無花果と11日の呪いⅣ

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【戦闘／戦功７】フィグ＠条約の両側面から敵の増援が襲来、激しい乱戦に！　ＨＰ－４、ＳＰ＋５。あなたがロードなら聖印の力で自軍を守り助けてもよい。その場合はＨＰ－５、ＳＰ＋８に変更。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦

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――とある戦場にて。 「悪いな副官、せっかく前線に出るって意思を固めたってのにこんな任務で」 ボクの隣で材木を運びながら、虎さんが言った。 「……いいえ、ボクは皆の役に立てれば……」 ボクたちは、敵を迎え撃つための柵の設置に当たっていた。 ＃無花果と11日の呪い

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虎さんの表情をうかがう。戦場に出てから表情は晴れてきたものの、やっぱりなんだか無理しているような気がした。 「……虎さん、あの……」 その時だった。半分ほど柵に囲まれた拠点の中で、味方の声が響く。 「敵軍だ！予定より早い、間に合わないぞ！」 ＃無花果と11日の呪い

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「またかよ！？相手にはめられてるんじゃないだろうな！」 虎さんが悪態をつく。ボクが話す機会はまたもや失われてしまったけど、それどころじゃなかった。 「どうしましょう、早く柵を設置しないと。拠点には傷ついた人もいるのに！」 ＃無花果と11日の呪い

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ボクは急いで、柵の材料である材木を取りに行く。 その横を、黒と白の人影が飛び出していった。思わず振り向くと、それは見覚えのある人物だった。 その人たちは虎さんに一言二言告げると、敵のほうへと向かって行く。どうやら足止めをしてくれるらしい。 ＃無花果と11日の呪い

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材木を取って戻ってくると、虎さんは2人の向かった先をなんだかぼんやりと見つめていた。 その目は少し寂しげに見えて。 そして、その口から漏れた言葉を、ボクは聞いてしまった。 「……アイツが、生きてたら……」 ……え？ #無花果と11日の呪い

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「……虎さん？」 ボクが覗きこんでいるのに気づくと、虎さんははっとして視線を戻す。 「あ……副官か。取ってきてくれたんだな、ありがとう」 「……あの、虎さん」 「うん、何だい、副官？」 「……」 「……」 ＃無花果と11日の呪い

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聞いてから、聞いちゃいけないことだったような気がして、ボクは黙ってしまった。 それを見た虎さんは、暫く黙ったのちに、ふうっと息を吐いて。 「……聞かれちまったかい？」 とても寂しそうな声で、そう言った。 ＃無花果と11日の呪い

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「……あの、ごめんなさ……」 「いいんだよ、気にするな。アタイの独り言を聞かれただけだ。それに副官、お前には話そうと思って話す機会もなかったからね。ずっと気に掛けてたんだろう？」 虎さんは、ボクの頭を帽子の上からくしゃくしゃと撫でた。 ＃無花果と11日の呪い

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「あの日から、お前はアタイの顔ばっかり見てたからね。変な心配かけて、すまなかった。副官、お前は本当に悪くないんだ。お前が気に病まないためにも、ちゃんとアタイのことを話しておくべきだった」 「……」 「……今夜でも、アタイの部屋に来るかい？」 ＃無花果と11日の呪い

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ボクの頭から手を離すと、虎さんはその牙を見せてにこりと笑った。 「虎さん……」 「お前は良い子だ。お人よしで、何でも自分のせいにしちまう。傭兵向きじゃないな。でも、そんなお前にだからこそ、話すべきことかもしれない。これから戦場に出て行くなら尚更、な」 ＃無花果と11日の呪い

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虎さんはそう言うと、ボクの手から柵を取り上げ、その場でさっと組む。すぐに隣の兵士がそれを紐で縛り、柵がちょっと長くなった。 「さあ、仕事に戻ろう。アタイたちだけぼーっとしてるわけにはいかないだろう？アタイが変身するから、柵を背中に乗せてくれ」 ＃無花果と11日の呪い

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6日目後半 戦功51／調査点13／HP74／SP54 OP：小心者の副官 ＃無花果と11日の呪い 前回忘れていた副官の効果を反映しました。

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【危機／戦功６】連日の激戦で疲労したまま戦うことを余儀なくされるフィグ＠条約隊。ＨＰ－７、ＳＰ＋６。ロードの支援を得られれば兵の士気を鼓舞でき、さらにＳＰ＋４。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦 ここにきて戦闘っぽいの続き。

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【戦闘／戦功８】フィグ＠条約は細い吊り橋で敵兵たちに追われる！　一気に駆け抜けるならＨＰ－６（《名馬》があればＨＰ減少なし）、ＳＰ＋★10。あえて反転し迎え撃つならＨＰ－９、ＳＰ＋１２。 appli-maker.jp/analytic_apps/… #グランクレスト大戦

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@okurikedama とりあえず集計だけ 9日目前半 戦功62／調査点13／HP57／SP74 OP：小心者の副官 ＃無花果と11日の呪い

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【戦闘／戦功★8】フィグ＠条約の眼前で、合流を計る敵大部隊！　各個撃破できるかどうかは指揮官しだいだ。あなたがロードか、ロードの支援を得られればＨＰ－６、ＳＰ＋８。でなければＨＰ－８、ＳＰ＋５。 appli-maker.jp/analytic_apps/… ＃GC0_MOB

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――あの日から、お兄ちゃんの様子がちょっとおかしい。 「虎さん」の部屋に行くって言った、あの日から。 お兄ちゃんは「虎さん」の何を知ったんだろう。 この頃のお兄ちゃんはいつも言葉を探してる。 「……ねえフィグ」 「何？お兄ちゃん」 ＃無花果と11日の呪い

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「過去の悲しみって、どう癒したらいいのかな」 「……随分と曖昧なことを聞くなあ、お兄ちゃんは。『虎さん』から何聞いたの？」 「……言えないよ」 お兄ちゃんはベッドに座ったまま、遠くを見てた。 「……今日も戦場に行くの」 「うん」 ＃無花果と11日の呪い

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「大丈夫？」 僕はお兄ちゃんの隣に座った。 「悩んでばっかりじゃ危ないよ。戦場で考え事しててやられました、なんて僕嫌だからね？」 「……フィグ、虎さんみたいなこと言うね」 「知らないよ。話したこともないやつと一緒にされても困る」 ＃無花果と11日の呪い

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「……フィグぅ」 お兄ちゃんが僕の背中を撫でながら、溜息交じりに言葉を吐いた。 「過去に大切な人を亡くした人って、どう慰めたらいいと思う」 数瞬の間。 「……さあね、僕人間じゃないもん」 なるほど、そういうことか。面倒なの。 ＃無花果と11日の呪い