特撮ヒーロー番組のシリーズ一貫性の変化に見る栄枯盛衰

長いので3行でまとめると、 1. 昭和のウルトラやライダーはシリーズ一貫性が強かった。 2. ヒーロー像が変わっていく中でシリーズ一貫性の「薄い」スーパー戦隊が生き残った。 3. 最近になってシリーズの一貫性が見直され一周まわってウルトラシリーズに追い風が吹いてる。 という話。
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物語 奏多 @k_monogatari

→ライダーにおける初期平成ライダーと同様に「シリーズ自体やヒーロー像の再定義」だったのだと思うけどライダーほどドラスティックな変化には繋がらず、特に「超越者としてのウルトラマン像」は設定自体は色々変わりつつもほぼ維持され続けた。つまり平成ライダーほど「なんでもあり」には→

2015-12-17 20:13:14
物語 奏多 @k_monogatari

→「しなかったあるいは出来なかった」というのが重要なポイント。とはいえ何も変わらなかったかというとそうでもなく、光の国/ウルトラ兄弟設定を一端リセットするなど設定面での変更は結構大胆に行われていて、その結果ライダー同様に「毎回仕切り直す」戦隊的なアプローチに一端近似し→

2015-12-17 20:14:10
物語 奏多 @k_monogatari

→作品ごとの独立性が「より意識される」ようになったのは確かで、その結果クロスオーバー展開自体が持つ意味にも変化(単なる客演ではなく異なるテーマ・ロジックそのものの交錯)が目立つようになっていったというのはシリーズ的には大きな変化だと言えて、この事はマックス・メビウスから→

2015-12-17 20:14:43
物語 奏多 @k_monogatari

→大怪獣バトルを経てギンガ・Xに至るクロスオーバー主流の現在の流れにも大きな影響を与えている。ちなみに世界設定が異なる作品が増えた関係上かなりアクロバティックな設定(ティガ・ダイナ・ガイアや超ウルトラ8兄弟とか)を用意しないとクロスオーバー展開が出来ないという問題が→

2015-12-17 20:15:10
物語 奏多 @k_monogatari

→実はあったのだけど大怪獣バトルからベリアル銀河帝国に至る中で「ギャラクシークライシス→多次元宇宙マルチバース」という形で上手く解決され、更にその後スパークドールズ設定によって背景設定や物語からある程度切り離した形で怪獣だけを客演させる事もやり易くなった。→

2015-12-17 20:15:52
物語 奏多 @k_monogatari

→ただしその一方、人間側のドラマ性を強化した結果ウルトラマン側の存在感や物語性が希薄になってしまうという問題も度々発生していて、ネクサスのデュナミスト設定もその辺りに対する対応策の一つという側面があったと思うのだけど決定的な回答たりえていたかというと難しい所ではある。→

2015-12-17 20:16:45
物語 奏多 @k_monogatari

→ちなみにウルトラ怪獣に対しても似たような問題が発生していて、玩具の主力商品が怪獣ソフビであるウルトラシリーズ的にはその意味でも苦しい状況だった筈で、その辺りへの試行錯誤が「成長劇というドラマを背負った人間臭いウルトラマンゼロ」や、ウルトラ怪獣をより身近な存在に変える人形化→

2015-12-17 20:18:01
物語 奏多 @k_monogatari

→=スパークドールズ設定などに繋がっていく。で、そうこうしてる内に戦隊やライダーでの歴史性を回復(獲得)する動きがクロスオーバーものの復権へ繋がり、シリーズの一貫性を「捨てきらず」にマルチバースやスパークドールズなどクロスオーバーがやり易くなる環境を段階的に整えてきた→

2015-12-17 20:19:10
物語 奏多 @k_monogatari

→ウルトラシリーズに対して一周まわって追い風が吹くようになってきた、というのがXの背景にある今の状況なんじゃないかと思う。

2015-12-17 20:19:46