ETV 特集「それはホロコーストのリハーサルだった〜障害者虐殺 70年目の真実」

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「こうした思想は、優秀な遺伝的素質を持つ人間だけを残していこうとする #優生学 と結びつき、世界中に広がりました。」 ETV ナチス 障碍者虐殺

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20世紀、ドイツで優生学の研究を進めたエルンスト・リューディン。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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1920年代の精神科病院の写真。患者のベッドが、網で囲まれている。大きい犬用のケージみたいな。中には患者がいる。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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もう1つの写真、いわゆる大部屋的に、金網なしでベッドが並べられている。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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当時、精神医学の分野では新しい治療法が開発され、治る人も出てきた。治る患者をもっと増やしたいと思う医師たち。病院は患者でいっぱい。ジレンマに陥る。「根本的に治療できない患者が邪魔になっていったんです」 ETV ナチス 障碍者虐殺

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優生学のエルンスト・リューディンは、研究所に入所しているドイツ人全員の遺伝的価値を調べようと、家系を調査した。当時作った「調査カード」。アルコール依存とか、神経質とか書かれている。遺伝的価値が低い人をコントロールしようとした。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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1920年法学者都政神学者の共著『生きるに値しない命を終わらせる行為の解禁』出版。生きるに値しない障碍者などを生かしてきたのは行き過ぎの行為であった。彼らの排除（殺害）は、犯罪ではない、社会にとってむしろ有益だ、と結論付けたもの。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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「ある種の理想主義。コントロールできるという。国民全体を健康にするために、患者を殺してもいいという。 」ETV ナチス 障碍者虐殺

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これに目を付けたのがヒトラー。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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（ヒトラーの『我が闘争』より）「肉体的にも精神的にも不健康で無価値な者は、子孫の体にその苦悩を引き継がせてはならない。国家は幾千年も先まで見据えた保護者として振る舞わねばならず、個人の願いなどや我欲などは、何でもないものとしてあきらめるべきである」ETV ナチス 障碍者虐殺

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（で、この人が残すべきとしたふるい分けに従うと自分もふるい分けられるという不都合な真実を追った番組があった。別番組） 要するに、絵空事。

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1933年、ヒトラーが政権をとった。時勢の解説。演説引用。ユダヤ人排除が堂々と行われるようになった。窓ガラスを割られる商店の映像。「同時に、遺伝病や障碍者をなくすことを目的とした法律も整備します。」 ／遺伝病の子孫を予防する法律（断種法）成立 ETV ナチス 障碍者虐殺

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当時遺伝すると #思われていた 病気が対象。子供が生まれないように手術をしなければならないとされた。（先天性精神薄弱、精神分裂病、そううつ病、遺伝性のてんかん、舞踏病、遺伝性の盲、遺伝性のろう、遺伝性重度身体奇形、重度アルコール中毒）※当時の表記による ETV ナチス 障碍者虐殺

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断種法をスムーズに履行するための手引書も用意された。これを書いたのが、優生学のエルンスト・リューディン。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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優生学者 エルンスト・リューディン、ドイツ民族衛生学会での講演より「ヒトラーのおかげで、30年間 私たちが夢見てきた優生思想が実現された。」 ETV ナチス 障碍者虐殺

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断種法該当者たちが、どのように扱われたのか。現地を回る藤井さん。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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藤井さんが、断種被害者をたくさん支援してきた弁護士、ヘルベルト・デムメルさんにインタビュー。デムメルさんも、視覚に障害がある。「例えば、まだ幼い12歳の女の子が強制断種手術を受けさせられたり、妊娠している視覚障害の女性が、中絶後断種させられたり。」ETV ナチス 障碍者虐殺

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デムメル弁護士「警察に連行され、強制的に手術を受けさせられる悲劇的な例がたくさんありました」ドイツ断種法施行 ETV ナチス 障碍者虐殺

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強制断種から逃れられる方法が1つだけあった。施設に入って、1歩も外に出ないと約束すること。施設には高い塀が作られた。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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みんな、記録がちゃんと残っている。

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ペーターさんの例。ペーターさんは、最初施設内で暮らすと決めていたが、家族に会いたいと、強制断種手術を受けることにした。当時、手術を受けることにした人はドイツ全土で40万人。 ETV ナチス 障碍者虐殺

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藤井さん「強制断種という屈辱的な方法。外に出られないという自由を奪われること。これは消して選択肢ではない。どちらを選んでも不幸への道につながっている。」 ETV ナチス 障碍者虐殺

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「強い民族を作り、ドイツの復刻を図る。ヒトラーはそのため、軍備の拡張を進めました。同時に、アウトバーン政策などで失業者を雇用、経済の復興をアピール。国民の支持を集めます。」 ETV ナチス 障碍者虐殺

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「1936年にはベルリンオリンピックを開催。ドイツ民族の優秀さを国内外に誇示する絶好の機会として利用しました」 ETV ナチス 障碍者虐殺

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「一方、福祉や社会保障にかかる費用は大幅に削減。障害者は、生きているだけでお金のかかる価値のない存在だと、国民に刷り込んでいきます」 ETV ナチス 障碍者虐殺