鯰尾のお話
- kinnnararavi
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ほねばみとうしろうを本日見つけました。 振るうだけで敵の骨が砕けるとかなんとかいう伝説のある刀ですね。 ほねばみ本人は「そんなもの知らない」と不思議そうな顔をしていました #葦船本丸
2016-01-03 18:01:31本丸を案内したりご飯あげてみたりテレビ見せてみたり、いろいろやってみたのですが彼は特に興味がないご様子。 記憶が、記憶が。と時折言います。 なんだか苦しそうです。 #葦船本丸
2016-01-03 18:06:44同じ粟田口のやげんに相談してみました。どうしたら元気になってもらえますかね。 「ほねばみ兄ィねぇ、あの人も焼けていろいろふっとんでるしなぁ」 どうにかなりませんかね 「記憶はなぁ、どうしよーもねぇからなぁ…。なんか適当にきのまぎれるものでも与えるしかなさそうだ」 #葦船本丸
2016-01-09 01:51:32きのまぎれるもの。 「まだここにきてない粟田口の刀。いるんだろ?」 なるほど、まぁ賑やかになれば落ち込んでる暇すらないかもしれませんね… #葦船本丸
2016-01-09 01:51:49政府の偉い人からもらった資料には粟田口の脇差がもう1人いると書いてありました。 よしこの子にしよう。探そう。 なまずおとうしろう、なんか面白い名前ですね #葦船本丸
2016-01-05 10:13:43その日からで鯰尾捜索が始まりました。 歌仙たちには何回も外を回ってもらって 疲労状態になってしまったこともありました。 こんなに出陣に力入れたのは初めてでしたね。 いままで目的もなくなんとなく出陣してましたし… #葦船本丸
2016-01-05 13:58:10そんな頑張りをあざ笑うように(??)鯰尾藤四郎はデイリーの鍛刀でやってきたのでした。 何人かの刀には八つ当たりされました。りふじん。 #葦船本丸
2016-01-05 13:59:39鯰尾がきてから骨喰は明るくなった。 (というか暗くなる隙を鯰尾があたえなかったという方が近いかもしれない。鯰尾はいつもうろちょろと骨喰ついてまわってなにかじょうだんをいったりしていた。) よかった。 #葦船本丸
2016-01-09 01:44:33鯰尾藤四郎は…なんでしょうね。綺麗な見た目をしていますが自由な性格をしていて、面白い子です あとなんだかいちいち物言いが、なんていうか含みがあっていろいろ考えてしまいますよね。 わたしだけでしょうか (隣でわたしの日記をチラチラ見ている江雪さんが蔑むような目で見てます #葦船本丸
2016-01-05 14:12:36鯰尾がきてからも骨喰は自分の過去にこだわり続けました。 自分に関する資料を貸してくれ、と頼んできたり。他の刀に話を聞きに行ったりしていましたね(どれも自分の納得いくものではなかったようですが…) #葦船本丸
2016-01-05 14:22:06ーーなんでそんなに記憶にこだわるんでしょうねぇ。 いまが楽しければいいじゃないですか。 そんなことをポツリと鯰尾の前でこぼしました。 #葦船本丸
2016-01-05 14:25:47鯰尾は綺麗な顔をこちらに向けて「俺たちにはそれしかないですからね。」と答えました。 #葦船本丸
2016-01-09 01:17:25「人には手足があって、話す口もあって、自分がいた歴史を自分で残すことができますよね。でも俺たちにはそれがない…何もなすことができない。自分を証明するのは自分の記憶しかない。」 「何ていうんでしょうね〜自分のこの…本体と記憶だけがヨスガなのです。わかります?」 #葦船本丸
2016-01-09 01:23:09「自分がいたことを証明できるのは自分の記憶しかないのです。それがなくなった骨喰は、きっと不安なのですね。」 自分を証明できるのは、自分だけ?人の記録があるじゃないですか 「…記録はまぁ、俺自身がやったことじゃなくて俺のことを作った人や俺を使った人の記録ですよ」 #葦船本丸
2016-01-09 01:29:52複雑な問題らしかった。 記憶がないのが不安、ねぇ。でも、もしそうなら (鯰尾だって記憶がないのにあなたは不安ではないのでしょうか) 「?なんです?こっちをそんなに見て。くすぐる?」 くすぐりません。 #葦船本丸
2016-01-09 01:32:06「昔の記憶はもしかしたら嫌な記憶かもしれません。でもそれは自分を成す大事なものです。」 「主人はもしかして記憶に頓着しないってか、忘れたいことでもある人ですかね。」 …まぁ忘れたいことのひとつやふたつ。生きていればありますよね #葦船本丸
2016-01-09 01:35:04「ダメですよ。そんなに簡単に捨てちゃぁ、今までの出来事全部含めてあなたなんですから!」 鯰尾はそういって人差し指で私の頬をつつきました。 むぅ、またそういう可愛いことをする。 #葦船本丸
2016-01-09 01:37:57場面転換。その日の夜です
……、 、、 「おぇう…うううぇ」 庭の隅、誰にも見つからないように1人胃液を吐き出す。 鯰尾藤四郎は夢を見た。 渦巻く炎の夢。 なくした記憶の切れ端だ。 時々脳裏に現れて鯰尾の心を刺してはまた薄れていく。 痛むけれど忘れたくはない。 大事なものだ。 #葦船本丸
2016-01-09 01:42:28