【12/25更新】朝潮おねえちゃんとショタ化提督のお話【進行中】

なんだかとても都合がいい実験事故が起きて心身ともにショタに巻き戻ってしまった提督をお世話する朝潮お姉ちゃんのお話ください!!(自給) その場の思い付きで書き連ねてるので描写などに矛盾があるかもしれません。あと、物書きでもない人間が妄想を吐き出しただけなのでクオリティは期待しないでね⭐︎ まだ途中なので、適当なタイミングで更新していきます
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白閃 @WhiteGlintNo9

その「事故」は工廠で発生した ボフン! 実験中の試製修復剤が入ったシリンダが破裂。辺りが緑の蒸気に包まれる。何も見えない。側にいたはずの提督さえ 「提督!」「司令官!!」 明石と秘書艦の朝潮の声が虚しく工廠に響く。 蒸気が晴れ、彼女たちの前に現れたのは軍服に埋もれた幼い男児だった

2015-12-09 20:39:16
白閃 @WhiteGlintNo9

「というわけで、この子の世話は朝潮さんに任せてもいいでしょうか?」 「何が『というわけで』ですか!どうするんです!?司令官(?)がこんなに小さくなって!」 朝潮は困惑した。いきなり任されてもどうしろというのだ。 二人の間には幼くなった司令官がいる。朝潮より頭一つ低いほどの。

2015-12-09 20:46:26
白閃 @WhiteGlintNo9

「…?けんかしてるの?けんかはよくないよ」 無垢な少年の目が朝潮を見上げる。日頃誰かから”見上げられる”経験のない朝潮は思わず声を詰まらせた 「…か、かわいい」 思わずそんな言葉が口から飛び出す。あの司令官がこんな風になるとは 「うーん。やっぱり記憶も全部飛んでるみたいですねぇ」

2015-12-09 20:54:55
白閃 @WhiteGlintNo9

「本当にどうするんです?」 司令官に心配をかけぬよう、今度は落ち着いて明石に尋ねる。 「私は提督を元に戻す方法を探さねばいけません。ですから、その間、朝潮さに提督を預かってもらいたいんですよ。」 ついでに鎮守府の皆を誤魔化してください、とサラリと難題を付け足す明石。

2015-12-09 21:07:22
白閃 @WhiteGlintNo9

「む、無理ですって!誤魔化すってどうするんですか!」 思わず上げた大声に驚いたのか幼い司令官が跳ね上がる。 「朝潮さんは秘書艦でしょう?提督の出張の間、親戚の子を預かった事にすればいいじゃないですか。それに…」 急に声を潜め朝潮に囁く明石。その内容は朝潮にとって少し刺激が強かった

2015-12-09 21:18:39
白閃 @WhiteGlintNo9

「どうしたの、おねえちゃん?顔が真っ赤だよ?」 心配そうな司令官の声で我に返る朝潮。よかった。今の会話、彼には聞こえてない。 「し、しませんからね、そんな事」 「?」 「ボクにはまだ少し早いお話です。では、よろしくお願いしますね、朝潮さん」 …そして朝潮と司令官の非日常は始まった

2015-12-09 21:34:39
白閃 @WhiteGlintNo9

・1日目 「さて、引き受けてしまいましたが…」 まずはどうしようか。流石に自室に彼を連れていく訳にはいかない。同室の荒潮に何を言われるか分からないが、事態がややこしくなることは必定だ。 「ねぇ、おねえちゃん」 工廠前でしばし朝潮が悩んでいると提督だった少年に裾を引っ張られた。

2015-12-10 01:07:14
白閃 @WhiteGlintNo9

「なんでしょう?司令官」 少年の声には不安の色が混じっている。どうしたのだろうか。 「ここはどこ?あと、おねえちゃんはだれ?」 あぁ、そうだった。記憶も巻き戻ったのだからこの場所を知ってるはずがないのだ。知らない場所と人の中に放り込まれたら誰だって不安にもなる。

2015-12-10 01:14:24
白閃 @WhiteGlintNo9

「ここは私達の鎮守府ですよ、司令官。そして私は駆逐艦の朝潮です。好きなように呼んでください」 改めて自己紹介する朝潮。何故かチクリと胸が痛い。朝潮の事を知っているあの憧れの司令官はいなくなってしまったからだろうか 「えーと、朝潮おねえちゃん、その『しれいかん』ってボクのこと?」

2015-12-10 01:23:51
白閃 @WhiteGlintNo9

なんと返したものか。今の彼は司令官であって司令官ではない。司令官呼びするのは本人にとって困惑を生むだけだ。とはいえ、朝潮には彼を「司令官」以外の呼び方をするのは… 「そうですけど…そうですね…」 いっそ名前で呼んで…いやいやいや、何考えてるのよ私!幼くなっても相手はあの司令官よ!

