ショートストーリー（著書：刹那）

刹那 @alice_ma5

何か思ってたより長くなってしまったwww内容は薄いけどな！

刹那 @alice_ma5

適当に区切ってツイートするか。

刹那 @alice_ma5

終礼のチャイムが鳴り響いた瞬間、辺りは喧騒に包まれる。漸く終わった、だの、部活行くぞ、だの、毎日毎日ご苦労なこった。帰宅部で我関せずを決め込んでいる俺は、慌ただしいその空気が落ち着くまでゆっくり帰り支度をする。

刹那 @alice_ma5

元の静けさを取り戻しつつあった頃、俺は隣のクラスである1年D組の教室に入った。 「桜ー」 帰るぞ、と言いかけて止どまる。ああ、まただ。 彼女の席は窓側の一番後ろにある。数日前に席替えがあり、そこに落ち着いた彼女は大層喜んでいた。 これで授業中も本が読める、と。

刹那 @alice_ma5

学生なのだから授業に集中しなさい。とは思うものの、如何せん自分も携帯を弄っていたりするので人のことは言えない。 恐らく授業が始まってからすぐに読み始めたであろう彼女に近寄りながらもう一度声をかけた。 「桜」 「…………んー？」 「帰るぞ」 「…………んー」

刹那 @alice_ma5

「んー、じゃなくて。帰るぞ」 「…………んー」 ダメだこりゃ。俺はがくりと肩を落とす。こうなってしまったら最後、桜は梃子でも動かない。仕方がないと嘆息し、前の椅子に跨って背凭れに肘をついた。

刹那 @alice_ma5

彼女の目線が俺に向けられることはなく、活字を追って下がっては上がり、下がっては上がりを繰り返す。 ふと、睫毛が長いなと思った。 桜は端整な顔立ちをしている。本人はそんなことないと言っているが、男の俺から見ても整っているなと思えるほど。

刹那 @alice_ma5

肩先で切り揃えられた髪は真っ直ぐで黒く、それに対して首筋は驚くほど白い。元々インドア派だと言っていた彼女は恐らく、幼い頃から本を読み耽っていたのだろう。今の姿からも容易に想像出来る。

刹那 @alice_ma5

さらり、と、耳に掛けていた髪が零れ落ちた。 特段気にする風もなく本を読み進める桜。 窓の隙間からだろうか。微かに吹く風が桜の髪をふわりと翻らせる。 緩やかに揺れる髪を見つめて、そして。 手を伸ばした。 風に踊る髪を捕まえて耳にかけてやる。

刹那 @alice_ma5

見た目通りの触り心地に驚きながら、髪の中に指を通した。 癖のない髪は絡まることを知らず、指からするりと逃げていく。 ああ、これは良いなぁ。 自分の髪ではまずあり得ない触り心地に、指を通してその感触をひとしきり堪能する。

刹那 @alice_ma5

髪に向けていた目線を桜の目元に移す。 今まで伏せられていた彼女の目は、真っ直ぐこちらを向いていた。視線が交わる。 「佳祐」 「うん？」 髪に触れていた手をそのままに、俺は首を傾けた。 ふいに桜の手が伸びる。 本から離されたそれはゆっくりと持ち上がり、俺の頭にぽんと落ちた。

刹那 @alice_ma5

そして緩やか移動し、頰を包む。 穏やかだと思った。まるでここだけが世界から隔離されたかのようにゆっくりと時が流れていく。 何となく心地良くて、再び髪を弄んだ。 零れ落ちては追いかけて、またさらりと逃げられて。 飽きないなぁと思いながら触れていたら、目の前にいる彼女が溜息を吐いた。

刹那 @alice_ma5

「どっかの誰かさんのせいで集中出来なくなった」 頰に触れていた手を離し、本を閉じてからもう一度盛大に溜息を吐く。 「それは良かった」 なら帰ろうと促すと、彼女はキッと睨んできた。上目遣いで睨まれても怖くない。 「…………肉まん」

刹那 @alice_ma5

ふて腐れた表情のままぽつりと呟く彼女に、はいはいと言いながら髪から手を抜き、頭にぽんと乗せて。 「ほら、行くぞ」 そう言えば。彼女は花が綻ぶかの如く微笑み、頷くのだ。 「肉まんって可愛くないなぁ」なんて小言を言えば「別に本でも良いんだよ？」と返ってくる。何ともまあ可愛くない奴だ。

刹那 @alice_ma5

だけど。 「佳祐ー！」 いつの間にか前を歩いていた彼女が振り向き、早く早くと俺を急かす。 軽く走って隣に並べば、彼女は俺を見上げ、微笑みかけてくれるから。 可愛い奴なんだよなぁ、と思ってしまうのだ。

刹那 @alice_ma5

さあもう終わりだ力尽きた久し振り過ぎて何言ってるのかわからん。本読まないとダメだなぁ。

刹那 @alice_ma5

刹那さん、2年振りにSSを書くの巻。

刹那 @alice_ma5

自分で書いといてあれやけど、滾らんかった。ってか書いててどんどん違う方向に……

刹那 @alice_ma5

SSはお題とか貰えたら書くかもしれないよー、と言ってみる。もちろん試験が終わったらね(白目)