アイアンリーガーの(腐向け)(俺向け)マグナム×シルキー小話

マグシルたべたい
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驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 来る試合は来月。 シルバーが解散して、各々の道に進んだとしても、俺たちのいるべき場所はオーナーのいるこのチームだった。マグナムもしばらく居てくれたが、今なお彷徨うはぐれリーガーたちを救う旅に奔走しているという。だから残った者といえば

2016-02-02 20:58:11
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat シルキー、キアイリュウケン、初期メンバーだった。 俺たちは幾度か改正されたルールのもと楽しい試合を繰り広げたが、一度噛み締めた暴力性を手放せないでいる運営と観客が、【ゴアモード】という新ルールのもと何度となくラフを強いられることもあった。

2016-02-02 20:58:21
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat ギロチの目を掻い潜っての裏試合は、シルバーキャッスルが道を正す。そういうオーナーの指令のもと、俺たちは俺たちなりに、暴力性を沈めていった。 やがて、ゴア派のリーガーとフェア派のリーガーという格付けがなされ、ゴア派のリーガーには刻印がつけられた。

2016-02-02 21:00:30
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 来る翌月の試合は、そのゴア派の中でも一番の過激チームであり、その者達の横行を正すという目的のもと、試合が公認された。ギロチはすべてがエンターテインメントなのか。 俺は落胆した。 訓練しても訓練しても、ウィンディのようにはなれないことはわかっていた

2016-02-02 21:05:40
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat みんなは今何をしているんだろう。 どこかで汚れていない世界の試合をしているんだろうか。 リュウケンはオーナーに頼まれればなんでもやる。他のみんなは、アイアンリーガー魂というものに縋っているだけ。 おれは、怖いよ・・・マグナムエース。 怖い。

2016-02-02 21:08:00
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat その日おれは手紙を書いた。 次の日は試合だった。 だから書いたのだ。 マグナムエースへ 明日は【ゴアブレイク】というチームと試合を ます

2016-02-02 21:11:01
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 最初からいきなりビビって●まっている。 本当に情けないとおもう。 でも戦う●かないと思っている。 どうか俺に勇気をくれ。 っかり●ろって言ってくれ。 ●ルバーキャッスル魂をみせてみろと。 きっと君に言われたら、失敗●ないで 死にたくない

2016-02-02 21:15:53
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死にたくない 死 筆が折れた。

2016-02-02 21:17:42
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 試合は、あっけなく始まった。 ゴアブレイクのメンバーの装備は恐ろしくいかつい。まるでゴールド3兄弟を思わせるような金色の棘が、いたるところに生えていた。 キーパーはリュウケンに任せて、おれはMFに立った。全く勝てる気がしなかった。 「装備が普通じゃない」

2016-02-02 21:24:51
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat おれは観客席を見回したが、メンバーは誰一人として集まっていなかった。あんなにギロチが宣伝していたのに、負ける可能性を考慮しての招集宣伝だったのだろうが おれの望みは潰えていた。 試合は、残酷にも始まった。

2016-02-02 21:28:14
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 試合が始まって数秒もしないうちに、辺りを見回してキョロキョロしていたおれは、敵のMFにショルダータックルを食らった、 「ボサッとしてたら殺すぞ!」 すごく久しぶりに聞いた罵声だった、 仲間が、次々と倒れた、 倒れていくのが見えた、

2016-02-02 21:49:52
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat おれが歩き出せば、いつもガラスの破片が刺さっていた。 今度刺さったのは、心臓や脳まで貫く「弱さ」 「シルキー!立つんだ」 「ロニー、お前」 ロニーの腹部は配線が見えるほどに貫かれていた。 俺らを戦闘不能に陥らない程度に攻撃してメンバーは交代を封じてる?

