☆丸山隆平【お誕生日】

蒼いの∞妄想部屋（月の間） @daikyury

《丸山隆平》 【お誕生日 1】 〔隆平、明日はお誕生日やね〕 いくつの頃やったかなぁ… 〔なんのケーキがえぇかな？イチゴ？マロン？〕 朧げな記憶の中のオカンが 笑いながら俺に聞く 〔明日、一緒に買いに行こうね〕 僕は嬉しくて オカンにとびついた オカンは笑ってる

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【お誕生日 2】 俺はワクワクしながら眠りについた やのに誕生日の朝 僕は熱を出した 病院に行って 薬もらって 誕生日が台無しや ケーキも買いに行かれへん 布団の中でこっそり メソメソ泣いとった 〔隆平…起きとる？〕 オカンがそっと部屋にきた 〔りんご食べる？〕

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【お誕生日 3】 泣いとるとこ 見られんの嫌で 布団を頭まで被って 寝たふりした 〔寝とるの？〕 〔ケーキは元気になったら買いに行こな〕 オカンはそう言うて 布団の上から俺の頭を撫でた 僕はもっと泣いた オカンは何も言わず 頭の上に手を置いたまんま 鼻歌を歌っとった

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【お誕生日 4】 「丸ちゃん、どれにする？」 『なんでもえぇよ 食べたいの買うたら？』 「えー、だってぇ～丸ちゃんのお誕生日だよ？」 ケーキがたくさん並んだショーケース 大好きなキミと眺める ふっ、と思い出した いつかの誕生日 ケーキを買いに行けんくて 泣いたあの日

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【お誕生日 5】 「イチゴも食べたいし、マロンもおいしそうだし…」 『ふっ、食いしん坊さんやなー 全部買うたら？』 今年の誕生日は 食いしん坊なキミと ケーキを選ぶ 「うーん…」 『ほな、小さいのいっぱい買お』 「…いいの？ホールじゃなくて…」 『えぇよ いっぱい食べよ』

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【お誕生日 6】 「丸ちゃん、ありがとう♡」 大人になった僕は 一緒に誕生日を祝ってくれる人が 隣にいる せやから もう泣かんよ 「あー、こんなに食べたらプクプクになっちゃう」 ぷーって唇を突き出すキミ 『抱き心地えぇからかまへんよ』 「もー♡丸ちゃんのえっち♡」

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【お誕生日 7】 『男はみんな、えっちや』 からから笑うキミ ホンマやで プクプク柔らかいキミを 早く抱きたい ケーキも買ったし 早よ帰ろなぁ 今日は僕の誕生日 これからも隣で ずっと誕生日を祝ってな？ 一生の約束や 離れんとってな 僕も離さなんよ 隣でキミが笑った