★Merry Christmas in Wonderland★クリパ【12/24】

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凛「おはよう」 遙「おはよう。飯できてるぞ」 凛「おう」 遙「宗介と真琴は？」 凛「まだ起きてきてねぇみたいだな」 遙「宗介は大丈夫だろうが…真琴は起こしてくるか」 凛「そうだな」

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宗「真琴はまだ起きてないのか？」 遙「今起こしてきた。そろそろ降りてくる」 凛「真琴って昔から起きるの遅かったのか？」 遙「いや。いつも早めに迎えにきてた」 凛「ハルに甘えてんだな」 宗「違いない」

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凛「そろそろ出るぞー」 遙「真琴、ご飯食べ終わったか？」 真「うん！いつでも行けるよ！」 宗「エコバック大きいサイズがいいよな？」 遙「ああ、そうだな」

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渚「あ、ハルちゃーん！みんなー！」 怜「おはようございます」 真「おはよう」 凛「渚モコモコだな暑くねぇか？」 渚「平気だよー！上着脱いだらけっこう薄着だから」 宗「それにしても人が多いな…」

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渚「飾り付けはどうする？」 宗「飾りまで付けんのかよ」 怜「形から入るのも大事ですよ」 真「じゃあまずは雑貨屋から行く？」 凛「もうイブだし、安くなってんじゃねぇか？」 怜「雑貨屋は…二階ですね」

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真「あ、このツリー可愛いね」 怜「しかしこの金額は…」 真「あ…さすがにこの値段はムリだね；」 凛「ツリーはなくてもいいだろ」 遙「……」 宗「スマホ見てどうしたんだ？」 遙「いや、なんでもない」

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凛「もうランチ時だな」 渚「僕オムライス食べたい！」 遙「俺はサバを…」 凛「サバなら定食屋か」 遙「オムライス屋さんにサバはないのか」 真「あるわけないよ～；」 宗「サバは諦めろ。オムライスは…一階のレストラン街にあるな」 真「この時間多くないかな？」 遙「行ってみよう」

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凛「どこも混んでんな～」 真「クリスマスイブだしね；」 凛「カップルばっかりで男6人だと入りにくいな」 宗「もう外の牛丼で良くないか？」 渚「しょうがないね…オムライス食べたかったけど」 遙「今度作ってやる」

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渚「ハルちゃん！うん、ハルちゃんのオムライスはお店より美味しいもんね！」 怜「渚くん！オムライス屋さんの前でそんなこと言わないでください！」 渚「え！お店のオムライスももちろん美味しいよ。でも僕の中ではハルちゃんのオムライスの方がより…」 真「ほら、早く行くよっ」

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宗「ったく、何やってんだか…」 遙「買い物はどうするんだ？」 凛「んー食べ物持ったまま店に入んのも変なかんじだし…もっかい戻ってくればいいだろう」 真「うん」

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怜「イブに牛丼……美しくない…」 凛「別にイブだからなんだよ。どうせ夜は盛大にやんだろ？」 渚「そうだよ！今はそのための腹ごしらえができればいいの！」 真「あ、ハル！サバの定食あるよ！」 遙「！サバにする！」 凛「まさかサバ定食があるとは…」 宗「ハルの執念だな」

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遙「凛」 凛「あ？」 遙「付いてる…」 凛「ん」 遙「…ん」 渚「うわ～なんか新婚さんみたい！」 凛「なっ、ちょっと口元に付いたご飯粒を取ってもらっただけだろ！」 渚「いいや！その粒をハルちゃん食べたもん！」 怜「は、破廉恥です！」 宗「ご飯粒ごときで騒ぎすぎだろ；」

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真「えっと、とりあえずオードブル買えばいいかな？」 怜「そうですね」 渚「ピザはデリバリするんだよね？」 凛「ああ。あとはチキンとか買えばいいのか？」 宗「ハル。お前だったら、あと何用意する？」 遙「スープとサラダとケーキ…サバ」 凛「サバはわかったから；」

