【腐向け】龍と車椅子

まずはまとめてみる姿勢
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櫂@頭割りGう14 @kai3years

貴方は主支で『オフレコ』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517

2015-11-15 14:08:40
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【1/4】頭がよくて懐広くて忍耐力に至ってはちょっと理解を超えてるお前を、俺のレベルまで引きずり下ろす方法を、ようやく閃いたんだ。『零体反応消滅。ミッション完了だ。皆、お疲れ』「支我ァ」『どうした、龍ちゃん』「好きです」同じ通信を共有している全員が弾かれた気配がする。

2015-11-15 14:08:43
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【2/4】斜め前にいた深舟が振り向く。背後にいた萌市が咳き込む。運転席にいる左戸井さんの爆笑する声が聞こえる。「恋愛対象として」『補足はいい。…あのな、龍ちゃん、そういう話は、二人のときに』「やだ」『お前な…』頭がよくて懐広くて忍耐力に至ってはちょっと理解を超えてるお前。

2015-11-15 14:08:53
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【3/4】俺みたいなのがタイマン張ったって躱されることは決まり切ってる。だったら形振り構ってられるか。外堀から埋めてやる。「気にしないでいいわよ支我くん。いつもの妄言に過ぎないから」「深舟氏!それはあんまりです!マスターの覚悟が解りませんか!」『いやァ、若いってな、いいねェ』

2015-11-15 14:09:00
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【4/4】これで俺とお前の仲は夕隙社全体の問題だからな。報告の義務があるからな。応えるにしろ振るにしろ、きっちり言葉にしてもらうからな。『…図ったな、龍ちゃん』「おうよ」キレイな顔に冷や汗の一滴くらいは浮かべてもらおう。俺はもう全身の水分がなくなるくらいの量、かいてるから。

2015-11-15 14:09:05
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【1/5】「家買いたいんスよ」発した言葉は、大学に入ったばかりの男にしては大仰なものだったが、そこは社長と言うべきか。伏頼に驚いた様子はなかった。「なるほど、仕事に精出す訳ね」「なんで、とか、どんな、とか、言わないんスね」「彼氏と快適にイチャつくためのバリアフリー建築でしょ?」

2015-11-18 15:09:41
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【2/5】「ウッス」訂正。驚くどころか、一から十までバレていた。「まァ、現時点で既にあんたはうちの稼ぎ頭だし、仕事を回すのに支障はないわ。その気になれば一日中だってやらせてあげられるけど」「常識的な範囲でオナシャス」「とはいえ、単独でってのは、あんまりオススメしないわね」

2015-11-18 15:09:49
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【3/5】柳眉の間に皺が寄る。「彼氏は了承してるの、そのへん」「これから拝み倒します」「勝算は?」「十割ほど」そして花火のように散った。「亭主関白には見えなかったけど」「そういうんじゃないですから。こういう負担は俺の役目なんで」「肉体労働担当って訳?」「肉体労働がっていうより、

2015-11-18 15:09:56
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【4/5】体の怪我が、って話ですかね。あいつにはその分、精神的な怪我を引き受けてもらってるんで」表向きには肩を並べる男に守られること。共にいるだけで世話をかけること。それを「気にするな」と言われること。どれも自分なら、とてもじゃないが、耐えられたものではないと思う。

2015-11-18 15:10:02
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【5/5】「…とんだ割れ鍋に綴じ蓋ね」「てへ」「褒めてないわよ、一切」危うい。そう呟く声を、紫煙に紛らわせたあたり、やはり大人なのだと思う。「いいわ。すぐにでも調整させる。せいぜい立派な家を建てなさい」そして、どうにか、幸せになりなさい。その声もやはり、煙と消えた。

2015-11-18 15:10:09
櫂@頭割りGう14 @kai3years

貴方は主支で『ずっとそばにいて』をお題にして140文字SSを書いてください。 shindanmaker.com/375517

2015-11-18 19:23:05
櫂@頭割りGう14 @kai3years

跪いたと思ったら、こちらの膝に、キス一つ。「脚が治っても俺と一緒にいるって約束してくれよ。でなきゃ本気で戦えない」「ものすごい殺し文句だな」一生の不具を抱えさせても、俺から離れるよりはいい。お前、そう言ってるんだぜ、龍ちゃん。「お前が俺に同じ約束をしてくれるんだったら、いいよ」

2015-11-18 19:23:08
櫂@頭割りGう14 @kai3years

もうプロポーズを書いてしまった

2015-11-18 19:23:19
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【1/3】これからは「龍ちゃん」と呼んでほしい。その頼みを快諾すると、二度、瞬きを繰り返してから、龍介はマックの机に崩れた。「大丈夫か」「よかった…ドン引きされるかと思った…」「大袈裟だな」高校も三年になっての「ちゃん」付け。気恥ずかしさがないとは言わないが、

2015-11-18 21:56:23
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【2/3】ほかでもない彼の頼みを、そんな無下にする訳がない。「ほら、顔上げろって。龍ちゃん」机に押しつけられて曲がった口にポテトを入れてやると、幸せそうにへらりと笑う。呼び名を変えたことの対価がこの笑顔なら、安いものだ。「龍ちゃん、な。前の学校ではそう呼ばれてたのか?」

2015-11-18 21:56:31
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【3/3】「いや別に」「えッ」「えッ」ちょうど自分の口にもポテトを運んだタイミング。二人揃ってケチャップの赤を咀嚼しながら、しばし、見合う。「だったらどうしてそう呼ばせようと」「そりゃお前、支我の声で『龍ちゃん』って聞きたかったから」「引いた」「なんで!?」

2015-11-18 21:56:37
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【1/5】誰かに支えてもらうというのは、こう言っては誤解を招くが、実は、結構な苦労を要す。まず第一に、気を遣う。体育の授業でだいたいの運動能力を知れているクラスメイトならいざ知らず、通りすがりの他人ともなれば、その器量は見定められない。彼らは概ね、

2015-11-19 13:52:52
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【2/5】溢れんばかりの善意をもって接してくれるが、その善意に見合う腕力を備えているとは限らない。たとえ腕力はあったとしても、足の踏ん張りが微妙だったり、腰が突然ぎっくり言ったり、不測の事態に暇はなく、だから、どうしても、構えてしまう。「その点、龍ちゃんは信頼できるよ」

2015-11-19 13:52:59
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【3/5】学校では肩を組んだり背に負ったりに廻ってくれるが、部屋で二人きりともなれば、龍介は、真ッ正面を避けない。支我のものより高さのあるベッドの上に座らせるべく、苦しいくらいにがっしりと、抱きかかえてくれている。「素直に喜べねェ…」「どうしてだ」「この際だから告白します」

2015-11-19 13:53:06
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【4/5】スプリングの利いたマットは、腰を下ろすと、大きく沈む。これまた支我の部屋にある、硬めのベッドとは異なる点だ。「ここぞとばかり全力で密着してましたごめんなさい」「なんだ、セクハラ目的か」「オンリーじゃないからな!?」「わかってる」

2015-11-19 13:53:17
櫂@頭割りGう14 @kai3years

【5/5】オンリーならば役目を果たした今も抱きついているだろう。床に額を擦りつけて土下座などしているはずがない。「いいさ。セクハラかとは言ったが、龍ちゃんなら、ハラスメントにはならない」ぱっと上げられた目を見つめ、それに、となるたけ野卑に笑う。「触れたいのはお互いさまだ」

2015-11-19 13:53:26
櫂@頭割りGう14 @kai3years

主支。支我氏はリビドーを自重しない

2015-11-19 13:54:06
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