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レ点 @m0370
1型糖尿病って、治療の進歩によりインスリンがなければ絶対に生きられなかった人が普通に成長して仕事して結婚して…ということができるようになったので、医学の進歩の恩恵がもっともはっきりと見える病気の一つかもなぁ。
レ点 @m0370
昔ならほぼ100%死んでしまう病気が医学の進歩で普通に社会生活を送れるようになるって、1型糖尿病の他には何があるだろう?感染症の場合は致死率100%ってことはあまりないしな…。先天性食道閉鎖症とかかな。
aya_furuta @qutrit_a
何度も書いているが、エイズもそうだ。30年前、エイズは発症したら決して助からない病気だった。世界中で若い人がどんどん倒れていき、なすすべもなかった。今ではもし感染しても発症を抑えることができ、普通の生活を送れて、子供も持てる。医学の劇的な進歩を目の当たりにした。
aya_furuta @qutrit_a
今から30年前、エイズの治療薬開発は極めて困難だと思われていた。理由のひとつは、エイズの原因ウイルスが、自分の遺伝子を患者のDNAの中に組み込んでしまうレトロウイルスだからだ。患者のDNAに潜んだウイルスを排除するのは、極めて困難と思われた。 (1)
aya_furuta @qutrit_a
だが1985年、米国立衛生研究所にいた熊本大出身の満屋裕明が、製薬会社が抗がん剤として開発したがモノにならなかったある化合物に、エイズウイルスの増殖を抑える作用があることを見いだした。(2)
aya_furuta @qutrit_a
エイズウイルスは、自分のRNAからDNAを作って患者のDNAにはめ込む。DNAからRNAを作る普通の手順とは逆なので、「逆転写」と呼ぶ。満屋が見いだした化合物はこの逆転写に必要な酵素を抑え、ウイルスの増殖を妨げていた。この化合物が最初のエイズ治療薬AZTとなった。(3)
aya_furuta @qutrit_a
最初のエイズ治療薬が、九州出身の満屋によって発見されたのは偶然ではない。満屋はそれまで、九州に多い成人T細胞白血病(ATL)を研究していた。ATLもレトロウイルスによって起きる病気で、エイズウイルスと同じく、T細胞に感染する。(4)
aya_furuta @qutrit_a
満屋は友人の血液から採ったT細胞を培養し、薬の効果を簡単に判定できる実験系を作っていた。T細胞にエイズウイルスを加えると感染して死んでしまうが、この実験系だと細胞の生死が一目でわかる。これに候補物質を片っ端から加え、T細胞の死を防ぐものを探した。そしてAZTに行きついた。(5)
aya_furuta @qutrit_a
AZTはそれだけでエイズを抑え込むことはできなかったが、何より「エイズウイルスの増殖は薬で抑えられる」ということ、そして「増殖を抑えれば患者の状態は良くなる」ことを知らしめた。暗中模索だった治療法探索に指針を与え、より良い抗HIV薬を目指す開発競争が始まった。(6)
aya_furuta @qutrit_a
今では数十種類のエイズ治療薬がある。それらを組み合わせて飲み続けることで、ウイルスが血液から検出できないレベルに抑え込むことが可能になった。感染した人も、ごく普通の生活を送っている。(7)
aya_furuta @qutrit_a
40代以上の人なら、若く、はつらつとしていたタレントやスポーツマンが次々とエイズに倒れ、亡くなっていった時代を覚えているだろう。今日、少なくとも先進国では、あのような光景は過去のものとなった。(8)
aya_furuta @qutrit_a
後にエイズと呼ばれる免疫不全症の多発が米CDCの疾病週報に最初に報告されたのは1981年7月だ。原因も予後も何もわからないまま死者が激増していった。複数の治療薬が登場し、劇的に予後が改善したのは90年代半ばごろだ。その間、わずか15年。予想をはるかに上回る速さだった。(9)
aya_furuta @qutrit_a
日ごろ、今の医学ではどうしようもない病気の方が目についてしまうものだが、医学の進歩のために、10年、20年前に比べて状況がはっきり改善した病気は少なくない。そのことは忘れないでいたいと思う。(終)

コメント

YATAGAI Kazuo @foxhanger 2015年11月29日
しかしサハラ以南のアフリカ諸国にとっては、エイズは平均寿命を左右するような死病なんですよね。結局治療手段があってもそれを受けられる体制がないと。
スイスイ @Naotibus 2015年11月30日
エイズの治療薬見つかってもゴムなしでアナルセックスしちゃあかんよ!!!
NTB006 @NTB006 2015年11月30日
新薬は単純に高い。それだけの研究開発費がかかっているから仕方ないが、発展途上国ではとても一般庶民が変える値段ではなかったりする(飲み続ける薬の場合)。だが、値段を下げると研究開発が行われなくる(単純に赤字)。
Sea_Doberman @Sea_Doberman 2015年11月30日
その後、90年代後半以降の日本は「先進国で唯一、AIDS患者が増えている」と報道される国になった。 ※先進国では、HIV感染者が増えても発症者は減少していた。
Sea_Doberman @Sea_Doberman 2015年11月30日
ちなみに、最初は先進国人にしか買えなかったAIDS治療薬は、途上国の医師の掟破りの努力によって劇的に安くなる。薬も途上国で生産すればいくらでも安くなること。そして、「安く生産することはできない」と製薬会社が必死に抵抗した先進国でさえ、世論が医薬品の価格を変えることができることを証明したのです。
たちがみ @tachigamiSama 2015年11月30日
大変すばらしいことだが「決して直らない病ではなかった」とか言われて医療バッシングの種に使われたりしなけりゃいいなと
こぱやじたけじ @toranosuke_ko 2015年11月30日
その割に虫歯や歯周病はいつまでたっても無くならないんだよなぁ。
さひろ @sahiro 2015年11月30日
徐々にいろいろに病気が克服されてゆくの素晴らしい。
さひろ @sahiro 2015年11月30日
中学生の頃に怯えていた重症筋無力症についても、予後は改善されたし。 歯や歯周病は……確かに、定期的な通院検査や歯磨き(歯ぐきマッサージ)は欠かせないように見える。
うみのすけ @umizirou 2015年11月30日
90年代後半でも不治の病としてドラマや邦画の題材にされてたと思うんだが...。遠藤周作がハンセン病を不治の病として小説書いてたのも謎。
CD @cleardice 2015年11月30日
昔のエイズって「傲慢な人類に自然が下した罰だ」ぐらいの扱いされてた気がする
酔仙亭響人 @suisenteikyohji 2015年11月30日
本編も、コメントもいずれも興味深い。
kartis56 @kartis56 2015年11月30日
親知らずの生える方向制御とかは難しいと思うけど、再生医療方面で歯や歯茎の増殖やってるからいずれ差し替えできるようになると思う。
merimeri @merimeri0722 2015年12月1日
虫歯はなくなってないけど治療法は進化してて、先日行った虫歯治療は全然痛くなかった
イエーガー@荒ぶる血糖値 @Jaeger75 2015年12月1日
本気でやりゃミュータンス菌を何とかする方法くらいいくらでも見つかりそうだけどねぇ(私が素人である以上言いがかりでしか無いが)、そもそもミュータンス菌自体親から唾液感染させられる物で、無くても健康上問題ない事はミュータンス菌に感染してない人が健康上問題ない事からも明白なんだが・・・。
NTB006 @NTB006 2015年12月2日
口の中だと少量だとしても飲み込むだろうし、飲み込んでも安全だけど滅菌できるというのは難しいと単純に思う。
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