文藝春秋 霞が関コンフィデンシャル抜粋 (2016年2月号)

軽前税率の舞台裏についての記述から抜粋しました。
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びーじー @bg_line

少し長いですが文藝春秋 2016年2月号 霞が関コンフィデンシャルより、主税局の誤算を引用した連ツイをしようと思います。

2016-01-09 19:42:48
びーじー @bg_line

(その1) 消費税10%時に導入する軽減税率の仕組みづくりで財務省、とりわけ主税局の権威失墜が明らかになった。主税局長主計局長の双方を経験した田中一穂事務次官への首相官邸の視線は厳しく、攻防戦を指揮した佐藤慎一主税局長の来年の事務次官昇格に黄信号が灯った。

2016-01-09 19:43:29
びーじー @bg_line

(その2) 主税局は出だしからつまずいていた。いわゆる「還付金」構想を打ち出し、各方面の了解をとりつけたと考えたのが第一の誤算。次に、財務省主導を最も嫌う安倍首相と自民党の折衝にも、主税局幹部が立ち会ったことだ。

2016-01-09 19:44:03
びーじー @bg_line

(その3) さらに軽減税率の範囲が当初の四千億円から、食品・加工品を含む一兆円規模で決着しかかった際、「外食を含む飲食料品全般。財源は一兆三千億円」を唐突に持ち出し、わずか一日で終わった。さすがに財源が膨らむことに福田淳一主計局長ら主計局が反対に回り、麻生財務相が抑え込んだ。

2016-01-09 19:44:29
びーじー @bg_line

(その4) 主税局は主計局に比べ人数は少なく、理論派が多いことから「原理主義者」と省内でも呼ばれてきた。政治主義の主計局に対し、主税局が税制決定で影響力を持てたのは、自民党税制調査会と結託していたからにほかならない。

2016-01-09 19:45:09
びーじー @bg_line

(その5) だが故山中貞則氏のような「専門職のドン」が去り、小選挙区制になって党首の力が増した自民党において、税調の力はなくなっていた。

2016-01-09 19:46:31
びーじー @bg_line

(その6) 主税局は、何年かに一度は必ず次官を出してきた。このところ主計畑の独占が続いてきたが、佐藤局長は薄井信明元次官(40年)以来、16年ぶりに主税畑の時間になるはずだった。だが、時代の変化と政治の流れを見誤り、功を焦った佐藤局長は菅義偉官房長官らの不興を買った。

2016-01-09 19:47:10
びーじー @bg_line

(その7) 佐藤局長の次官就任が流れた場合、福田主計局長が当初予定より一年、前倒しで次官となる。 以上、文藝春秋2016年2月号 霞が関コンフィデンシャルより引用終わり

2016-01-09 19:48:14
びーじー @bg_line

大迷走「軽減税率」協議の舞台裏「谷垣+財務省」に圧勝した「菅+公明」 一気に衆参ダブル選に舵を切った 霞が関コンフィデンシャルと合わせて軽減税率の舞台裏もどうぞ。政局ウォッチャーはとても楽しめると思いますw gekkan.bunshun.jp/articles/-/177…

2016-01-09 20:59:06