小説リレー

Ritspen企画小説リレー。 1/18~/25 18:00 だれでも参加おkな#ritspen企画でした。   続きを読む
1
いつき/ながつき @itsukinyo

と言った。その先を口にしようとはせず、ゆっくりため息をつく彼。わずかな海風が私と彼の間を通り抜け、 さざ波の音だけが辺りに響いていた。まるで言葉を選んでいるような彼は再度ため息をつくと、静かに口を開いた。「君は僕が何歳に見えるかな?」どういうことだ? #ritspen

2011-01-22 11:19:12
いつき/ながつき @itsukinyo

彼を見つめる。私と同じか、やや年下にしか見えない。正直にそのことを伝えると彼は寂しげな笑顔を浮かべた。「私はもう半世紀ほど生きている」一度言葉を切った彼は続ける。「つまりデメリットはそういうことだ。戦えば戦うほど、死とは縁遠くなる」にわかには信じられなかった。 #ritspen

2011-01-22 11:24:02
たかまちさん/(・ヮ・*)\ @K_Takamachi

「冗談だろう?」 とっさに私の口から飛び出す言葉、しかし、そんな言葉とは裏腹に彼が言っていることが冗談だとは到底思えなかった。彼は少し声のトーンを下げながら、それでもあくまで淡々とした調子で続ける。「最初は皆そう言うんだよ」 #ritspen

2011-01-22 11:49:56
@L_o_Zenge

何か書こうかなと思ったけど途中からのノリについていけないw #ritspen

2011-01-22 22:27:45
四流色夜空 @yorui_yozora

「まあ、そんなことはいい。直接体験するのが一番早いだろう。君はその魔法陣に乗ってみてくれ」私は、日常を懸け離れた混乱に言われるがままにその円に歩いた。近くで見るとその円自体は若干ではあるものの暗闇の中で怪しく光り揺らめいていた。その領域に両足をおさめた途端、 #ritspen

2011-01-23 00:12:50
四流色夜空 @yorui_yozora

身体がふっと浮かんだ。そして回転した。経験したこと無い浮遊空間の中で私の身体はぐるぐる廻った。あまりに高速であったが意外に気分は悪くならなかった。そうして回転が止み、すとんと土の上に降りた時、私は驚愕した。私の服が!「つまりは俗にいう魔法少女になってほしいんだ」 #ritspen

2011-01-23 00:26:33
@mangan_denchi

魔法の力を得て変身を遂げた私の姿は奇抜そのものだ。短かった髪は伸び、頭頂部で一つに結い上げられている。服は女子高生が着ているような紺のブレザー。 #ritspen

2011-01-23 02:01:57
@mangan_denchi

胸元には自己主張が激しいピンクのリボンがあり、その中央には蒼い宝石のようなものが一筋の光を放っている。腰には西部劇を思わせるような皮のガンベルトが巻かれてあり、重厚な銃が納まっている。 #ritspen

2011-01-23 02:07:22
@mangan_denchi

だがなぜか下半身は着物だ。しかも裾をたくしあげてベルトに挟み込んでいる。私はドジョウ掬いのような恰好を凝視していると、股の間から白い布が垂れていることに気がついた。私は目を疑った。貴方は想像できるだろうか。褌姿の魔法少女などを。 #ritspen

2011-01-23 03:51:21
四流色夜空 @yorui_yozora

一瞬頭が真っ白になった。が、咄嗟に私は自分の声とは思えない叫び声を発して、すぐにたくしあげられていた裾を下ろした。取り合えず目の前で煙草を出しながらチラ見している男には正拳突きを喰らわせておく。苦しそうに腹を抱えながら彼は言う。「うう…流石は格闘家の血筋だ」 #ritspen

2011-01-23 04:45:30
四流色夜空 @yorui_yozora

「ま、まあしかしさっきの真っ赤になった顔はなかなかかわい・・・」「ドスッ」彼の言葉は私の拳によって遮られた。「で!どうしたら戻るのこの格好!」よろける彼を問い詰める。「えっ?」「え?じゃないでしょ!」私が拳をまた見せると彼は手をひらひらとさせて言った。 #ritspen

2011-01-23 04:51:07
四流色夜空 @yorui_yozora

「簡単だよ。君がその格好でまたチェンジリングに遭ってけだものを倒せばいい。それだけだ」「いやよ!意味が分からないわ。なんで私が!」そういうと彼はとても申し訳なさそうに手を下げて呟いた。「あー、それは構造上できないんだ…。つまり魔法陣はある意味、一方通行なんだよ」 #ritspen

