川崎晶平刀匠「日本刀の魅力と刀鍛冶の仕事」 まとめ

SS無し。誤字ゆるして。 発言の情報元はニコ生にて。
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新田 @nittayyy

Q. 刀鍛冶さんはどのくらいいるの? A. 全日本刀匠会というのがあり、所属人は約200人ほど。全員がフルタイムで刀匠をやっている訳ではない。実質、刀匠だけの人はとても少ない。約5年間の修行を経て、資格制。#川崎晶平刀匠

2016-01-14 13:44:56
新田 @nittayyy

川崎晶平刀匠は住み込みで朝起きたら、庭をはわいたり、子供を風呂に入れさせたりそうしながら師匠から仕事の技術を盗んでいった。師匠自体は何も教えてくれない。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 13:46:29
新田 @nittayyy

鍛刀において通常は三人がかりで「トンテンカン」と叩く。しかし、下手な人が叩くとたまに「チン」と音を発する。これが「トンチンカン」の始まり。#川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:15:04
新田 @nittayyy

川崎晶平刀匠は材料から刀を作る。よって年間に作るのは14・15本。その中で世の中に送られるのは約10本。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:17:08
新田 @nittayyy

刀匠は銃刀法に従い、月に二本、年間に24本しか刀を作ってはいけない。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:20:33
新田 @nittayyy

Q. なんで刀を叩くの? A.金属は叩くと組織が揃って、また強くなる為。同時にどんどん叩いて、伸ばして、たがめを入れて、折り返す。現代の鉄鉱は極めて純度が高い。よって折り返して、火の中に入れるとくっつく。それによって、火の中で練る事が可能となる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:25:10
新田 @nittayyy

以上の過程によって、刀は鉄の何層の塊になっており、非常に強い刀が生まれる。これを「折り返し鍛錬」と呼ぶ。材料を揃える→材料を組み合わせる→鍛刀。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:27:16
新田 @nittayyy

刀匠が使うもの燃料である炭・藁の灰・泥。木は松。泥は真っ赤になった鉄に藁を付けて、泥を刀にかけると衣が付く。例えとしては焼き芋にアルミホイルで中が柔らかくなるイメージ。鉄が中まで赤くなるので、そういう事をする。泥を使う事で鉄がくっつきやすくなる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:35:44
新田 @nittayyy

鉄は純度が高いが、スポンジみたいに膨らんでいるので小さな中に不純物(ゴミみたい)がたくさん含まれている。それを叩きながら、吐き出させる。泥を鉄にくっつける事によって、不純物が出ていきやすくなる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:39:06
新田 @nittayyy

刀を練りながらだと、空気が入ってしまう事がある。鏨で穴を開けて空気を抜く作業が必要。これらの作業を約15~16回繰り返す。「すみきりさんねん(漢字不明)」という言葉があり、刀匠が使う燃料である炭を均等な長さで切らなければならない。   #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:46:28
新田 @nittayyy

その間に弟子は師匠の仕事を盗み見て、仕事を覚えていく。「炭切り三年」をしている間は仕事を覚えなさいの意味。 Q.初めて刀を打つ時はもう盗み見てるから、作れるぐらいなっていないといけないんですか? A.そういう想定である日親方に「お前やれ」と告げられる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:50:48
新田 @nittayyy

もちろん大抵の初鍛刀はまともにできない。すると川崎晶平刀匠は師匠から金槌を投げつけられたり、怒られる。そこで自分が「なにを見ていなかったのか?」とまた確認ができる。大体三年目で初鍛刀を任される。 25歳でこの世界は遅い方である。皆、20…約二十歳で志願する。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 10:59:14
新田 @nittayyy

向こう鎚は物凄く力を要する為に長い。金槌の頭部分だけでも8キロである。川崎晶平刀匠は弟子の頃(まだ刀を打たせてもらえなかった頃)に師匠から毎日息を切らせずに1000回打てる様になれと指導された。よって木の根っこ等をひたすらに叩いていた。  #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:05:57
新田 @nittayyy

向こう鎚の端を持って叩くので、非常に重たい。二丁掛によってとても火花が散る。火花によって体が焦げる事はない。飛んでいる火花は不純物である。火花が体に付くと、一応やけどはするがほぼ液体状なので大した事にはならない。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:10:48
新田 @nittayyy

鍛刀は月に半分の仕事。残りは刀の形になった物を研ぎ師に出す前に、刀を仕上げる。刀匠は全部の器具を作る。鍛刀をする時に小さな桶に水を入れて準備をしておく。刀を水に入れるのはウソ。理由として鉄は熱いうちに叩かないといけないので、毎回冷やす事はしない。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:21:25
新田 @nittayyy

Q.水はなんの為に使うの? A.鉄をある程度叩いた時に表面に不純物が浮かんでくる。それを鉄敷(鉄の上に)水をかけ、赤い鉄を上から叩く事によって、その間に水蒸気爆発が起こる。水蒸気爆発によって、鉄の不純物が飛んでいってキレイになる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:25:06
新田 @nittayyy

刀はもっと表情が豊かであり、美しいものであるのでぜひ見ていただきたい。Q.なんで刀が綺麗に研がれているか? A. 世界中にナイフや刀剣の文化はある。しかし、刀を綺麗に研ぎ、観賞やお守りにしようとする文化は日本だけである。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:31:25
新田 @nittayyy

神道の中にピカピカ光っている金属には、魔物・病魔が寄り付かないという考えがある。よって刀を持つ事によって浮気相手を成敗しよう等な用途ではない。刀は魔物・病魔を避けようというものでもある #川崎晶平刀匠 参考→鏡

2016-01-15 11:16:59
新田 @nittayyy

@odnimada 神道由来の慣習で、刀によって魔を斬るといった意味や魔物の使いとされていた猫が光り物を嫌がるので刀を置くことが魔よけとされた。

2016-01-15 11:17:36
新田 @nittayyy

皆さん大河ドラマを視聴しますよね。劇内で馬に乗り、刀を振り回す侍がいます。馬に乗るほどの武士は基本「槍」を持ちます。理由としては槍の方が長さのリーチがある。刀はよほどの接近戦、状況にしか使わない。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:41:34
新田 @nittayyy

大河ドラマはドラマです。実際の戦に刀がそれほど運用されたのではない。なぜ良刀は数百年も保存する事ができたのか。それは身分が高い武将は本陣で座って、戦わないからである。身分が高い武将が良い刀を持つのはステータスであった。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:44:21
新田 @nittayyy

例え話として、江戸時代の侍。侍が社交場でもある吉原に行く。吉原では刀を茶屋に預けないといけない為、町人も武士も区別が付かない。その際、江戸の侍は非力、体格が貧弱、だがいい刀と洒落た小道具を持っている。それを見て女将が江戸の武士を「遊びなれている」と見なす。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:50:17
新田 @nittayyy

対照的に地方の侍は、体格は大きく、いかにも何かを切る様な刀を持っている。それを茶屋の女将に預けると「この方は田舎者」だと接客を判断する事ができる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:52:07
新田 @nittayyy

Q.刀の重量は打つ回数によって変化しますか? A.実質的に重ねる層が多いほど打つ回数は多くなります。刀は時代時代によって、姿が変わってくる。昔における鉄を扱える仕事は最新鋭の技術であった。例えば「鎌倉の刀が良い」と噂が流れると、その流行りが全国に広まる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:55:00
新田 @nittayyy

流行りによって、地方にいけば多少は「ダサいかな」はあるが全国に渡って同じ刀を形をしている。従って、刀の製造時代が把握する事ができる。 #川崎晶平刀匠

2016-01-14 11:58:06