朱と蒼

あさこ。vs アメブロなぅ。 @yoko_7d8u_asako

1 『おい。美朱。 お前のスイッチ どこについてんねん。』 私を見下ろしながら 裕が囁く。 私はチラッと彼を見て にやっと笑った。 「スイッチなんて 都合ええもんあらへんよ。」 そう言いながら 裕のそそり立つそれを舐めあげる。 #朱と蒼

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2 そんな私の頭を撫でて 裕は笑った。 『彼氏に振られて。 イライラしてるん？』 その台詞に 私はイラッとして睨み返す。 「振られたんちゃう。 振ったの。 だって･･･ めんどくさくなってんもん。」 ため息をひとつつき、 再び裕を口いっぱいに含む。 #朱と蒼

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3 『そら･･･面倒にもなるわ。 他人のモノに手ぇ出す美朱が悪い。』 はいはい。 知ってるよ。 でも･･･他人のモノって それだけでそそるやろ？ 「･･･ってどうでもええよ。 もう･･･入れてもええ？」 聞いてるそばからそこに跨り 裕を中に誘う。 #朱と蒼

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4 『聞く意味あるん？それwww』 そう言いつつ 全てをおさめた裕が 下から突き上げる。 「あっぁ･･･やっぱり･･･ 裕のが一番好き♡」 揺れる体で抱きつきながら 快感を全身で楽しむ。 『当たり前や･･･ こんな手のかかるヤツ 俺しか相手できへんよwww』 #朱と蒼

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5 髪の毛を掴まれ 顔を無理矢理起こされる。 裕は私を見据えると 冷ややかな目で一言･･･ 『そろそろ･･･ 俺だけの物になれや。』 「･･･いや♡」 ･･･答えた瞬間 突き上げが加速して そのまま･･･イッた。 #朱と蒼 pic.twitter.com/GjB6sqVQy1

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6 ベッドの中。 裕の腕枕に甘えてゴロゴロ眠る。 そんな私の頭を撫でながら 思い出したように裕が聞いた。 『あれ･･･もしかして。 オモチャ1つ手放したって事は 新しいオモチャでも見つけたん？』 私は顔をあげて笑う。 「ピンポーン♡ とびきりの見つけたん♡」 #朱と蒼

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7 呆れてため息をつきながら 裕が聞き返す。 『何？どんなん？』 「ふふ♡知りたい？」 『･･･言いたいねやろ？』 私はうんうん頷いて 裕に耳打ちする。 「･･･蒼乃の好きな人♡ ねぇ･･･アオには内緒だよ？」 その言葉に 裕は今日一番大きく息をはいた。 #朱と蒼

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8 『やめたれや。 蒼乃が男好きになるなんて 久しぶりやねんから･･･』 「だから楽しいんやん♡ 蒼乃のモノ奪うとか･･･ ゾクゾクする♡」 『･･･最低な妹。』 だから私は 裕の頬に手を当てて聞いてみる。 「こんな私が好きなんやろ？ 裕も･･･最低やん？」 #朱と蒼

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9 すると裕は 私の腕を引き 組み敷いて笑って･･･ 『･･･うん。好き。 最低なヤツ同士 地獄に落ちる時は一緒やで？』 そう言って･･･ 再び私に舌を這わせ始めた。 #朱と蒼 pic.twitter.com/jmR7nLMh5H

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10 この恋は誰にもバレないように 私の中でちゃんと花開くまで 双子の妹には･･･ アカにはバレないように ･･･その人に初めてあったのは 勤務先の図書館の受付。 キョロキョロ見回して 困った顔のあなたが 私の所にやってきた。 『あの･･･探してる本あって』 #朱と蒼

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11 あなたは小さく折ったメモを 私に見せてくれたね。 「あ･･･この本なら あの角を曲がって･･･ そこから3つめの･･･」 説明し始めた私の顔を 難しそうに聞くあなた。 たまらず私は笑って 「･･･ご案内しますねwww」 『わ♡助かりますwww』 #朱と蒼

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12 私の後ろを キョロキョロしながらあなたが歩く。 「ここです。 確か･･･一番上の段に･･･」 手を伸ばして見つけたそれを 取ろうとした瞬間 後ろからヒョイっと あなたの手が伸びた。 振り返ると あなたは嬉しそうに笑って 『届かへんのに無理しないwww』 #朱と蒼