2011-01-23 04:58:43
たかまちさん/(・ヮ・*)\ @K_Takamachi

もう一度、今度は銃のグリップを思い切り彼の頭に叩きつける。ゴスッという鈍い音が響いて彼は崩れ落ちて身をよじらせた。その表情には苦悶とは別の色も混ざっているようで実に気持ちが悪い。しかしこのまま状況が好転するわけでもなさそうなので私は渋々魔方陣に足を向けた。#ritspen

2011-01-23 23:30:05
@mangan_denchi

「夢ならいいのに」私は魔方陣の上に立ち、ポツリと呟く。--しかし夢であるわけがない。先ほど経験した鈍い衝撃は圧倒的な質感も持っていて、私は思わず息を詰まらせたのだ。夢オチなんてありえない--足元の魔方陣が再起動を始めた。#ritspen

2011-01-24 22:41:26
@mangan_denchi

私は不可思議な紋様のそれを見ながら自嘲気味に笑う。「やってやろうじゃないの。和洋折衷、大和魂に交わるは誇り高き騎士の心。喰えるものなら喰ってみなさい」私は覚悟を決めて目を閉じる。その時小さな破裂音と共に私の周りの世界が弾けた。#ritspen

2011-01-24 23:00:14
@mangan_denchi

誰が私を呼んだ。……そうだ、起きなくては。結局夢オチか……私は目を開ける。そこには見慣れた天井が--「へっ」私は目を瞬かせた。そこに見えたのは青空だった。辺りを見渡す。そこは花畑の真ん中にいた。そして隣には私の手を両手で包み込んで微笑む可憐な黒髪の少女がいた。#ritspen

2011-01-24 23:13:25
@mangan_denchi

この物語に、夢オチエンドは与えない。#ritspen

2011-01-24 23:18:18
いつき/ながつき @itsukinyo

ちょっとまてwwwwwwwリレー小説どうなってんのwwwwwwww終わりが見えないwwwww

2011-01-25 00:21:21
四流色夜空 @yorui_yozora

「かなえちゃん?あ、やっと起きたあ。心配したんだよ」黒髪の少女は言う。かなえ・・・?誰?私?私は命じゃ・・・ああ、それは夢だったのだ。この青空こそが真実なのだ。この背中を支える花畑こそが本当の世界。私の手を握り少女は自らの柔らかな頬にあてた。あたたかい感触。 #ritspen

2011-01-25 00:17:42
四流色夜空 @yorui_yozora

少女は私の手を引いて立ち上がらせた。彼女は14歳くらいで、まだ顔にはあどけなさが見える大人しそうな子であった。「さあ、行こう!」そして少女は私の手を握りながらいきなり駆け出した。「待って、どこに行くの?」「漸くだね!私、ずっと待ってたんだ!」「だからどこに!」 #ritspen

2011-01-25 00:23:33
hiro_N @iovwxy

@itsukinyo 「終わりのないのが終わり」というやつですよ

2011-01-25 00:27:37
四流色夜空 @yorui_yozora

私は背が小さくなっている様で少女と並んで走っていた。少女が楽しそうで自然と気持ちも高まってくる。青空のもと、お花畑を駈ける、なんて美しい情景かしら!「ねえ!どこに行くの!」彼女が満面の笑みでやっと振り返る。「さあ!」気がつくと目前には地面はなく崖が待ち構えていた #ritspen

2011-01-25 00:36:10
@mangan_denchi

「危ない!」私は咄嗟に彼女の手を引き、そのまま後ろへ倒れ込んだ。彼女の体が私の上にもたれかかる。恐ろしく軽い。つい呆けていると、少女が上から覗き込んできた。その整った顔立ちに私の心がざわつく。少女は私に顔を近づけ、耳元で「かなえちゃん」と呼んだ #ritspen

2011-01-25 00:56:53
@mangan_denchi

「違う、私はかなえじゃない」私は彼女から顔を背ける。少女はつーっと私の頬を舐めあげた。私の背筋が凍りつく。「ねぇ、どうして銃なんか持ってるの? 昔は木刀やバットを持ってたのに」「昔って……あなた誰? 私を知ってるの?」狼狽する私の耳に彼女の冷笑が木霊する。 #ritspen

2011-01-25 01:07:22