【GUNNER】- Tears of the Giant Robot Two Dash -

AKITO @MASKEDGUNNER

▄︻┻┳═一　＝＝＝【22:00】

AKITO @MASKEDGUNNER

▄︻┻┳═一　＝＝＝【目障りならミュートしておくといい…】 ▄︻┻┳═一　＝＝＝【久々の更新だが…なんとかなる……】 ▄︻┻┳═一　＝＝＝【俺は…仮面ガンナーだ……】

AKITO @MASKEDGUNNER

▄︻┻┳═一　＝＝＝【これの続きな…？ togetter.com/li/905399】

AKITO @MASKEDGUNNER

「-ティアーズ・オブ・ザ・ジャイアント・ロボット・ツー・ダッシュ-」

AKITO @MASKEDGUNNER

[助けて………]「な…なんだ今のは……」目の前にいる仮面ガンナーを始末するべく、右腕の銃口を向け威嚇する巨大ロボット、ジャンキラー。しかし仮面ガンナーはその直後に聞こえてきた声について考えていた。 1

AKITO @MASKEDGUNNER

（この声…どこから…？まさか…！！）仮面ガンナーはある結論にたどり着いたが、それを悟らねぬようにあえて交戦することに。「ジャンキラー…か……物騒な名前だな……」仮面ガンナーはUSPをしまい、ビクトリーアナライザーを取り出す。「面白い…なら殺してみろ…俺を……！」 2

AKITO @MASKEDGUNNER

「覚悟しろ！侵入者め！お前を生きて返すわけにはいかん！」四角い端末を持った研究者は、その端末を変形させ、タブレット端末の形から銃の形へと変化させた！そしてその銃口を向け、仮面ガンナーに向けてエネルギー弾を発射した！「ちっ…！」慌てて物陰に隠れる仮面ガンナー！ 3

AKITO @MASKEDGUNNER

「隠れても無駄だぞ！まとめて吹き飛ばしてやる！」研究者は端末の側面にあるボタンのうち、一番右のボタンを押した！［JEAN-CANNON!］端末から電子音声が発せられると、ジャンキラーは右腕の銃口で仮面ガンナーを狙い、実弾を連射した！バババババッ！仮面ガンナーはギリギリで回避！ 4

AKITO @MASKEDGUNNER

「足止めだけでもできれば…！FGW…メインウェポン展開…！」仮面ガンナーはライザーから普段装備しているFGWを全て展開した！「くらえぇぇぇっ…！！」そしてジャンキラーに向けて一斉に砲撃！！ドドドォォォン！！！！「やったか…！？」しかし全弾受けてもジャンキラーはほぼ無傷！ 5

AKITO @MASKEDGUNNER

「正面からは対抗できんな…それなら…」仮面ガンナーは研究者を見る！「端末を奪うほうが早そうだな…！」仮面ガンナーはフソウフォートレスでジャンキラーの攻撃をかいくぐり、その近くにいた研究者の前に着地した！「遠目からだと見えにくかったが…お前…結構年いってんだな…？」 6

AKITO @MASKEDGUNNER

見た目的には60代の、白髪まじりの小柄な男性。仮面ガンナーはその男の手から端末を奪い取り、その男を蹴り飛ばす。「お前に用はない…消えろ…」吹き飛んだその男に、仮面ガンナーはマヤエアクラフトランチャーの砲撃を浴びせる！ドドドォン！たちまち肉片になる研究者！「これで…ん…？」 7

AKITO @MASKEDGUNNER

仮面ガンナーが振り向くと、そこには制御可能となったはずのジャンキラーがこちらに銃口を向けている姿が！次の瞬間！ババババッ！「あっぶねぇ…！」仮面ガンナーに向けて銃撃するジャンキラー！「馬鹿な…制御可能になったはずだ…何故…！？」仮面ガンナーは動き回り、攻撃を回避する！ 8

AKITO @MASKEDGUNNER

[君も同じなのか？彼と…]聞こえてきたのは先ほどと同じ声。これで仮面ガンナーは確信した。「この声…お前だな…ジャンキラー…！」仮面ガンナーがそう叫んだ瞬間、ジャンキラーの動きが止まる。「……やはりそうか…同じとはなんだ…お前は何故…人間に制御されている…？」 9

AKITO @MASKEDGUNNER

[僕は元々…ナオキっていう人とジャンク屋をやっていた作業用ロボットだったんだ。]ジャンキラーは自らの過去を語り始める。[でもある日突然、軍の人間がやってきて僕を拘束してここに連れてきたんだ。知能がある兵器を作るんだって言ってね。それに逆らったナオキは殺されたよ。] 10

