巡洋艦・駆逐艦を生み出しました。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

次。 今日は、世界最大規模の核兵器、通称「ツァーリ・ボンバ」爆発実験実施の日（1961）です。 詳細は以前のつぶやきをまとめますのでここでは略。 #三笠の昔話

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イワンどもの開発したこの狂気の大型兵器の威力はTNT爆薬換算で50メガトン。生じた爆風による空振が、地球を3周したと伝えられています。 が、大きすぎるためにたくさんの問題がありました。 #大きければいいってもんじゃない

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・投下から爆発までに間に45km以上退避しないと投下機自身が爆風で木っ端微塵 ・余りにも重過ぎて(27t)、鈍足な爆撃機では敵国に着く前に被撃墜必至 ・ミサイルに載せようにも重過ぎて載らない つまり、兵器として使い物にならない、という結論でした。 #大きければいいってもんじゃない

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結局、爆弾は大型化すると投下機への影響や、標的まで到達するまでのリスクが増大するため、1t程度の爆弾を中型高速機、またはミサイル等に載せて運用するのが現実的です。 以上、爆弾は、#大きければいいってもんじゃない というお話でした。

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ツァーリ・ボンバのきのこ雲。まさにマッポーカリプス、なう。 upload.wikimedia.org/wikipedia/en/c… pic.twitter.com/54HY6ElFyJ

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