- haruhikasa
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#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 私は大きな屋敷の使用人だった。ご主人様は傲慢なわけでなく意地悪でもなく、あまつさえ私たち使用人を気遣うくらいで、仕事も多すぎず少なすぎず、充実した毎日を送っていた。 何の因果か、そのご主人様と契りを交わすことになるまでは。
2015-11-21 22:26:01『不滅なる我<<アートマン>>の発生を妨害せよ』調査部隊<<ゾンドラヴィ>>のリンゴは簡素な指令書を前に頭を抱えた。HQからの指令が簡素なのは常である。ただ一つ違っていたのは、それを受けたのが帰還申請を出した翌日であるということだけだった。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
2015-11-21 22:25:56#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 「いつになったら出られるの?」 その声に反応するものは居らず、ただ沈黙だけが帰ってくる。 少女ははぁ、と何度目になるかもわからないため息をつき、羽が散らばっているベッドに腰を下ろした。
2015-11-21 22:23:08さて、俺に前世なんて本当にあるのか。そもそも魂という概念やパラレルワールドも果たしてあるのか。という証明は、気にはなるが今は二の次だ。今重要なのは、ついこの間死んだ彼女が、アプリのデータを引き継いだように別の世界で生きてるらしいことだ。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
2015-11-21 22:22:09悪魔と神って言ったらどう連想する?大半はこうだ。「悪と善」 そう思うだろ?でもな... 俺知ってる悪魔と神は「優しいと人殺し」なんだ。 なぜかって...今目の前で起きている光景だからだ。悪魔が俺を助け神が俺の周りの人を皆殺しにしている。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
2015-11-21 22:21:55思うに、名前が悪いのではないかというのが結論だった。私はまず、名前からしてこの場に縛られている。 長らく渡る者の途絶えていた橋は、最近になってまた往来を取り戻しつつある。地底の玄関口となるその場所を住処にするのは、私にとって必然なのだが #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
2015-11-21 22:20:02#小説の書き出しを思いついたら書くタグ 人ってのは昔っから偽善者を嫌って善者を好むものだ。見返りを求め報酬をえるのは偽善者ってことにしている。 だけども実際人は必ず報酬はもらっているもんだ、先程言ったことに適応すると。 人はみんな偽善者で善者なんて存在しないことだ
2015-11-21 22:18:27子猫を拾うなんて、ほんの気まぐれと多大な哀れみから生まれる、まったくもってお節介極まりない行為だ。計画性も、育てる甲斐性だってロクにない癖に、こうやって拾ってきてしまった。他と違うのは、私が拾ったのは子猫でなく、小娘だったという点なのだが #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
2015-11-21 22:16:40かねてから対立の激化が懸念されていた草の根妖怪ネットワークとウェストレイクサイドフェアリーズは、ついに抗争状態に突入した。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
2015-11-21 22:02:08魂の履歴。つまり前世ってやつか、などと安易な想像をしていた。物理的な、あるいは霊的な、または両方ある世界。そこを渡るには、過去にどの世界で生きていたかという証明がいる。水槽の水を入れ替えるように、魂も生きる世界を変えなければいけない。 #小説の書き出しを思いついたら書くタグ
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