テレメンタリー 2016「輪廻〜原子炉から 300m」

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大間町に 原発の 話が 浮上した 当時、青森県は すでに 多くの 核関連施設を 受け入れていました

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六ケ所村には 使用済み核燃料、再処理施設を はじめとした 核燃料サイクル施設、東通村には 原子力発電所、そして 大間町も また 地域経済の 起爆剤として 原発誘致に 踏み切りました

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これまでに 受け取ってきた 交付金は およそ 270億円、雇用、経済 そして 地域振興、原子力産業が 町の 今を ささえています ＜1984年 町議会が 原発誘致を 決議＞

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誘致が 決まり 用地買収が 進む 中で、ただ一人 反対しつづけた 地権者が いました 厚子さんの 母、あさ子さんです

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「自分の 生まれたところを やっぱり 守らなければという 想いは、やっぱり 自分の 生まれたところを 愛してたんではないかなと 思う」(小笠原厚子さん)

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次第に 孤立し 嫌がらせを 受けながらも なお 自分の 土地を 守りつづけた 母 結婚を 期に 北海道で 暮らしていた 厚子さんは その 孤独な 闘いを 知りませんでした 2002年 10月、現金 7,000万円を 横領しようと 自作自演の 強盗が 発生

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それは 原発用地の 買収資金でした 買収に 応じない あさ子さんの 娘、厚子さんも 警察で 事情を 聞かれ、このとき 初めて 母が 一人で 闘っていることを 知ります

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「母に いろいろ どうなったの、どうなの こうなのと 聞いてるうちに、だんだん だんだん ちょっと 事情を 知るたびに、なんか すごく すごく すごく 不信感を 抱きまして、やられたり 思ったりしてても 自分からは 行動しなかったと 思うんですけども」(小笠原厚子さん)

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「私が 問いただしたので『んだば』ってことで、いっしょになって 行動して、ちょっと 確認して」(小笠原厚子さん)

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＜2002年 10月 第2次公開ヒヤリング＞ 同じ 想いで 繋がった 母と 娘、ここから 行動を 共にします

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「もし 原発が 稼働することになって、炉心から たった 300m のところに 一般の 人が 出入りすることになっても、原発から 漏れる 放射能が 人体に 及ぼす 影響は、本当に ないのでしょうか ?」(小笠原厚子さん)

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しかし 公開ヒヤリングの 帰りに 撮った この 写真が 最後の 一枚、2人の 時間は 4年足らずで 終わりを 告げました

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