ツイノベシリーズ #とにかく◯◯な安村

安村さん、流行語大賞トップテンおめでとうございます! …というわけで、便乗して以前書いたシリーズをまとめて紹介しておきます。
0
結城 希@低浮上 @YukiNozomu

泰村刑事の取調べスタイルは、強面の栗山とは真逆だった。泰村は被疑者に強く当たらないのに、口を割らせるのが上手かった。「そんなんでホシが吐くと思ってんのか」泰村は余裕たっぷりに答えた。「安心して下さい。吐いてますよ」彼は、とにかく優しい泰村と呼ばれていた。 #とにかく○○な安村

2015-09-20 23:06:24
結城 希@低浮上 @YukiNozomu

霧島はロボットを毛嫌いしていた。だから今回、安浦教授が開発した清掃ロボが支給されるのにも反対だった。「安浦先生、ロボットなんかに掃除ができるんですか」安浦は自信を持って答えた。「安心して下さい。掃いてますよ」教授は、とにかく真面目な安浦と呼ばれていた。 #とにかく○○な安村

2015-09-20 23:12:42
結城 希@低浮上 @YukiNozomu

もう何度目のコールだろう。黒沢は一年生の安原が、飲み会で何度も一気飲みをするので心配だった。安原は決して酒に強くはなかった。「大丈夫?」トイレから戻った安原は青い顔で答えた。「安心して下さい。吐いてますよ」彼は、とにかく無理する安原と呼ばれるようになった。 #とにかく○○な安村

2015-09-20 23:29:45
結城 希@低浮上 @YukiNozomu

「こんなに美味しいのに低カロリーなんて」料理評論家の来栖は、自分の舌が信じられなくなった。「一日に必要な栄養素も含まれてるんですか?」料理長、保村は笑顔で答えた。「安心して下さい。入ってますよ」そのレストランは『とにかくおいしい保村』という店だった。 #とにかく○○な安村

2015-09-20 23:36:52
結城 希@低浮上 @YukiNozomu

編集の桐原は焦っていた。担当作家の安邑が捕まらない。いつもこうだ。〆切が近くなると雲隠れする。桐原が掛けた十回目の電話で、やっと安邑につながった。「先生、今どこですか!原稿は!?」「安心して下さい。書いてますよ」彼は、とにかく待たせる安邑と呼ばれていた。 #とにかく◯◯な安村

2015-09-26 13:03:46