2015-12-10 11:27:59
白閃 @WhiteGlintNo9

そ、そういう関係でもないのに司令官の名前を呼ぶだなんて!そんな事できない! 真っ赤な顔をブンブン振る不審者の少女と、それを不安そうに眺める少年。 「朝潮おねえちゃん?」 ハッと我に帰る朝潮。今のを全部見られた恥ずかしさに更に頬を紅潮させる。

2015-12-10 12:24:56
白閃 @WhiteGlintNo9

「そ、外で話すのも何ですし、取り敢えず建物の中に入りましょう?」 「う、うん」 朝潮は誤魔化すように話を変える。少し声が裏返っているが本人は気が付いているのだろうか。 「服も着替えないといけませんしね!」 彼の服は司令官であった時のままだ。サイズが合わなさ過ぎてズボンも履けない。

2015-12-10 23:27:26
白閃 @WhiteGlintNo9

つまり今の彼は上着「しか」着ていない… 「……ゴクリ」 「朝潮おねえちゃん、目がこわいよ」 「いえ!大丈夫です!私は大丈夫ですから!」 自分に言い聞かせるように言葉を返す。 「では行きますよ!」 「あっ」 朝潮は少年の袖を捲り上げ、彼の手を握り執務室へと歩き出す。

2015-12-11 02:05:08
白閃 @WhiteGlintNo9

少年の手は小さく柔らかく温かい。コレが朝潮のよく知る司令官の大きくてゴツゴツしてて、でも頼りがいがあって…撫でてくれると嬉しい…あの手になるまで何があったのだろう。 …実は司令官と手を繋いだのは今回が初めてだったのだが、この時の朝潮は緊張のあまり気付くことはなかった。

2015-12-11 02:14:56
白閃 @WhiteGlintNo9

「…という訳なんです。」 「はぁ…それでこんなチンチクリンに…」 気の抜けたため息を付いたのは事務艦の大淀だ。気のせいか眼の焦点が合ってないように見える。 「…驚かないんですか?」 「いえ、驚いてますよ。流石にこんな夢を見るなんて。ふふふ。夢の中ならナニしてもいいですよね…」

2015-12-11 18:38:54
白閃 @WhiteGlintNo9

あ、コレはダメなパターンだ。 朝潮の脳内レッドアラートが点灯する。大淀くらいには説明をしておかなければ、そう思っていたが却って面倒な事態になりそうだ。司令官は目元にクマを作った大淀を恐れて、朝潮の背後に隠れてしがみついている。服を握るその様子に庇護欲をそそられる。

2015-12-11 18:45:32
白閃 @WhiteGlintNo9

私が司令官を守ってあげないと! 姉としての精神をくすぐられた朝潮は決意を固め、眼の前の脅威の排除を決意する。 「うふふ、こんな素晴らしい幻覚が見られるのなら5徹した介もあったというもの…ちょっと楽しんだフゴォッ!?」 コンマ5秒で背後に回り込み大淀の首に瞬速の手刀を叩き込む朝潮

2015-12-11 18:53:25
白閃 @WhiteGlintNo9

「…スヤァ」 ここ最近の激務で疲れきった大淀は抵抗らしい抵抗も出来ずにその意識を手放した。 「お疲れ様でした。ゆっくりおやすみなさい。」 床に叩き付けられないように支えてあげる朝潮。流石にそのまま寝させるのも可哀想なのでソファに運ぶ。 自分より大きな大淀を運ぶ姿には少しシュールだ

2015-12-11 19:02:27
白閃 @WhiteGlintNo9

「司令官にはみっともない所をお見せしてしまいました」 朝潮はバツの悪い顔をして振り返る。幼い司令官には少し刺激が強かったかもしれない。だが、障害の排除には不可避の行動だったのだ 「あわわ…」 案の定、少年は眼の前の小さな争いに驚き、震え… 「朝潮おねえちゃんすごい!」 褒めてきた

2015-12-11 22:11:55
白閃 @WhiteGlintNo9

「朝潮おねえちゃんかっこいい!ヒーローみたい!」 「そ、そうですか?そう言われると少し恥ずかしいですね…」 正常な精神状態ではなかったとはいえ、味方の無力化なんて本来あまり褒められたことではないのだが、少年の無邪気な言葉には純粋な尊敬の念が込められていた。

2015-12-12 03:30:43
白閃 @WhiteGlintNo9

「朝潮おねえちゃんって変身とかできるの?」 どうやら5人一組で戦うヒーローやらバイクに乗る正義の味方の類だと思われたらしい。 「そうではないですが…アレ?司令官、艦娘ってご存じですか?」 司令官が少年時代にまで記憶ごと巻き戻ってるとすれば… 「カンムス?しらなーい」

2015-12-12 03:35:39
白閃 @WhiteGlintNo9

どう説明しよう。幼い少年に難しい言葉を使っても理解されないだろう。多少誤解されても簡潔に説明すべきか 「そうですね…私達艦娘とは、言わば正義のヒーローなのです!」 おお!と少年の目がキラキラと輝き出す。やはり男子はこうしたものが大好きなのだろう。妹しかいない朝潮には少し新鮮だった

2015-12-12 03:43:40
白閃 @WhiteGlintNo9

すごいすごい!と興奮を抑えきない少年はピョンピョン跳ねる。テレビの中だけの存在が目の前に現れたのだから当然か。ただし、問題が一つ。 彼は今、サイズの関係上、上着しか身に着けていない。服の裾が膝にまで届いてはいるのだが… さて、彼が飛び跳ねた時、朝潮の目には何が映るだろうか。

2015-12-12 13:48:20
白閃 @WhiteGlintNo9

「みみみ見えちゃいますよ!司令官!ジャンプしちゃダメです!まずは着替えましょう!!」 そう言って朝潮は顔を両手で覆う。跳ねる度に空気を巻き込んだ上着はヒラヒラと揺れ隠された部位が曝け出されそうになる。 その度に朝潮はハラハラするのだが、顔を覆った指は思いっきり開いていた。

2015-12-12 21:07:39
白閃 @WhiteGlintNo9

「?」 まだ本人に余り羞恥心がないのか朝潮のリアクションをあまり理解していないように見える。 「とにかく、何かに着替えないといけません!このままだと目に毒です!!」 誰にとって目に毒なのか、そもそも”目に毒”ということは今の司令官をどう思っているのか、朝潮は自覚なしに暴露していた

2015-12-13 01:08:12