SOLAの蒼い鳥

「SOLAってどんな人?」と聞かれたら、こんな人。
0
前へ 1 ・・ 11 12
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《あいたいせいりろん》 隣にならんで歩くのも 面とむかって話すのも わたしじゃなくていいと思う しらないだれかでいいと思う もう会わないと決めたなら あなたのわたしはうすまって とけて、きえて、なくなって とけて、きえて、なくなるの それでもいい それでもいいや それでも、会いたいや

2018-05-13 18:05:15
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《ヒトリアソビ》 もういいかい、明日天気にならなくても もういいかい、過去を振り返らなくても もういいかい、勝ち負けに拘らなくても もういいかい、つまづいて進めなくても まぁだだよ、 まぁだだよ、 まぁだだよ、 まぁだだよ、…… 一拍おいて、静寂。 もういいかい、手の鳴るほうへ歩いても

2018-05-18 00:09:48
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《平行四辺形》 「長い髪が似合うね」と言った次の日、ショートになっていた。 「その靴、素敵だね」と言った日から、履いている姿を見ない。 「僕のこと嫌い?」と聞けば、泣きそうな顔で「好き」と言う。 対角線だけをたよりに四辺をなぞる そんな言葉に、意味なんてないんだ

2018-05-18 19:42:02
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《鍋底の穴》 鍋底に穴が空いたままではいくら勢いよく蛇口を捻ったって満たされるわけもないのにそのまま火にかけたら穴が広がる一方なのに判っていて解っていて塞ぐ術すら模索しないでまだ大丈夫まだ使えると知らない振りして気付かぬ振りして蓋をして独りで居ても誰かと居ても鍋底に穴が空いたまま

2018-05-18 20:16:00
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《なんでもない日》 なんにもなかったと なんでもない一日だったと 本当に 本当にそうであろうか 意味のない会話の中にも多少意味はあって あまり進まなかった作業は少し進んでいて 500mlのお茶は空のペットボトルになって いずれは風化して なんにも残らない なんでもない一日が 確かに在ったのだ

2018-05-24 02:23:16
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《不要品壊収》 ひとつくらいの歯車が欠けたって 時計のハリは進むのさ 朝の目覚ましが 鳴らなくなるだけのことで わたしくらいの人間がなくたって 世界のヒビは続くのさ 朝の目覚ましが 鳴らなくなるだけのことで 在るのに無いのと同じなら いっそ壊してくれないか?

2018-05-26 06:58:46
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《いとしきみへ》 モチベーション維持なんてかっこつけたって 人の集中力なんてせいぜい30分が限度でさ 大事に思うものほど疎かにしていたと たいていは失ってから気付いたりするのさ 一番伝えたい言葉はいつも360度巡った後 結局呑み込んだままキミの幸せを祈るのさ

2018-05-26 11:56:33
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《こぼれおちたのは》 寄せて返すのは波だ 太陽が示すのは南だ 言うこと為すこと人並みだ 髪を切った 断ち切った はずだった 理由もなく 許可もなく 溢れ落ちるのは涙 はみ出したアイライン まぶたの縁が滲んだ 零れ落ちたのは涙 こぼれ おちた のは なみだ

2018-05-30 00:44:28
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《SMOKER》 長い髪をかき上げて ふーっと長い息を吐く 彼女はheavy smoker 脚を組み替え軋む椅子 カチリと安いライターが鳴る 彼女はchain smoker もうやめなよ、と言ったって 新しい煙草に火を点けるんだ 「死んだら、やめるわ」 そう、わらって。

2018-06-04 21:07:53
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《独白》 ただ 其処に在ることを許される なんてことはなくて 半角スペースに 全角スペースを ぶちこもうとしているようなものだった ただ 此処に在ることを赦される なんてことはなくて なんてこともなかったのに ただ 最後の改行にだけ わたしぶんの余白を残して

2018-06-07 01:32:24
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《曇天》 後ろを振りむけば 誰もいないけど 前だけ見ていれば 気づかないけど 装ったり繕ったり そんなふりばっかり うまくなったつもり つらくなった? ぽつり 自問自答は堂々巡り つまり全方位全包囲 行き詰まった 息が詰まった 戦場にひとり 掲げるは軍旗 前提こそ否定せよ

2018-06-09 01:21:35
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《イッパンヒジョーシキ》 面白かったり楽しければ 笑うことが自然なように つらかったり悲しければ 泣くことも自然な行為なのに みっともないと 恥ずべきことと 我慢が当然だと それが大人だと だれがきめたの? いつおぼえたの? だれがやめたの? いつわすれたの?

2018-06-14 23:24:17
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《しろい待合室》 何故ここの壁は白いのか 純粋なのか、清潔なのか 土足で蹴り上げろ 指先で血に染めろ 汚したい、 汚したい、衝動を 抑え込んで呑み込んで 焦点が合わないままで 名前を呼ばれるのをただ、 数えるだけの空間に白い影

2018-06-21 23:26:11
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《遮光》 風が吹き荒れて 髪をなびかせて 背中を押された ような気がした 身にまとうのは 若干の疲労感と 不快感と違和感 それをまとめて 倦怠感と呼んだ 生ぬるい口上だ 耳障りでもいい 舌触りだけいい 実を落とすには ついばむだけと 親烏は啼くんだ

2018-06-27 23:28:11
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《鉄球と鎖》 変えられるものは 変えられないまま 変わってほしくない 部分だけ変わってく 時計の針が止まっても 時間は勝手に進んでく いつまでここに居るんだ どこまでついて来るんだ 背中を伝う冷えた水だけが 呼吸と鼓動を赦してくれる そんな錯視と妄想にすがって

2018-07-01 22:41:29
SOLA@DEEP_SEASONS @aoisora

《始発の終電》 自分の立つ場所が 私の居場所である 筈もなく宛もなく 街灯の疎らな道を ひたすら彷徨って 迷った末の終着点 だれでもいいから 誰のものでもない どこでもいいから 探すのはやめよう 何者でもない私が 存在しない場所で 立ち続けた結末は 迷った末の終着点

2018-07-02 04:02:18
前へ 1 ・・ 11 12