カラ松の疎外感とチビ太の孤独

『カラ松事変』『チビ太のおでん』『チビ太の花のいのち』を中心とした考察。自分用メモ。たまに増えたり減ったりします。
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墨汁ババロア @mokutanso

カラ松事変はカラ松の話だと思っていたけれど、9話と15話と観て確信した。5A・9A・15Bはカラ松とチビ太の孤独と愛への渇望を描いた連作だ

2016-01-21 20:51:35
墨汁ババロア @mokutanso

『カラ松事変』はカラ松チビ太の声(要求、欲求、嘆願)が対象に届かない話。『チビ太のおでん』はカラ松とチビ太が相互理解のために必要な対話を放棄した為にふたりとも孤独で終わる話。『チビ太の花のいのち』はふたりが己を孤独と認め、求めていた愛の形を己との対話によって認識する話。

2016-01-21 20:29:50
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso いや、『カラ松事変』はふたりの期待が裏切られる話かも。チビ太は金<兄弟であることを見込んで誘拐&身代金要求したけど、カラ松は兄弟に見捨てられてしまう。そして、5話ABではじめてカラ松は自分の疎外感を認識した

2016-01-22 14:18:03
墨汁ババロア @mokutanso

カラ松事変では、チビ太はもの言わないカラ松を置き去りにして消える。チビ太はカラ松の為に一計を案じたが、それは「兄弟にとってカラ松が大切な存在である」という前提のもとの行動であり、チビ太はカラ松の感じただろう痛みを理解はしてないし気付いてすらいないかもしれない

2016-01-22 00:44:43
墨汁ババロア @mokutanso

「彼には家族がいるから」それだけの事実でチビ太から見たカラ松が孤独でないとしたらあまりにも切ない。そいつは家族から無視されてるし、改善の意思を見せても要望を聞こうとしても一向に返事を貰えない男なんですよ!?

2016-01-22 00:47:42
墨汁ババロア @mokutanso

カラ松は5話からずっとその疎外感を打破しようとして戦い、自分を改善しようとしたし、不満を聞いたし、要望に応えようとした。でも駄目だった。流されてしまうし、無視されてしまう。彼は己の願いが兄弟間で叶わないと諦めたから、理想の女としての花の精を召喚したんだよ

2016-01-22 14:31:56
墨汁ババロア @mokutanso

カラ松はチビ太の寂しさを知っていて、チビ太はカラ松の寂しさに気付いていない

2016-01-22 00:50:14
墨汁ババロア @mokutanso

花の孤独に気付いて共感したなら、カラ松の孤独にも気付いてあげてよ!!??

2016-01-22 01:13:19
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso チビ太の感じている苦しみは「ひとりきりの孤独」であり、カラ松が感じているだろう苦しみは「大勢の中での疎外感」。微妙に種類が違うから、道端でぽつねんと咲いてる花に共感できても、生まれた時から6人でワチャワチャやってたカラ松の現在の苦痛にはピンと来ないのだろう…

2016-01-22 10:30:55
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso チビ太の孤独はひとりであることと愛する人がいない故の寂しさだけど、カラ松の疎外感は「話を聞いて、不満を教えて、無視しないで、私を見て!!!」と大切な人たちがいるのに、その人たちがこっちを見てくれない、こっちを見てくれる条件すら示してくれない地獄だ

2016-01-22 14:38:26
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso 好きだから憎めない。憎めないとなると、その苦痛の理由を自分に置くしかない。誰も憎めず、責任を転嫁できないところがカラ松の優しさであって、カラ松を苦しめるある意味最大の理由かもしれない。カラ松の行き場の無い嘆きが爆発したのが15話

2016-01-22 14:46:01
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso 愛する人がいない故の孤独と愛する人がいる故の孤独

2016-01-22 14:40:01
墨汁ババロア @mokutanso

「オイラはずっと一人でやってきた。だが、お前には父と母がいて、5人も兄弟がいるじゃないか」 違う、違うんだよ!!! チビ太……

2016-01-22 10:34:02
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso ああ、でも。カラ松はチビ太が愛した花の精を失ったことを知っているだろうし、カラ松もまたチビ太と同様に花の精を失った。お互いの孤独を埋めるただひとりの人にはなれなくても、チビ太が自分と同じような喪失と悲しみにあったことをカラ松は知っている

2016-01-21 20:40:52
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso 知っているカラ松にとってはその悲しみと孤独はひとりのものではない。全てが終わった後にカラ松がチビ太に、自分が一部始終を見ていたこと、寂しかったから真似て花の精を呼び出したこと、花の精は失われてしまったことを伝えられたら悲しみと孤独をふたりで分かち合えるのにね

2016-01-21 20:45:14
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso チビ太の寂しさは「孤独」、カラ松の寂しさは「疎外感」。ふたりは寂しさを抱えたもの同士だけれど、寂しさの種類が違うから中々分かり合えていなかった。それが15話で『花の精』という存在を通して共感できるかもしれない可能性がでてきた

2016-01-22 15:23:13
墨汁ババロア @mokutanso

@mokutanso 次はチビ太がカラ松の孤独に気付く番だよ。そんでもって2人してお酒飲みながらワンワンと泣いてくれ。ただ苦しい、つらいと吐きだしてくれ

2016-01-22 11:49:55