簑輪諒氏による明神弥彦史観「るろうに剣心」について

簑輪諒@『化かしもの』発売中 @genkyo_kyogen

ユリアン・ミンツ史観 または私は如何に心配するのを止めて民主主義を愛するようになったか - Togetterまとめ togetter.com/li/874241 @togetter_jpさんから

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銀英伝がユリアンの後世の主張を元にした、ユリアン史観を元にして描かれた物語だとすれば、るろ剣も明神弥彦史観の物語なのかもしれない。

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明神弥彦氏によって編まれた私家本「緋村剣心伝」ではあるが、「飛天御剣流」なる剣術や、志士雄真実という歴史上無名の志士によるクーデターなど、荒唐無稽な記述が多く、これまで歴史家たちからはおろか、創作の世界からも黙殺されてきた。 ……みたいな

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しかし９０年代、漫画家・和月伸宏氏による連載作品「るろうに剣心」のヒットにより、一躍、緋村剣心という人物に注目があたり、その結果、あらためて関係史料の最精査が行われた。

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そして近年、明治期の政治犯の収監記録の中に「佐渡島方治」という、「緋村剣心伝」内にのみ記述のあった人物の名が見つかったことで、「志士雄真実実在説」ひいては「緋村剣心実在説」が、学会や世間を揺るがしていることは、よく知られる通りである。

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もっとも、この説には依然として批判も多く、剣心実在派の中にも 「緋村剣心は実在したが、これは単に町道場の入り婿であり弟子の弥彦氏にホラを吹いただけ」 「緋村剣心と人斬り抜刀斎は別人」 「剣心こそ人斬り抜刀斎だが、彼のスポンサーは長州ではなくフリーメイソン」 など諸説入り乱れている

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なお、創作作品のヒットにより研究が盛り上がるということは珍しいことではなく、たとえばるろうに剣心より後年の作品だが、大河ドラマ「新選組！」のヒットとブーム以降、新撰組研究は格段に進んだといわれている。