【毎日26】約140字の小話まとめ【2016.1.18~2017.3.14】
診断メーカー『毎日26』でほぼ毎日遊ばせてもらっている自分用まとめ。即興文章のため、お見苦しいところがあるかもしれません。
みんなで遊ぼう毎日26! https://shindanmaker.com/588200
- kanamen_0v0
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2月11日
かなめ
@kanamen_0v0
「なんか近くない?」釣り堀に並んで座るカラ松とトド松だったが、今日はやたらと距離が近い。トド松が少し横にずれるとカラ松も追って同じようにずれる。「いや僕たち何しにここ来てるかわかってんの?釣り!魚釣り!あんまり近いと糸が絡まっちゃう」「フッ…赤い糸だな」「釣り糸だよ」 #毎日26
2017-02-11 22:23:312月19日
かなめ
@kanamen_0v0
ホテルの部屋に置いてあるコーヒーは、あまり美味しいものではない。カラ松は昨晩の残骸を隠すように、インスタントコーヒーの包装を捨てた。「コーヒー、ありがとう」青いパーカーを着ているトド松は、まだ眠そうに笑った。砂糖とミルクたっぷりの甘いコーヒーで、二人だけの朝が来る。 #毎日26
2017-02-19 20:43:032月22日
かなめ
@kanamen_0v0
「…さ 、カラ松にいさん……カラ松、朝」弟の声が、意識を引っ張り上げる。「ほらほら、早くしないと朝ご飯取られちゃうよ~」控え目に俺をゆするトド松は、どんな顔をしているのだろうか。まだこの声を布団で聞いていたくて、目を閉じたまま寝たふりを続けた。 #毎日26
2017-02-22 23:28:583月5日
かなめ
@kanamen_0v0
カラ松とトド松は思い思いにくつろぎながら、くだらない深夜番組を眺めていた。さくらんぼの枝を舌で結べる人はキスが上手いらしい、だなんて見慣れないアイドルが高い声ではしゃいでいる。「……だってさ、兄さん」少し眠そうに開いたトド松の唇を、カラ松のそれが塞ぐ。 #毎日26
2017-03-04 23:57:133月14日
かなめ
@kanamen_0v0
珍しく早く上がれた駅前は浮かれた人々で賑わっていたが、居酒屋で1杯やる気にもなれず溜まった家事や仕事のことばかり考えていた。そんな時、懐かしい音が耳に触れた。振り返ると、ピンクのパーカーを着た青年がアコギを抱えていた。大好きなあの曲を、優しい声で歌い上げていた。 #毎日26
2017-03-14 22:51:01