無花果と11日の呪いⅢ

MOBのRPをまとめたもの。 4日目~
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残り8日・後半

ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

【戦闘/戦功7】大軍に攻められ後退するフィグ@条約の背後に到着したのは……条約の増援だ! あなたの所属勢力が条約なら一転大攻勢、HP+8、SP+9。でなければHP-6、SP+7。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦 わーい!でもRPは後で!

2015-11-08 23:03:02
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#無花果と11日の呪い 僕は結局、首に紙の袋をぶら下げたまま1日歩いた。 「……お兄ちゃぁん」 なんだか虚しくなってきちゃった。どうして、家を飛び出したりしたんだろう。 おなかがすいた。もうふらふらだ。 酒場なんかのゴミ箱を探したけど、そもそも酒場が見つからなかった。

2015-11-11 19:48:09
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#無花果と11日の呪い 「何じゃ、お前はまた飼い主から逃げたのか」 不意にかけられた声に、僕は顔を上げた。 「……あ」 目の前に居たのは、あの時のウサギだった。僕は思わず後退る。 「おや、逃げずともよいではないか。お前さん、何か酷い目にあったようじゃの?」

2015-11-11 19:51:10
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#無花果と11日の呪い その時になって初めて、僕はウサギの言葉が通じていることに気が付いた。 「……僕と話ができるの?」 そう訊ねてみると、ウサギは髭を揺らして笑う。 「なに、当たり前ではないか。儂は魔術の道を極めた上にロードとなった賢者じゃぞ、動物と話すことなど訳ないわい」

2015-11-11 19:53:52
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#無花果と11日の呪い あんたも動物じゃないか、と突っ込みたくなるのを抑え、僕は彼に文句を零す。 「賢者だか何だか知らないけど、お爺さんのせいで僕は散々だよ。そもそもお兄ちゃん……あの人間の子供は僕の飼い主じゃないし。お爺さんが勝手に言葉が通じるようにしたせいで迷惑してるんだよ」

2015-11-11 19:57:41
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#無花果と11日の呪い 「ほう」 ウサギは赤い目を丸くした。 「それはそれは、それならそうと言えばいいものを。しかしお前さん、あの人間の子供と随分と仲良くなったようじゃあないか。今もあの子を探しておるんじゃろ」 「うっ……」 言い返せない。その様子を見て、ウサギはもう一度笑った。

2015-11-11 19:59:34
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#無花果と11日の呪い 「ふふ、お前さん、なかなか自分に素直ではないようじゃの?」 「うるさいよ。お兄ちゃんとは仲良くなったかもしれないけど、お爺さんのせいで僕の今までの生活が崩れたことは事実なんだから、責任取ってよね」 ……生活は良い方向に崩れたけどね。

2015-11-11 20:03:17
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#無花果と11日の呪い ウサギは相変わらず可笑しそうな顔をしていたけど、ひとつ頷くと目の前の道を指差した。 「……まあよい、今のお前さんはあの子への届け物も背負っておるようだし、少し手を貸してやるかの。この道を真っ直ぐに進むとよい。探し人に会えるじゃろう」 「……本当に?」

2015-11-11 20:06:57
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#無花果と11日の呪い 胡散臭いなあ、と思いながらそう言うと、ウサギはにやりと笑った。 「賢者の言うことは信じるものじゃぞ。まあ、信じないもお前さんの自由じゃがの。ああそれと、途中で他人の物を盗んだりすれば、道は閉ざされるから気をつけるんじゃな」 それだけ言うと、彼は背を向ける。

2015-11-11 20:09:23
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#無花果と11日の呪い 「残された8日間、よく考えて過ごすんじゃ」 「……8日?」 僕の言葉には答えず、ウサギは前足を振って行ってしまった。 「……へんなの」 僕の前には、進めと言われた道だけが残されていた。胡散臭いけど、僕に選択肢はなかった。 「……駄目だったら戻ればいいよね」

2015-11-11 20:13:31
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「……」 4日目後半 戦功28/調査点7/HP78/SP36 OP:小心者の副官 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:18:43

残り7日・前半

ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

【戦闘/戦功7】大軍に攻められ後退するフィグ@条約の背後に到着したのは……条約の増援だ! あなたの所属勢力が条約なら一転大攻勢、HP+8、SP+9。でなければHP-6、SP+7。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦 あれ、また?

2015-11-09 23:56:08
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#無花果と11日の呪い ウサギに言われた道を歩いて、一晩。 朝日が見えてきて、そろそろ僕も限界だった。もう歩けない。おなかすいた。 「……騙された、のかな」 ふらふらとした足取りで、ついに僕はその場に倒れ込む。 早朝で人通りもない。僕、このまま死ぬのかな。

2015-11-11 20:25:18
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空気も冷たい。ついに僕は意識を手放した。 ……そう思った。 「フィグ!」 僕の耳が大きく動く。この声、何日ぶりだろう? 「お兄ちゃん……?」 「フィグ!探したんだよ!無事だった?変な魔法師に襲われたりしてない?」 「……お兄ちゃぁぁん……」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:34:41
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やっと顔を上げたその先に居たのは、間違いない、副官お兄ちゃんだった。 気付けば辺りは見覚えのある景色。宿屋や酒場からそう遠くない、石畳の広場だった。 「フィグ、大丈夫?おなかすいてるんだよね、今ごはんあげるから……!」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:36:45
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お兄ちゃんは鞄から小さな包みを取り出して、開いた。中にはおいしそうな肉料理。すっかり冷え切っていたけど、空腹の僕にはたまらなくいい匂いがした。 包みが乗ったお兄ちゃんの膝に顔を突っ込んで、その料理を頬張る。 「フィグ、くすぐったいよ」 「う、うう……」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:40:52
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料理を平らげて、お兄ちゃんを見上げた。その目にはうっすらと嬉し涙が浮かんでいる。 「心配したんだから……宿屋が襲われたって聞いて。ごめんね、ボクが守ってあげられなくて。怪我は?」 「大丈夫……おなかがすいてただけ……僕のほうこそごめんね、飛び出しちゃって」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:44:37
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「フィグ……よかったぁ」 お兄ちゃんが僕を抱きしめた。ちょっと苦しい。でも、鬱陶しくはなかった。 きっと背中では尻尾がぶんぶん揺れているんだろうけど、誤魔化そうとは思わなかった。 「これからはもう、危ない目に遭わせたりしないから……」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:47:41
ノア@パ君SGO@返信遅くなります @okurikedama

「……ん」 その時、僕を抱いていたお兄ちゃんが、ふと紙の袋に気付いて僕の首に手を回した。 「これ……」 「ああ、それ?僕を見た人間がくっつけて行ったんだ。邪魔で仕方なくて」 「……ボクへの、手紙だ」 「へ?」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:51:06
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「戦場でボクとフィグが一緒にいるところを見たのかな、きっと手紙を預かってた人がフィグに届けさせようとしたんだ……誰からだろう」 お兄ちゃんは僕の首の紐を外すと、紙袋を開く。その目が見開かれた。 「どうしたの?挑戦状か何かだったの?」 「……ううん」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:53:37
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お兄ちゃんは暫く凍り付いたように手紙を見ていた。 その後に、その口が開く。 「……ボクの家からの手紙だ。どうしようフィグ、帰ってこいって言われちゃった……」 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:56:43
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「……お兄ちゃん?」 5日目前半 戦功35/調査点7/HP84/SP45 OP:小心者の副官 #無花果と11日の呪い

2015-11-11 20:58:24

残り7日・後半