AKITO @MASKEDGUNNER

「知能がある兵器……艦娘と似ているが……」[僕は艦娘が実用化される以前にここに来たんだ。身体に様々な兵器を搭載していくうちに、僕の身体はどんどん巨大化していった。]仮面ガンナーはただ話を聞くだけであった。[でももう、僕を改造して操っていたあの老いぼれはいない！だから！] 11

AKITO @MASKEDGUNNER

[僕はここを出て、復讐するんだ！戦うことしか頭にない人間たちに！艦娘がどうだの正義がどうだの言ってるけど、そんなの戯言だ！]ジャンキラーは左腕を振り上げる！[まずは君を倒す！]左腕で仮面ガンナーを殴りつけようとするジャンキラー！「はっ…！」ジャンプして回避する仮面ガンナー！ 12

AKITO @MASKEDGUNNER

「じゃあ質問するが…お前が復讐に燃えたところで…そのナオキという男は帰ってくるのか…？」地面にめり込んだジャンキラーの拳に着地しながら、挑発するように質問を投げかける仮面ガンナー。[それは…]うまく答えられないジャンキラー。「俺も…軍が正義だなんて少しも思ってない…」 13

AKITO @MASKEDGUNNER

「だが…関係ない人間を殺せば…それこそお前のような思いをする奴が少なからず出てくるはずだ…お前はそれでいいのか…？」[……]何も言わないジャンキラー。しかし目は仮面ガンナーの方を見ている。[じゃあ……]ジャンキラーが口を開く。[じゃあ僕はどうしたらいいんだ！？僕は……！！] 14

AKITO @MASKEDGUNNER

そう叫んだジャンキラーの目からは、緑色に輝く粒子が溢れ出て流れていた。「まるで涙だな…ジャンキラー……」その様子を見て、仮面ガンナーはあることを思いつく。「なあジャンキラー…お前をここに連れてきたのはどこのどいつだ…？」[……柱島泊地ってところの長官だって聞いた。] 15

AKITO @MASKEDGUNNER

「それならちょうどいい…どうだ…一緒にそいつを潰しに行かないか…？」[え…？]戸惑うジャンキラー。突然の提案だった。「俺もさっきの通信聞いてて…あのクソ野郎をなんとかしたいところだったんだ…お前も手伝ってくれ……」[………何か変なことしたら、君を真っ先に殺すからね。] 16

AKITO @MASKEDGUNNER

「話が早くて助かる…俺の名は仮面ガンナー…よろしくな……」[…まだ仲間になったわけじゃない。でも、今は協力するよ。]目的が同じだったためか、すんなりと協力することに。「柱島泊地はここからすぐそこだ…俺達が長官の部屋に直接突っ込むから…お前はそのためのルート確保を頼む…」 16

AKITO @MASKEDGUNNER

[俺…達？]「ああ…説明してなかったな…俺が使用する艤装は全て…死亡した艦娘をその意思と共に再構成したもの…言ってしまえば喋る艤装だ…」[へぇ…不思議だね。なんか僕みたい。]自虐のように返事をするジャンキラー。「お前がただの兵器か…そうでないか…それはお前が決めることだ…」 17

AKITO @MASKEDGUNNER

「さーて…そうと決まれば…」仮面ガンナーは奪った端末をタブレット型に戻した。「ここを出ないとな……」仮面ガンナーは研究者がいた付近の設備を調べる。「多分天井のハッチが開けるようになってるはず……これか…？」仮面ガンナーは壁にある「開」「閉」という二つのボタンの「開」を押す。 18

AKITO @MASKEDGUNNER

するとガガガガガッという重い音と共に、天井が中心から左右に別れて開いていく。そしてそこからは、地上に広がるジャングルと、曇りない青空が見えた。「ジャンキラー…お前…飛べるか…？」[行けるよ。]「じゃあついてこい…祭りの始まりだ……お前の過去にケリをつけよう…！」 19

AKITO @MASKEDGUNNER

仮面ガンナーとジャンキラーは、それぞれの飛行能力でハッチから飛び出す！「俺は…ただ俺の敵を撃つのみ…艦娘だろうと深海棲艦だろうと…軍の上層部だろうと関係ない…行くぞ……！」仮面ガンナーはライザーと奪った端末を収納し、柱島泊地を目指す！己の敵を撃つために！ 20