自由に旅する国－蒼穹の旅団―②

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「蒼穹の旅団……。あなた方が。 伺ったことがありますわ。小国ほどの規模をもち、各地を横断していらっしゃるとか。お会い出来て光栄ですわ、ルーベルト殿」 握手を求めて手を差し出す。 「でも、今は今でよい時期ですわ。雪解けの新芽の新緑が眩しい時期ですもの」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 差し出された手を握り返す。 「俺もここに来れてよかったよ。 そっか。やっぱりどんな国でも、どんな季節でも良いところはあるもんだね」

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「よかった探しがいいことなのかどうかは分かりませんけれどね」 少し肩をすくめて見せて。 「せっかくお越し頂いたんですし、甘い雪解け野菜を作った料理でも作らせましょう。しばらくは滞在できるのでしょう？」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「はは、確かに。うん。いただくよ。この国のこともっと知りたいからね」 笑ってそう言ってみせる。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「ええ、是非是非。この時期はまだ寒いですからね。暖炉に火をくべさせておりますから、まずはそちら一息つかれては？　よろしかったら、道中の旅の話でもお聞かせくださいますと光栄です」 荷を預かりながら、カエデはルーベルトとその一行を案内する。

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「あ、大丈夫だよ」 荷物を持つカエデを制して、自分の荷物を馬車へ積める。 「ふふん。それだったらいっぱいいい話があるよ！なんだったら、他の国で覚えてきた料理でも披露しようか？料理は結構得意なんだ！」 子供のそれも女子のような笑顔を浮かべてついて行く。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「本当ですの？　嬉しいですわ。でも、お土産話だけでなく振舞いまでされてしまっては、どちらが歓待する側かわからなくなってしまいますわね」 そう言って笑う。 多くの人を収容できる屋敷の離れへ向かいながら、話を続ける。 「ルーベルト殿はいつからこの旅を？」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「うーん。そうだなぁ。17の時に国を飛び出したから、もう10年かなぁ。最初の方は大変だったな。色んな奴らに聖印狙われたしね。ははは」

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「そうですか、もう10ね……え、えええっ！？」 驚きの声を上げる。 「え、ええと。……失礼ですが、ルーベルト殿のお年は27……ですの？」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「ああ、うん。そうだよ。背も低いし、顔もこんなだからよく子供に間違えられるけど、俺27なんだ…」 やっぱり大人に見えないか、とちょっと落ち込む。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「これは失礼いたしましたわ。若々しくいらっしゃるものですから。長くある旅団とは存じ上げておりましたし、20台前半の頃かとは思っておりましたが……」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「ああ、いや大丈夫だよ。慣れてるし20代前半ならまだ大丈夫……！マシな方。まあこの話は止めようか……」 一旦話を区切る。 「アヅマ領ってお茶以外にも名産とかってあるのかな？」

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「色々苦労されてますのね……」 そもそも彼？ が男性なのか女性なのかもやや気になるが、より舵取りの難しい話だからやめておこう。 「名産とまでは言いませんが、米づくりをしておりますわ。そちらも是非召し上がって頂ければ」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「お米か！最近はあまり食べてなかったから、是非いただきたいな！ところで結構な大人数になるけど大丈夫？」

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「気候的に取れる地が限られますからね、米というものは」 人数のことを言われると、少しうーんと考えつつ。 「いくら小国とはいえ国としても蓄えているものですから、一食くらいでは困らないかと存じますわ。是非ご堪能くださいまし！」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「うん。助かるよ。こっちも食べさせてもらうんだし、食材出すよ。色んな物があった方がいいかもと思うし、バランスもあるけどね。それに全員が来るわけじゃないから。皆自由に観光とかすると思うし、纏まりないのがうちなんだ」 と笑って話をする。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「まあ。とてもありがたいことですわ」 ここは素直に甘えておく。 「なるほど。何から何まで、各人の自由意志に任されているのですね。俄然、旅のお話を聞くのが楽しみになって来ましたわ」 一体どんな話が飛び出すのだろう。

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「そうなんだ。俺が縛られるのが嫌だから、国を飛び出したってのもあってね。あ、あれが君の家かな？」 見えてきた屋敷を指差してみる。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「なるほど。まるで晴れ渡った空に浮かぶ雲かのようですわね」 自分では出来まいしする気もないが、やはり少し楽しそうだ。 「ええ。そちらですわ。人数も多く入れられるよう、離れの方をご用意いたしますので」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「うん。名前もそういうところから持ってきてるからね。ありがとう！そこまでしてもらっちゃって」

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「いえいえ、お気になさらず！ 湯浴み等もして頂いて構いませんので、ゆっくりお寛ぎになって下さいね？」 離れの大広間へと旅団の面々を案内しつつ告げる。 「流石に毎日お食事を、とまでは参りませんが近隣散策の拠点として利用くださって構いませんから」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「本当に！？宿代が掛からなくて済んだのは嬉しいなぁ。食事とかは皆個々人で、町の食堂や酒場とかに行くだろうから大丈夫だと思うよ。本当ありがとう！」 手を持ってブンブン。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「いえいえ、喜んで頂けまして幸いでございますわ！ でもその分、お時間のあるときはたっぷりお話を聞かせてくださいましね？ 民のいる場で冒険譚など聞かせて頂けますとありがたく思いますわ！」

よ鹿 @yoshikacrazy

@y_maple_east 「うん！もちろんだよ！んじゃ早速厨房借りるね！」 久々に大勢に料理を振る舞うので気合が入る。ここまで歓迎されるのは珍しいし楽しみだ。今日の宴は最高の話をしよう。

小野妹子（華仙のキャスター）／FateUMやかん @y_maple_east

@yoshikacrazy 「ええ、お任せいたしますわ！」 早々にキッチンへ向かう姿を見送り、自然と笑みがこぼれる。 ああ、自由のままに旅をする君主とは一体どのようなひとなのだろう？ どのような冒険をしてきたのだろう？ 年相応に弾む心を感じながら、広間の用意を進めるのだった。