2016-02-02 22:00:54
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 奴らは容赦なんかしない。弱った俺たちからどんどん点数を取ってゆく。動ける者から痛めつけていく。 もう、歩けるメンバーすらいない 「この程度か、シルバーキャッスルは」 誰も答えることができずに、3点目を奪われる。

2016-02-02 22:05:38
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 壊されたくない、死にたくない 死にたくない、死にたくない そこにいるのは、だれですか あなたは、り、りか なぜそこにいるんですか ジェイク、ジム 君たちまでなんで 【おれを置いていったの】 「シルキー、君が弱いと、みんなが壊される」

2016-02-02 22:12:57
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat ああああああああああああ ジェイク、なぜそんなこと ひどいこと ああああ 「傷つくのは、得意だろ」 ああジム、そんなことない、怖いんだ あああああああああこわい ああああ 「じゃあ何故」 なぜ? なぜって? なぜなぜなぜなぜ おえrはnzえ

2016-02-02 22:16:54
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat りか、るど ある日の手術代の上のことを思い出した。 工場長と監督と、リカルドさんが、おれのメンテナンスをしている時だ。おれはうっすら聞こえていたんんだ 「人工知能は、時に強烈なストレスにさらされると脆い。彼の人工知能は非常に興味深い」

2016-02-02 22:18:55
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 「何が興味深いんですかい」 「彼は思考に自らスイッチをプログラムしている。彼のストレス係数が一定値を上回った時に、それをオンにしてしまうものだ。判例で言えば〜」 おおおおおおおおおおれれえはああああああ あああああああ ああああ 「はじめまして」

2016-02-02 22:23:12
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 試合は騒然としている。なのに、敵も味方も、誰一人と動いていなかった。中継の声すら、言葉を失っていた。 「ちがうおれはしかたないしかたなかったころされるかもしれなかっただからやったんだこいつのないぞうこわしたんだあああ」 敵を足で何度も踏みつけながら。

2016-02-02 22:29:21
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 踏んだっていいんだ。おれはいつも踏みにじられいた だから踏んだっていいじゃないか。壊しちゃっていいじゃないか。だっておれがしんじゃうんだ。みんながやられちゃうんだ。じゃあやるしかないじゃんか、みんな居ないんだから。おれがやるしかないんだおれがおれがおれが

2016-02-02 22:34:58
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat シルキーは何度も何度も何度も、相手のチームのリーダーを踏みつけて、そうつぶやいていた。ずっとつぶやいていた。 機械類が粉々にされていく音が場内に響く。シルバーキャッスルのメンツも、敵チームも、 誰一人この惨事に動けなくなっていた。

2016-02-02 22:39:58
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat おれの中で言葉が滑っていた なんで誰も守ってくれないんだ なんでマグナムエースはきてくれないんだ おれが おれがやるしかないじゃないか おれはやってやるんだ おれを、 おれの仲間を守るために 傷つけるやつはみんな潰してやるって だから

2016-02-02 22:44:12
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat まるで眠気のように迫り来る暗闇の中を歩くおれの後手を引っ張ったのは。 一筋のひかり。いつも見えていたのに、今はなき光。 「シルキー」 え、君は マグナムエースじゃないか なんでここにいるんだ 「シルキー、すまない遅くなった」 ああ、本当に君だ。

2016-02-02 22:49:50
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 「判例でいうなら、ブルアーマーのように、気づかぬうちに攻撃してしまう覚醒随伴症だ。シルキーにもいずれ訪れるだろう。だが、それが彼を強くしてくれる」 「きっと、仲間が助けてくれるはずだ、ブルのようにな」 「そうに違いない」

2016-02-02 22:53:37
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 俺はまた、無謀に戦いを挑んだ時のように、マグナムの腕に包まれていた。 彼はバイザーをあげて、よかった、と一言言った。 「ごめ、、おれ、、」 涙をボロボロ流しながら、おれはマグナムのに謝った。 シルバー失格じゃないか、おれは。

2016-02-03 06:18:53
驀天席地 @gideon0808

@robot_eat 「お前に踏まれたやつは、生きている」 え、 「君は、彼を殺すまいと必死に抗っていたよ。だから、泣かなくたっていい。君は、シルバーの心を忘れちゃいない。なあ、そうだろ?」 マグナムエースが影にかくれるのは、後ろから彼らが来ていたから。

2016-02-03 06:22:28