コミュ障どうしが、共通趣味の話題で盛り上がった際、言ってはならない「今度また○○の話をしましょうね」という禁句

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アトレティコ・アドリー @rrrt77

日常、コミュ障として暮らしていても 急に他者と会話ができるようになるシーンがある 例えばある時点まで複数人のグループでとある室内に閉じ込められていたのであるが 急にそのうちのほとんどが一時退室し 室内に自分とそれ以外の誰か一人が残された場合

2015-11-18 04:14:09
アトレティコ・アドリー @rrrt77

この場合、相手が外交的で、二人きりになったことをきっかけに話を振ってくれるようであると、こちらとしても特に会話は進みやすい コミュニケーションの最も根本的な意味は、意思を通わせ相手と無駄な争いを避けるところにある 密閉された空間に1対1の関係で相手が存在しているのならば

2015-11-18 04:17:09
アトレティコ・アドリー @rrrt77

これは一種自己防衛上の必要性もあるということで 自らがコミュ障であるということを意識している自分自身への言い訳も立つ ここで、心の底から他人が嫌い、他者との会話が嫌い、という人間であれば それでなお、相手にどれだけ奇異に感じられたり、時には憎悪をぶつけられることになろうと

2015-11-18 04:18:46
アトレティコ・アドリー @rrrt77

かまわずに無視を貫き通すのであろうが そこまで会話というものに拒絶感情がない場合は このシチュエーションだと自然と話は進んでいく 相手の対話スキルにもよるが 場合によってはコミュ障と決め込んでいた自らのアイデンティティを揺るがされるほど その行為が楽しく感じられることもある

2015-11-18 04:21:57
アトレティコ・アドリー @rrrt77

ただそれは、状況が生んでくれたかりそめの仲にすぎず だから5分やそこらで退席していた残りの同伴者が戻ってくると この会話は不自然な形で幕を閉じることとなる 2人が3人になってももうおしまいである 今まで話に応じてくれていた相手方も、コミュ障のこのような習性を理解できているのか

2015-11-18 04:24:58
アトレティコ・アドリー @rrrt77

以後はあえて無理に話を振ってくることは少ない それがあくまで向こう側の行為であるということも、こちらとしてはなんとなく理解できている あくまで自身がコミュ障を脱ぎ去りある程度快活な人間となって

2015-11-18 04:27:41
アトレティコ・アドリー @rrrt77

社交的な他者に甘えることをやめぬ限りこの虚しい幻のような会話は 後の人生でも発生し続けることとなる

2015-11-18 04:27:53
アトレティコ・アドリー @rrrt77

コミュ障が、コミュ障であるにもかかわらず 誰かと会話を弾ませることのできる もう一つのケースが存在する それは相手が自分と共通の趣味を有している人間である場合で さらにこのケースであると、 相手は相手でまたコミュ障を患っていることも少なくはない

2015-11-18 04:32:35
アトレティコ・アドリー @rrrt77

いわばオタク同士の関係性である コミュ障とオタク気質との親和性は高い それは多分に内向的であるがゆえに、自身が関心を有する特定分野には どっぷり浸るようになっていってしまうことに由来しているのであろうが 通常自分という世界の中だけで蠢いていたその感情や思考に対する理解者が現れると

2015-11-18 04:34:48
アトレティコ・アドリー @rrrt77

コミュ障はそのめぐり合わせに狂喜し 己がコミュ障であったことも忘れて爆発的に言葉を紡ぎ始める コミュ障においては一年分にも相当する言葉を一日で発することもある 相手は相手でまるで生き別れとなった兄弟を迎えるかのようにこれに応じる

2015-11-18 04:36:35
アトレティコ・アドリー @rrrt77

こうして議論に花が咲き 相手の気心も知れ 次第にコミュ将は生涯初めて友人と呼べる存在にめぐり合えたのではないかと錯覚を覚えてくる しかしながらこれも所詮は共通の興味、話題が生んだかりそめの仲に過ぎない

2015-11-18 04:40:24
アトレティコ・アドリー @rrrt77

そしてその事実をコミュ障に思い知らせることとなる 呪いの言葉というものが存在している 別れ際になって 「今度また、○○の話をしましょうね~」 というものである

2015-11-18 04:41:20
アトレティコ・アドリー @rrrt77

○○のなかには、お互いが興味を抱き話題の中心となっていた対象の名が入る ポケモンでもウルトラマンでもバンド名でもなんでもかまわない

2015-11-18 04:42:46
アトレティコ・アドリー @rrrt77

これを言われたが最後、コミュ障は (ああ、所詮自分はその共通の話題があったから、かろうじて相手にしてもらっていただけの駒に過ぎなかったのだ) と自覚することとなる

2015-11-18 04:44:51
アトレティコ・アドリー @rrrt77

もちろん相手はそのように残酷な意図を持ってその言葉を放ったわけではない あくまで相手なりに気を使い、波風立たぬ形で会話を締めくくらんと欲した結果出てきた言葉がそれだったはずである しかしながらその言葉に、お互いの関連性があくまで薄っぺらなものであった事実が集約されている

2015-11-18 04:46:43
アトレティコ・アドリー @rrrt77

コミュ障たちは、他者と対話していたつもりが 下手をすればいつもどおり、自分の中にある興味対象と戯れていたのかもしれない 相手と会話していたのではなく、相手が手に持っていたピカチュウのぬいぐるみとお人形ごっこをしていたに過ぎないのかもしれない

2015-11-18 04:49:25
アトレティコ・アドリー @rrrt77

しかしながらこれはこれとしてあくまで仕方のない一つの現実である そもそもコミュ障であろうとなかろうと、虚心坦懐で打ち解けられる友人とよべる存在など、そう頻繁に巡り合えるものではないだろう またコミュ障とて、このような相手を欲してオタク仲間と会話をしていたわけでもない

2015-11-18 04:53:58
アトレティコ・アドリー @rrrt77

その対話は、あくまでも自然な流れで発生し その呼び水として共通の興味が貢献してくれたのであれば オタク趣味も決して悪いものではない ただその程度の理解にとどめておけばよい

2015-11-18 04:55:31
アトレティコ・アドリー @rrrt77

ただ、であるからこそなおさら もしこのように共通の趣味が仲立ちをし オタク同士で会話が発生した場合には その引き際 「今度また、○○の話をしましょうね~」 という禁句だけは使用すべきでないだろう それは相手にもよるが ひどい興醒めと失望、自己嫌悪の発端へと繋がっていくこともある

2015-11-18 04:58:25