伊東乾先生itokensteinの「本当は中学生でも分かる筈だけど一応高校生向けクイズ。ドとソの音程関係は振動数にして1.5倍、オクターブだと2倍。ではドとファ♯の関係は?同じ音程を二回掛けるとオクターブという事は振動数比「ルート2」になりますがこれでよいでしょうか?・・・」

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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

本当は中学生でも分かる筈だけど一応高校生向けクイズ。ドとソの音程関係は振動数にして1.5倍、オクターブだと2倍。ではドとファ♯の関係は?同じ音程を二回掛けるとオクターブという事は振動数比「ルート2」になりますがこれでよいでしょうか?・・・大人はもちろん音楽で食ってる人も混乱します

2015-11-12 19:50:28
Takayuki Komiya @crantbel

平均律ならルート2=1.4142…、純正律で長2度×長3度だと9/8×5/4=45/32=1.40625、短3度×短3度(これだと本当はソ♭)6/5×6/5=36/25=1.44、ピタゴラス1.5^6/2^3=1.4238…ど twitter.com/itokenstein/st…

2015-11-13 11:28:22
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

レスポンスありがとうございます。ネット右翼などは全スルーですが、こういう話題はなかなかご返信いただけなく、とてもうれしいです。シーファ という音程の中に音階の音は何個入っているでしょう? 逆にファーシでは? というのが次のヒントです twitter.com/crantbel/statu…

2015-11-13 13:51:56
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

高校時代に同級生から質問され、答えても理解して貰えなかったのを思い出す2つ 1 増4度と減5度は何が違うの? 2 そもそも「嬰」と「増」 「変」と「減」 の違いが輪からない どちらも楽典の基本だが、言葉の定義じゃなく音の振る舞いで理解しないと意味がない。教師が判ってないと厳しい。

2015-11-13 14:00:27
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

学生も見ているので一応の答え(の感じ方)を記しておくと増 augmented 減 diminished というのは旋法や響きの振る舞いの中で出てくるmodalな性質で、途中に何個の音をimplicitに含むかを感じて初めて認知される、音楽のセンスに他なりません。チャルメラとか^^

2015-11-13 14:05:37
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

で、さっきの話題「シドレミファ」の間には5つの音程がありますからこれは「減5度」「ファソラシ」の間に4つで「増4度」違う音程なんですね^^; 平均律的にルート2と割り切るのは実は音痴の一種、というとびっくりしたような顔をする人がいますが、適切な指導者に弦楽器を学べば自然と知れます

2015-11-13 14:08:29
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

増音程減音程は普通の2度3度に当てはめてもあまり顕著なことにはなりません。こいつが関わって面白いのはいわゆる「完全音程」つまり4度5度8度が上下にaugmentedとかdiminishedとかすると「嫌な現象(最大のほめ言葉)」が起きて来る。火曜にピアノで弾いて見せたああいうのね

2015-11-13 14:11:16
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

では減3度とか増2度が無意味かというと耳のよしあしは殆どここに掛かっているといってよい。レッスン定番としてM.Ravel"Daphnis et Chloé"Pantomime youtube.com/watch?v=4-iIKl… フルートソロの線を聴く。いい耳を持った生徒に増えてほしい

2015-11-13 14:15:56
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@templa_3 弦楽器奏者にとっては音程は一つ一つ指と耳で作ってゆくもの、もっといえば楽器を抱いた全身で感じ形作ってゆくもので、そこでの「真実」を感覚と理性,双方で学ぶと強い本物になると思います。日本の音楽学校でなされていない部分と欧州の優れた奏者からしばしば指摘される一つ

2015-11-13 14:24:42
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@sushisukiyo 言葉の定義みたいな「楽典」(音友の黄色い本みたいの)もあるけれど、日ソル研で細野先生が大事に考えておられる楽典は、言葉とともに一つ一つ、常に響きの動きという衝動を秘めたものなんですね。音楽は時とともに動いてゆくものであるから。

2015-11-13 14:39:03
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

34で東大に呼ばれたとき、中途半端にアーチスト面したのが判らない言葉を使っているのが鼻につき、徹底して平易な言葉だけで語ろうと思ったけれど、もうやめることにした。別に中途半端な仕事はしていないし、私は音楽の人間であるから、もっぱら音楽の言葉で語る20代以前の素に戻ることにしました

2015-11-13 14:40:54
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

えっとさっきの「嬰変」「増減」ひっかかってる方がありましたので一応。「嬰変」ってのは音単体の上下動で「重嬰・重変」なんてのもあるでしょ。ところ番地をあらわします。「増減」は隣との関係で変わってくる動きの中(モード)の性質。一応教授屋も長いのでクリアにすべきはクリアにしてプラグオフ

2015-11-13 14:43:34
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@tacu_taku 響きに関していうなら運指で音程を作ってしまったり、某社のハーモニー何チャラに盲目的に頼ったり、管楽合奏が陥りやすい現代の落とし穴がいくつかありますね。とはいえオーボエ、ファゴット、ホルン、トロンボーンなど一つ一つ音を作る楽器も多く、工夫のし甲斐はあるはず!

2015-11-13 23:18:23
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@tacu_taku ベートーヴェンの9番2楽章の例の場所など吹くと、運指って音程を作るうえで何なのか、考えざるを得なくなる、というはなしはよく聞きますね。オーボエ・ソロ^^

2015-11-14 00:00:29
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@tacu_taku こりゃ無理だ ってことが書いてありますが それを可能にするのが奏者の耳。 わたしが子供のころは毎年くれに N響のテレビで懐かしい小島さんの悪戦苦闘(^^; を拝聴したものです 第九2楽章 オーボエ:4楽章のコントラとかは本当の「不可能」

2015-11-14 00:15:51