アームヘッド・ストーリー:カウンター・アタック 第20話「調和レゾナンス②」

ロボット創作シリーズ「アームヘッド」に属するストーリーです。
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レイル・レーラビ @RR_RR_AH

◎まじめなはなしはにがてだぜ◎

2016-01-08 19:50:06
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

これまでのあらすじ レゾナンスギアを介し、レイルとアルカは二人でのツヴァイヘンダー起動に成功した。 だが、そこで不可思議な幻覚...いや、過去の記憶が同期データとして流れ込んでくる。 二人の過去と因縁とは...?

2016-01-08 19:55:04
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

ストーリー:カウンター・アタック第20話「調和レゾナンス②」

2016-01-08 20:00:12
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

...夜、雨が強くなり、微かに雷の音が聞こえ始める。 霞んでよく見えないが、アルカはメッサー本社ビルの前に到着したようだ。 「あ、みんな、こんな所にいたんだ」 入り口近くに三つの人影、服装から察するにアルカの家族だろうか...?

2016-01-08 20:05:06
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

「ねえ、こんな所にいたら風邪引いちゃうよ、早く帰ろうよ.....?」 おかしい。 なぜこんな大雨の中で傘もささずに立っていたのだろう? 「ああ、アルカじゃないか、うっかり傘を忘れてしまったよハハハ」

2016-01-08 20:10:10
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

「ええ、うっかりだったわアハハ」 「そ...そうなんだ、お姉ちゃんも傘忘れちゃったの...?」 (待てアルカ、あれに近づいちゃだめだ!あれは.....!!) 「ええ、だから一緒に帰りましょ...」

2016-01-08 20:15:07
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

近くの建造物に雷が落ち、一瞬だけ辺りが明るくなる。 「っ....!?」 本社前の花壇に放置されている、ボロボロになったピンクの傘がアルカの視界に映り込んだ!

2016-01-08 20:20:07
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

ーーー アルカは何が起こったのかも理解できないまま逃げ出し、 衛生マスクを着けた子供のような男にぶつかる直前で受け止められていた。 「おお、危ない危ない....ん?確か君は...」

2016-01-08 20:25:03
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

一方その頃、アルカ・クライアは荒野の真ん中に立っていた。 (あれ...僕はさっきまで機体の中にいたはずじゃ...) 荒野の中、同じ服装、同じ顔の二人の赤髪の男はただただ歩き続けている。 (レーラビくんが...二人?...)

2016-01-08 20:35:07
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

だが二人の男の前に、赤紫の髪の、見覚えのある男が立ち塞がる。 (あ、あの人は...)「レーリレイ...!」 「いい加減無駄な抵抗は止めて我々の所に戻ってきたらどうだ、レイルレーラビ?」 「ぜ、ここまで追ってくるのぜ...仕方ない二人で協力して戦うぜ!」

2016-01-08 20:40:09
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

「いや、俺たちが何人束になっても調整済みのあいつには"絶対に勝てない"、お前だけで逃げろ...」 「そ...そんな!やめるぜ!」 だがもう一人のレイルはレイルの制止を振り切りレーリレイの前へ出る。

2016-01-08 20:45:06
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

「フン、言語に問題のある不良品の中の不良品を逃したか...無駄な足掻きを」 「そいつはどうかな...俺はあいつならこの状況を何とかしてくれそうな気がするんだ」 「...戯れ言を!」「お前がな!」 激突するレーリレイともう一人のレイル!

2016-01-08 20:50:04
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

ーーー レイル・レーラビはただひたすらに逃げた...が、ついに身体が限界に達し、夕暮れ時のジャンクヤードで力尽きたのだった。 「た...助けて欲しいぜ...」 そして、その場に偶然居た少年に助けを求めたのだった。

2016-01-08 20:55:07
レイル・レーラビ @RR_RR_AH

◎ーーーーー◎ 次回、第21話「調和レゾナンス③」に続く。

2016-01-08 21:00:05