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貴「やっほ～！お疲れ～」 真「貴澄？あれ、今日は用事があるから夕方からしか合流できないって言ってなかったっけ？」 貴「うん！友だちの代わりでバイト入ってたんだけど、ノルマ達成したからさ」 凛「なんのバイトだったんだ？」 貴「クリスマスケーキを売るバイト」

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宗「で、その手に持ってるものはなんだ？」 貴「ケーキだよ！最後の一個もらってきたんだ」 渚「これでケーキも揃ったね」 怜「買い忘れとかないですよね？」 渚「ツリーが残念だけど…まぁしょうがないよね！」 貴「あれ？そういえばハルは…？」 凛「え？」 真「あれいない！いつの間に！？」

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真「ハルいた！？」 凛「いいやあっちにはいなかった」 渚「電話も通じないよ～」 宗「たぶん家に置いてきてんだろ」 怜「どうしましょう？」 凛「そうだな…んー…」 貴「……あ！！！」 宗「あ？」

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貴「あそこ！あそこにいるよハル！」 凛「あ……」 真「着ぐるみ…」 渚「本当にハルちゃん着ぐるみ好きだよね」 怜「遙先輩らしいですね…」

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遙「着ぐるみなのに喋れるのか？」 『最近の着ぐるみは喋れるんだよ～』 遙「すごいな。写真撮ってもいいか？」 『いいよ！ただし…ちょっとこっちにきて』 遙「なんだ？」 貴「あれ？なんかハル着ぐるみに手引かれてない？！」 真「え！本当だ！どうしたんだろう？」

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遙「ここはどこだ？」 『ちょっと頭取りたかったから、誰もいないところに来たんだ』 遙「写真がダメなら別にかまわない」 『せっかくここまできたんだから…』 遙「…なんだ？手を離せっ」 『やっぱりお前七瀬だよな？』 遙「え…」

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凛「どこ行ったんだ？ハルのやつ！」 怜「あそこの関係者出入り口なのでは？！」 真「そっか！あんなに大きい着ぐるみ他の入り口からだと目立つしっ」 貴「でもなんでわざわざハルをそんなところに…」 渚「もしかしてハルちゃん着ぐるみに襲われてたり…！」 宗「そんなわけ…とにかく急ぐぞ！」

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渚「いた！！」 怜「あ！遙先輩が着ぐるみに腕を掴まれてます！」 凛「はぁ？なんだと！？」 宗「しかもなんか嫌がってねぇかあいつ！」 真「……ハル！！」 遙「え……？」 『うわっ』 ドンっ

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『い、たた…』 遙「大丈夫か！？」 真「ハル！大丈夫！？」 凛「おい、平気か？」 宗「見たところ体はなんともなさそうだが…」 遙「……何がだ？」 貴「え…？」 遙「それより真琴、急にタックルするな。おい、望月大丈夫か？」 『あ、ああ。着ぐるみ着てたから平気』 真「もち…づき？」

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望「真琴ってことは…橘か！久し振りだな」 真「望月くんだったの！？」 凛「誰だ？」 宗「さあ？」 貴「確か中学の時に真琴のクラスメートだった…」 望「ビックリしたよ～高校生ぐらいの男が急に着ぐるみに話かけてきてさ～変なやつだな～って思って見てたら、七瀬っぽくてさ！」

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望「でも店内で頭取るわけにもいかなかったからここまで連れてきたんだ！」 真「なんか…ごめんね；」 遙「悪かったな」 望「いや、俺も急にここに連れてきたしな！相変わらず橘は七瀬のことになると落ち着いてられないんだな」 真「え？そうだっけ？」 望「自分で気づいてなかったのか？」

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望「まぁいいか。あ、俺しばらくここでバイトしてっから。よかったらまた来いよ」 遙「ああ(目キラキラ)」 望「七瀬こういうの好きなんだ、意外だな。じゃあ俺仕事に戻るから」 真「うん！バイト頑張ってね」 望「おう！お前らもな」 遙「ああ」