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13 私は赤くなって 恥ずかしくて俯く。 そんな私の顔を覗きこんで あなたはこう言った。 『ありがとう。 優しい図書館員さん。 よかったら 名前教えてくれませんか？』 ･･･それがあなたとの 静かな出会いでした。 #朱と蒼 pic.twitter.com/dQyk1MmxW0

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14 その日から あなたは毎週水曜日 図書館にやって来るようになって。 『蒼乃ちゃん。おはよう。 今日のオススメはなんですか？』 「えっと･･･今日は･･･」 来てすぐに受付に寄るあなたに 取り置いておいた本や雑誌を渡す。 そんな習慣がうまれてた。 #朱と蒼

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15 ある日の水曜日。 閉館間近に片付けをしていると 珍しく遅くにあなたがやってきた。 「･･･今日は来ないのかと 思ってましたwww」 『急に休日出勤になって。 でも･･･その。 ここに来たくて。』 照れるあなたに 私は本を差し出す。 「貸出にします？」 #朱と蒼

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16 もう閉館だから。 取り置いておいた本は読めないし。 借りて帰るのかと思ったのに･･･ 『や･･･ええわ。』 あなたはそう言うと 私の手を掴んで 『俺、本読みに来てるんやなくて 蒼乃ちゃんに会いに来てんねん/// ･･･この後暇？ 夕飯一緒に食べへん？』 #朱と蒼

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17 え･･･それって･･･夢みたい。 だって私も･･･。 恥ずかしくて言葉に出来なくて ただ頷いて返事するしか出来なくて。 それでもあなたは喜んで。 『よかった！ 断られたらどうしようかと思った！』 ･･･あぁ。どうしよう。 私、好きになっていいのかな。 #朱と蒼

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18 この人を好きになるなら バレないようにしなきゃ。 じゃなきゃ･･･ アカに奪われる。 『いこ！蒼乃ちゃん！』 差し出された手をとりながら 幸せ半分 残りの半分で祈る。 アカがこの人を 獲物にしませんように。 #朱と蒼 pic.twitter.com/IX3I3wl889

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19 裕と別れ家に帰ると アオはまだ帰ってなくて。 のんびり風呂って お酒を飲んでたら 『ただいま･･･』 って帰ってきた。 「お帰りー♡」 『あ･･･美朱ちゃん こんなに飲んだの！？』 「えーあたし明日休みやもん♡」 『もう･･･』 #朱と蒼

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20 アオは私の空けた缶を片付ける。 「優しいおねーちゃんだこと。」 その後ろ姿を一瞥して 私はテレビを眺めた。 ･･･ふと アオの脱いだコートから コロンの匂いがする。 「え･･･蒼ちゃん。 男と会ってたの！？」 そう言うと 何かを落とす音が聞こえた。 #朱と蒼

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21 ふーん。 例の好きな男かな？ アオがねぇ･･･ 『私･･･お風呂入ってくるね』 私の言葉無視で アオはその場から逃げ出した。 ふーん。 私から隠そうってか。 そんなに好きなの？ ･･･おもろいやん？ ニヤニヤしてると アオのスマホが鳴ってるのに気づく #朱と蒼

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22 ディスプレイには 【錦戸亮】って男の名前。 「コイツか･･･」 そう呟いて アオが上がってこないのを確認して 私は･･･応答した。 「はい･･･」 《あ！蒼乃ちゃん！？俺！》 「うん。さっきは･･･ありがとう。」 《おん！また行こうな！》 #朱と蒼

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23 やっぱり。コイツがねぇ。 カマかけてみたけど合ってるしwww 私がアオじゃないの気づいてないし。 「どうしたんですか？」 《や･･･その･･･ さっき言い忘れたことあって》 「なに？」 《あの･･･ 俺と付き合ってくれへん？》 何それ！純愛www #朱と蒼

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24 アオならなんて答えるかなぁ･･･ 笑いそうになるのを堪えて 私は必死に演じる。 「･･･そんな。 直接･･･聞きたかったです。」 《あ！そ、そうやな！ じゃあ･･･明日代休やから また会いに行ってええ？》 「･･･はい。待ってますね。」 バカな男。 #朱と蒼

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25 通話が切れたとほぼ同時に アオが戻ってくる。 『美朱ちゃん･･･？ なにしてんの？』 「んー。電話。」 『誰と･･･それ、私のだよ？』 「だって。鳴っててうるさくて。」 アオはスマホを取り上げると 履歴を確認して青ざめた。 『錦戸さんと何話したの？』 #朱と蒼